「ぜひ、めんどくさがりの中学生に(笑)。君たちが主人公です」 岡崎勝さん『ワタシゴト』を語る。

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狭い庭で元気に繁茂するアロエ わさび醤油で食べるのがたまらない。


高村光太郎は『道程』のなかで、

 

きっぱりと冬が来た

 

と書いたが、今日のこの空気は何といえばいいだろうか。

 

きっぱりと夏が来た では鋭角すぎて、暑熱の猛烈ぶりが伝わってこない。

 

猛然と夏が来た

 

猛烈な夏が来た

 

暴力まがいの夏が来た

 

大挙して夏が来た

 

皆、いまいちである。とにかくすごい暑さである。

ついこの間までのすっきりしない肌寒いような曇天から、がらりと舞台が回転し、夏が来た。

 

さまざまな野菜や稲は喜んでいることだろう。

 

野菜の高騰ぶりは目を覆うばかり。産直でさえ場所によって値上がりがかなり激しい。

 

今日もスーパーに出かけたが、野菜の価格は1か月前の倍以上になっている。消費者もつらいが、天候の影響で不作となり、わずかな出荷しかできず、元もとれいない生産者はもっとつらい。

 

 

「ぜひ、めんどくさがりの中学生に(笑)。君たちが主人公です」

岡崎勝さんがブログに『ワタシゴト』の感想をかいてくださった。

 

http://okazaki-oha.jugem.jp/?eid=176

 

いつもながら、今いる場所から発想する岡崎さんらしい深みを感じさせる素敵な紹介だ。

 

作者の中澤晶子さんが、youtube『Hihukusyoラジオー旧陸軍被服支廠倉庫をめぐるトーク&イベント』に出演している。

今回が第3回である。中澤さんの出演は26分35秒あたりから。

 

このラジオ、被服支廠保存運動の中から始まったもののようだ。動画ではないが、被服支廠の現在の姿が次々と映し出されていく。

 

 

 

 

 

 

 

巴戦を見てみたかったが、一時は車いす生活までしたという照ノ富士、糖尿病に肝炎、慢性のひざ痛の中から優勝でよみがえった照ノ富士を称えて今場所は終わり。

梅雨も明けて、夏の富士山が望めるようになった。

 

照ノ富士優勝。

前頭17枚目、幕尻での優勝である。

相手は御嶽海。北の富士さんは御嶽海優勢、舞の海照ノ富士優勢の予想。

私は御嶽海と読んでいたが、結果は照ノ富士が御嶽海に何もさせずに圧倒した。

 

おととい、照ノ富士は三段目まで落ちたと書いたが、正しくはその下の序二段まで落ちていたそうだ。序二段というのは序の口の一つ上、落語で言えば前座である。野球で言えば独立リーグだろうか。

 

大関を陥落してその後優勝した力士は、魁傑だけとのこと。その魁傑は大関陥落と云っても前頭6枚目まで。その後優勝して大関に復帰した。1977年のことだそうだ。

 

今日の優勝の陰の殊勲者は、同部屋の照強だろう。

昨日の朝乃山との取り組みは面白かった。朝乃山が右を取りに来たところ、前に出した足を取った。朝乃山はそのままもんどりうって土俵にたたきつけられた。これしかないという確信犯の照強。

 

それを北の富士さんは100%予想していたという。

 

また、後出しじゃんけんのようで気が引けるが、照強は必ず足を取るだろうと確信していた。終わった後では、何でも言えると思うでしょうが、ちゃんと証人もいるんです。八角部屋の若い力士とテレビを見ながら「足を取るから見ていなさい」と予言していたのです。まあそんなことはどうでも良い。むざむざと足を取られる朝乃山は、大関の名が泣こうというものである。
 
二日続きの朝乃山の敗退。そして照ノ富士は正代に力負け。
千秋楽の相手は、大物喰い御嶽海。一気に決めなければ巴戦。上位でとり続けてきた御嶽海が優位と読んだが、相撲は取ってみなければわからない。
 
巴戦を見てみたかったが、一時は車いす生活までしたという照ノ富士、糖尿病に肝炎、慢性のひざ痛の中から優勝でよみがえった照ノ富士を称えて今場所は終わり。
一時は白鵬の独り相撲で決まりと言われたこの場所も、上位3人の休場で思わぬ展開となり楽しめた。
 
