労働問題・学校問題

高松の教員時間外裁判の原告の藤田さんと繋がった。たったひとりの闘いを支援していきたい。動画へのコメントをお願いします。

6月30日に、高松地裁の判決の紹介と分析を掲載した。 教員の残業をめぐる裁判で、これほど労基法と労働安全衛生法をきちんと適用した判決は初めて。 それも判決書きの冒頭を見ると、原告代理人の名前がないことから、この裁判は本人訴訟。 行政を相手にする…

高松地裁措置要求判定取消訴訟判決(2025年3月25日)の紹介と若干の分析

高松地裁(3月25日)の教員の時間外勤務、休憩時間に係る画期的な判決を、5月末になって共同通信が報じた。このブログでも3回に分けてその内容をレポートしたのだが、読み返すうちにやや拙速だったと感じられて、もう一度最初から読み直してみた。少しずつ判…

2025年3月25日 高松地裁判決、教員の時間外労働と休憩時間の確保について初めて明確に認め、賠償を命じた。(下)

この裁判は、高松市立中学の教員が、香川県人事委員会に対し勤務条件に関する措置要求を行い、その判定の取り消しを求めて香川地裁に提訴した裁判である。前回に続いて、ここでは裁判の全体の枠組みを見た上で、判決の意義について考えてみたい。 措置要求(…

2025年3月25日 高松地裁判決、教員の時間外労働と休憩時間の確保について初めて明確に認め、賠償を命じた。(中)

前回の続き (3)本件各検討 ア 正規に勤務時間の割り振りについて(時間対甲及び1年団会議) (ア)職務上の義務 地公法58条及び給特法5条は労基法32条、32条の2の適用を除外していない(週の労働時間と1日の労働時間の規定)ため教育職員にも適用される…

2025年3月25日 高松地裁判決、教員の時間外労働と休憩時間の確保について初めて明確に認め、賠償を命じた。(上)

共同通信が5月28日、次のような記事を配信。教員の違法残業に対して賠償を命じる判決が3月に高松地裁で出ていたという。 元高松市立中教諭に違法な残業をさせたとして香川県に賠償を命じた高松地裁 労働基準法に反する時間外労働(残業)をさせられたとして…

給特法改正案、参議院で可決の方向へ・・・この法改正によって、長い時間かかって沈下を続けてきた日本の公立学校は、これからさらに沈下を続けるのだろう。

衆議院を通過して現在参議院にまわっている給特法改正案。教員の働き方改革の方途としてはほとんど意味のない代物だが、国会では自民、立憲、維新、国民民主が賛成に回り、反対はれいわ新撰組と共産党のみ。 両党とも、しっかりした論理で教員の働き方の実態…

千葉学習サポート裁判第11回口頭弁論のため松戸市へ向かう。

5月9日(金) 千葉・学習サポート裁判傍聴で松戸へ。 11時15分に間に合うためには、マーク発9時10分のバスに乗らなければならない。 いつものように玄関を9時4分頃出る。 9時7分にバス停(始発)到着。間に合ったはずだが・・・。 バスがドアを閉め動き出し…

給特法改正案の国会審議が始まっている。こんな法案では何にも解決しない。

給特法改正案の審議が10日から始まっている。 法案の目玉は教職調整額4%の10%までの段階的引き上げ。 2026年から年1%ずつ値上げして2031年に10%にするというものだ。 要するに給特法維持。 労基法37条は適用除外のままだ。 2019年の改正の時に新たに「…

モームリ

退職代行サービスモームリという会社がある。この時期になるとマスコミに取り上げられる。いつも思うことだが、この命名の巧さ、すごいと思う。目端がきくというのはこのことだろう。 4月3日までに依頼のあった退職を希望する新人社員の数が昨年の3倍になる…

中井やまゆり園の支援改善アドバイザーによるハラスメントの問題。県は解決の方策を持っているのか。

1月25日 中井やまゆり園、アドバイザー問題の報道。 利用者支援の改善を目指している県立障害者支援施設「中井やまゆり園」の職員が、外部アドバイザーからのハラスメント被害を訴えている問題。県は来年4月から中井やまゆり園を地方独立行政法人へ移行する…