しかし、神奈川出身で久しぶりに十両に上がった朝弁慶は2勝13敗。湘南乃海は幕下で勝ち越し。
 
何より楽しみな宇良はようやく幕下19枚目で6勝1敗の好成績。
宇良も一時は序二段106枚目まで落ちた。今年になって序二段で優勝。3月場所で三段目優勝。そして今場所は幕下まで上がってきた。あと一場所成績を残せば今年中に十両返り咲きの可能性が高い。
 
神奈川、茅ケ崎市出身の服部桜35枚目。今場所も全敗である。在位29場所。5年目になるが、通算成績3勝194敗。やめずに相撲を取り続けている。これもすごいことだ。
 
 
どうでもいいことだが、昨夜の北の富士さんの晩酌。
 
それではこの辺で、もうコロナの話はやめときます。飯がまずくなる。今夜は何を食べるか気になりますか? 今日(1日)、熊本から馬刺しが届きました。ニンニクをたっぷり付けて、酒は熊本の米焼酎に限ります。
 
 

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写真は日本相撲協会のHPから
 
 

 

 

 

黒い雨訴訟、広島地裁全面勝訴 被告の広島県、広島市、控訴しないことを早く表明すべきだ。

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引退した力士たちの談笑 日本相撲協会HPから


ここ数日、パソコンの前に坐っている時間が長い。

8月はじめの小さな集会で頼まれたレポートづくりである。1時間弱ほどの設定だが、器用にまとめるのが苦手。自分なりの道筋を立てないと、テーマまでたどり着かない。

 

夕方5時からは相撲を見ることにしている。

 

きょう13日目。白鵬が休場となった。

一昨日大栄翔、きのう御嶽海に、二連敗。白鵬の二連敗は珍しい。何しろ横綱を14年もやっている。大変な横綱だ。

 

そんな横綱でも御嶽海との一戦は、素人目にも白鵬の勝負の急ぎすぎと見えた。

 

しっかりと掴まえたのだから、あとは逃がさないようにじっくり攻めればよいところを、一気に前に出すぎてしまった。御嶽海の絶妙のタイミングの突き落とし、見事。上位に強い御嶽海の面目躍如。

 

北の富士さんのコラム(7月30日)でふりかえってみよう。

それでは、少し冷静になったところで白鵬と御嶽海の一番を振り返ろう。立ち合いの白鵬は鋭い踏み込みを見せ、すぐに右上手を引いて一気に突っ走った。まるで11日目のうっぷんを晴らすべく、万全で完璧で強い白鵬を見せつけたかったに違いない。

 ここまでは誰の目にも白鵬強しと映っていたと思う。ところがである。完全に引きつけられ、身動きができず土俵を割るかと思わせていた御嶽海が、捨て身かやけくそか分からないが、恐らく無意識に右から突き落とすと、白鵬はもんどり打って土俵下に転落した。
 あまりにもあっさり相手が下がったので、思わず喜びすぎてしまった。敗因は相手の術中にはまった訳でもなく、自ら掘った墓穴にはまったと言うほかはない。それより、負けたのは勝負で仕方ないが、右脚が心配である。相当悪いと思った方が良いだろう。
 白鵬にとって、この2日間はまさに天国から地獄である。これだけは私も予想はできなかった。あと3日戦うには、気力も体も限界にきているようだ。どうやら優勝争いは急展開となった。
 白鵬が元気に13日目の土俵に上がれると良いのだが、もし休場となった場合は朝乃山と照ノ富士の一番を制した方が優勝となろう。このような流れを全く予想していなかったので、私の頭の中は真っ白であります。場所前から優勝は白鵬と言い切っていたので、動揺は隠せない。
 
 
今朝のニュースで白鵬休場を知った。
まさよ、いや正代は不戦勝。
 
結びは一敗同士の朝乃山対照ノ富士
 
若くて清新な新大関朝乃山と、満身創痍で三段目まで陥落した幕尻前頭17枚目の元大関照ノ富士との一番。北の富士さんが言うように優勝は2人のうちどちらかだろう。
 
1敗を守った照ノ富士は、13日目は朝乃山と対戦する。よもや大関戦まで持ってくるとは予想をしていなかったが、貴景勝が休場したこともあり、一気に大関戦の実現となったものと思われる。初場所の徳勝龍と貴景勝の例もあるので、照ノ富士も納得だろう。逆に嫌なのは朝乃山の方だろう。いくら元大関とはいっても幕尻の力士に負けては大関の名が泣こうというもの。
 おそらく初顔の対戦と思われる。右の相四つ。先に上手を引いた方が主導権を握ることになろう。私の予想はズバリ朝乃山。いずれにしても楽しみである。
 