花巻・石鳥谷中の教員古川さんからの音信。小早川秋聲「国の楯」を題材とした授業。

岩手に住む友人古川さんから久しぶりのメール。 「公開授業の案内をしたところ、若い女性記者の目に留まった様子で熱心な取材を受けておりました。期せずして大きな記事にしてもらうことができました。」 とのこと。現在64歳。再雇用の最終年だそうだ。 古川…

教員給与、教職調整額13%の意味するところを考えてみた。

先日、文科省交渉のことを書いた。 席上、私が「10%が一人歩きしている」と発言したら、若い係長が「10%以上」と言い直した。この13%がアタマにあったのだろう。 「へえ、4%から13%か!」単純計算すれば、給与30万円の人の教職調整額が12000円から39000…

久しぶりの東京、文科省交渉。於:参議院議員会館

8月19日、久しぶりに東京へ。 全学労組の文科省交渉のため、永田町の参議院議員会館、一年ぶり。 この交渉、始まったのは24,5年前のこと。まだ文科省が文部省といっていた頃のことだ。 はじめは紹介議員を介してではなく、担当課の係長と顔を繋ぐところから…

6月のあれこれ⓶ セツさんコンサート、検査週間、「いじめ問題報告書を読む集い」など

6月7日 ハーモニーホール座間、「魂の匂いがする セツ シャンソンコンサート」へクルマで出かける。 国道246号を目黒の交差点から西に15分ほど行ったところにハーモニーホール座間がある。電車で行くと、自宅→南町田→中央林間→相模大野→座間という経路。下手…

横浜市教委傍聴動員問題・・・どの面さげて教育委員会を名乗るのだ?

横浜市教委のわいせつ教員の公判傍聴への職員動員問題、笑ってしまうほど稚拙で非常識なものだが、昨日の教育委員会議の議題に事務局からまたまた恥の上塗り、責任逃れのような文章が出た。 「公判への職員の傍聴呼びかけと今後の対応について」。 新聞では…

中教審、二つのアドバルーン。問題の先送りと無用な階層化が教員の働き方を変えられるかだが、そもそもアドバルーンがいつの間にか萎んでしまうのが今までの通例。

この4月から、医療や各種ドライバー、建設などで「働き方改革」が始まった。 ひと月の残業時間は、原則45時間、年間360時間という規制。 報道番組で取り上げられるのは物流、運送関係が多い。 経営者側にとっては、運送量の減少、ドライバーの確保、経営コス…

第三者委員会報告書

きのう、日大問題について第三者委員会の報告が出た。3人の委員による1時間半の記者会見は異例。 すでに日大のHPには93ページに及ぶ本文と24ページの要約が付されている。 まとめれば情報共有の不徹底とガバナンスの不確立というところか。 公立の中学に在職…

日大問題、執行部の内輪揉め。ガバナンス確立どころの話じゃない。林氏起用は破産しているのではないか。

ずいぶん秋めいてきた。気温14℃。風なし。 境川河畔も水辺の鳥たちの数が日に日に増えてきている。特にシラサギが目につく。 シラサギの近くにたいていカワウがいる。 共助というか共生というか。カワウが潜って餌を追いかけると、その勢いで水面近くに小魚…

備忘録。9月後半のいろいろ。

前回、18日の保土ヶ谷公園のことを書いたが、実は前日も保土ヶ谷公園に来ていた。 友人のTさんに誘われ公園内の保土ヶ谷球場へ。Y校と桐蔭学園の試合を見た。秋季大会とはいえひどく暑い日、先に来ていたTさんが屋根のある席を確保してくれたので強い日差し…

全学労組の文科省交渉に出席。今年も、教員には労基法36条は適用除外されていないことについて質問。回答にキレる。

8月21日、ひさしぶりの外出。 永田町、参議院議員会館。全学労組の文科省交渉に出席。 文科省側は5名、全学労組は40名ほど。紹介議員の福島瑞穂さんは、昨年同様2時間以上もの間、その場に同席。問題の勘所をしっかりつかまえて整理、追及する。やはり只者…

日大アメフト部薬物疑惑の記者会見を見る。際立つ検事出身の沢田副学長の存在。

昨夜、youtubeで、日大アメフト部をめぐる日大幹部の記者会見を見た。2時間以上の会見だったが、つい最後まで見てしまった。というのも、登壇した3人の発言以上に、その表情の動き、変化が面白かったからだ。とりわけ沢田副学長の対応は興味深かった。 今朝…

東京、三ノ輪で「人間と発達を考える会」に出席。

7月2日。東京、台東区。日比谷線三ノ輪。 『飢餓陣営』の佐藤幹夫さんが主宰する「人間と発達を考える会」のため、遠征。 三ノ輪駅で佐藤さんと待ち合わせをしたのだが、全く見知らぬ男性から「赤田さんですか?」と声をかけられる。 今日の会に参加をする方…

4月も終わり。「ハイクで俳句」は中止に。教員実態調査「いまだブラック」、『空気を読まない「がっこう」悩みごと相談』本日発売。

気がついてはいたけど、4月も晦日、つごもり。時間の過ぎるのがはやい。 今月2回目のブログ。 気温は21℃。季節は廻っている。 朝から雨と風。 今日は、幼児とその親に俳句をつくってもらうというイベント「ハイクで俳句」の日。 残念ながら荒天のため中止に…

宮台真司さん復帰のこと、広島県教育長の官製談合疑惑のこと。

昨日、今日と、散歩道の畑に霜が降りていた。今年の初霜。 二十四節季の霜降は10月23日から11月6日、新暦ではちょうど今ころ。 気温は4℃を下回る。 今朝の散歩の途上、関さんという高齢の男性から鳥に関するトリビアを一つうかがった。 カワウとサギが一緒に…

『路上』153号(2022年11月刊)

仙台在住の歌人佐藤通雅さんが発行していた『路上』という雑誌がある。発刊は1966年。季刊で55年間、150号をかぞえ、2021年に終刊した。しかし、その後ページ数、発行回数を減らし、刊行されている。 今号の内容は、1989年の河野裕子さんへのインタビュー記…

戦没者追悼式の尾辻参議院議長の挨拶、埼玉教員超過勤務訴訟高裁判決。

尾辻秀久参院議長「追悼の辞」全文 本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式が執り行われるにあたり、参議院議長として、謹んで、哀悼の誠を捧げます。父は、32歳で戦死をいたしました。母は、残された私と妹を、女手ひとつで、必死に育…

教員の業務の「創造性、自発性」に穴があくのだろうか。大阪府立高校損害賠償請求事件判決

7月4日、散歩の途中から雨。猛暑日が8日続いた。少しだけ気温が下がって、濡れるに任せて歩くのも気持ちがいい。 先般触れたカボチャの蔓は、もう2㍍近くもミモザの木を越えて伸びている。 一昨日から昨日にかけて次女の家族が泊りに。7歳の一年生はどこか…

2023年問題。大学教員の半数を非常勤講師が占めている。大学の授業が、薄給と超多忙の非常勤講師によって支えられているという実態。せっかくの無期転換も機能せず、職を失う危機を前にしている。

大学の非常勤講師をめぐる2023年問題。 2013年に労働契約法18条が施行され非正規5年(例外的に10年)の継続勤務で、無期転換の申し込みが可能となった。非正規労働者を保護する流れだが、多くの大学ではこれに応じず、一年ごとの契約更改を続けてきていて、1…

警察ってこんなに親切だったっけ?

長く続く新型コロナの広がりにも影響され、新たに人と知り合うとか出会うということがなくなった。それどころか旧友と久闊を叙する?ような機会も減ってしまった。 加齢もあり、こうして人や世の中とのかかわりがわずかずつ薄れていく。 それでも不思議なも…

教員免許更新制は廃止されたが・・・法としての立て付けの悪さを反省することなくまた机上の空論からでてきた新たな研修制度が導入される。国は公立学校を自ら崩壊させていくようだ。

柿の葉が目に鮮やか 3日ぶりに境川河畔の散歩道へ。 1か月ほど前、5本の桜の木の下にハナニラとスイセンが咲いていた町田市の小さな市有地。草が膝丈以上に伸び、桜の葉が繁茂して、光の届かない小さな森のようになった。 70年代?に境川の蛇行を改修したた…