白鵬敗北に動揺の隠せない北の富士さん。
 
今日は日が悪かった。コロナの感染者が東京都で367人も出ている。それも高齢者が増えてきたらしい。とにかく年寄りは、外に出てはいけないらしい。だから、私は13日目から休場しようと思ってます。お世話になりました。
 
 
とあったが、テレビをつけて見ると北の富士さんが出ている。よく分からない。とぼけている。
 
きょうは青いストライプの浴衣姿。おしゃれである。
 
北の富士さんの解説だと相撲を見ていても楽しい。とぼけた言い方で、時々的をはずすのだがそれはそれで面白いし、率直で本質を突いていると思うことも多い。
それとは別に、謙虚なふうを装って実はちょっとエラそうな舞の海をチクッと皮肉るのも小気味よい。
 
 
とここまで書いて、結びの一番の時間。
 
上手を先に取った方が勝ちという大方の予想通り、照ノ富士が深く上手を取り主導権を握り、そのまま寄り切り。厳しい相撲だった。感慨深いだろう。
 
明日、まさよ、いや正代に勝って、朝乃山が負ければ照ノ富士の優勝。
三段目まで落ちた力士の幕内優勝というのは前代未聞ではないか。
 
北の富士さん、予想が外れた。白鵬でも外したから連日である。今日は帰って何を食べるのか。おとといは、
 
帰宅してから、いつもはすぐに原稿を書き始めるのですが筆を持つ気にもならず、すぐに飯を食べました。昼の残り物です。カボチャの煮物に豆を甘く煮たヤツと、なぜかお祝い事でもないのに赤飯。食欲もないのでこれで十分です。少し腹が出てきたので丁度(ちょうど)いい加減でしょう。

 

このしょぼさがまたいい。
 
 
 
 
7月29日「黒い雨訴訟」、広島地裁、全員を被爆者と認定。
 
国は、少雨地域やその外側にいた人たちに対し、特別の疾病が見つかれば認定するというやり方を続けてきた。判決はこうしたやり方を厳しく批判。暫定的な措置としての「裁量の範囲」論を否定した。
いつも思うことだが、実際に裁判を起こしてみると、立証したことがどこまで裁判所が認めるか、原告の立場ではなかなかわからないものだ。時間がかかるだけの、判決を見て「一顧だにされていない」ことが分かったときの落胆ははかりしれない。
 
今回の訴訟では、75年前の気象台の調査をもとに、降雨地域を国の認定する範囲よりかなり広いはずとする主張を専門家の意見を展開、裁判所が認めたという。
 

 

国は大雨地域の人を「被爆者」とは直接には認めず、通達によって、その後の健康診断でがんなどの特定疾病がみつかれば、手帳を交付するという「切り替え」と呼ばれる政策で救済してきた。

国は大雨地域の人を「被爆者」とは直接には認めず、通達によって、その後の健康診断でがんなどの特定疾病がみつかれば、手帳を交付するという「切り替え」と呼ばれる政策で救済してきた。
国は大雨地域の人を「被爆者」とは直接には認めず、通達によって、その後の健康診断でがんなどの特定疾病がみつかれば、手帳を交付するという「切り替え」と呼ばれる政策で救済してきた。
とにかく被告の広島県広島市、控訴しないことを早く表明すべきだ。被告はいくらでも代わりがいるけれど、原告84名に代わりはいないのだから。
 

梅雨が明けなくてもセミは鳴くんだ、とMさん。 そういえば、おとといヒグラシの声も聴いた。

早朝のニュースが山形県最上川中流の氾濫を伝えている。

下流酒田市に、かつてお世話になったご夫婦が移り住んでいる。

 

早すぎるかなと思いながら、SMSでお見舞いのメールを送る。

 

「無事です。避難の準備はして二階で寝ました。最上川下流はこれから増水するかもしれませんが、ハザードマップでは無事なところです」

 

ハザードマップが役に立たなかったという話はたくさんある。

 

13時過ぎ、洪水警報が解除されたとのメールをいただく。ホッとされただろう。

酒田市の北、秋田県田沢湖の近くにも友人が住んでいる。ネットでみると、「高齢者避難勧告」となっている。親御さんもいるはず。ちょうど別件でのやりとり中、お見舞いのメールを送る。

 

 

今朝も傘をさして散歩に出かけた。霧雨である。

今日は少し風があって、気持ちがよかった。

セミの抜け殻を見つけた。

今日もカワセミに遭う。カワセミ翡翠 とも表記される。というよりヒスイの由来がカワセミだとのこと。翡は赤、翠はみどり。腹や羽の色。

飛んでいるときには、あざやかなブルーの羽の印象が強いのだが。

帰ると雨は上がり、セミが鳴き始めた。

梅雨が明けなくてもセミは鳴くんだ、とMさん。

そういえば、おとといヒグラシの声も聴いた。

 

3軒目の産直、多田さんちを回って帰ってきたら、途中で珍しい百日紅を見つけた。霧雨の中に浮かび上がるようなうす紫の花。百日紅は炎天下に咲き誇るイメージがあるが、紫陽花のような落ち着いたあでやかさぶり。

もうひとつ芙蓉の花も。こちらは淡いピンクの大振りの花びらが美しい。

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ネットから拝借しました

 

官房長官が、GoToトラベルで出かけた先で、仕事をすればいいと発言。

また、介護施設などに配る布マスクをさらに約8千万枚を7月末から配る方針を明らかにした。

 

連日、感染者が増え続ける明らかな第二波のなかで、前倒ししてまでなGoToトラベルを始めなければならないのか。再び外出自粛を呼び掛けている時期に、旅先で仕事をしろとは。

 

あれほど評判の悪かった布製アベノマスク。費用は合計で247億円に上る。

 

ばかばかしいにもほどがある。

フリーハンドの10兆円など任せられない。

 

 

政権も末期的な症状を呈し始めたということだ。

 

 

 

 

 

 

 

追悼、鈴木常吉さん 『ぜいご』の最後の曲「お茶碗」という曲がある。 歌い終わって、わずかに空白部分があり、そのあとに「咳払い」が入る。まるで尾崎放哉である。 歌手の禁忌である咳払いさえも、鈴木常吉は音楽にしてしまう。

梅雨が明けない。

去年の日記を見てみた。

この時期、入院中だった。26日に梅雨明けとある。

 

「・・・着替えを理由に点滴を外してもらい、外に出てみる。久しぶりの青空。ともにすっきり。昼食はまだ三分がゆだが・・・」

 

この前々日に3時間半かかって胃がんを切除。それよりも点滴の「拘束感」が嫌だったようだ。

 

昨日、散歩の途中で、同時に3羽のカワセミの飛翔を目撃。今までにないこと。

カワウ、カモ、カワセミの3ショットも。

 

この2、3日、狭い庭の梅の木にシジュウカラがやってくる。電子音のようなチチチという啼き声に誘われて外を見ると、きまって梅の木の枝を渡っている。何か梅の木との来歴があるのだろうか。

あ、今もチチチが聞こえる。

 

今朝、友人の石毛拓郎さんから、

「7月6日、鈴木常吉さんが亡くなりました。食道がん65歳、春になったらリハビリできるので会える、との約束果たせず。彼とは四半世紀の付き合いだった。」

 

ネットを見てみると、昨日、事務所が発表したとのこと。

 

常吉さんと云っても、さほど知名度はないが、ドラマ『深夜食堂』の主題歌を歌った人といえば、膝を打つ人がいるかもしれない。

アルバム『ぜいご』に収録された「思ひ出」というなんとも哀愁を誘う曲だ。原曲はアイルランド民謡だそうだ。

何がきっかけだったかもう覚えていないが、歌声に惹かれてファンになった。それほど売れていないころだった。

CDを注文したら、本人から送られてきた。インディー版だったのだろう。サービスに別のシングルのCDもつけてくれた。

 

石毛さんは、アルバム『望郷』の中の「トリちゃんの夢」の詩を書いている。</p>

それを見つけて石毛さんに話した。石毛さんは、時々会うんだよ、とのこと。

そのときに、常吉さんが横浜・日ノ出町からすぐのシャンソン・バー『シャノアール』でもライブをやったことがあるとおききした。

シャノアール』なら、常吉さんの歌はぴったりだろうなあ、次の機会があればぜひ教えてくださいねとお願いしたのが、もう10年ほど前になるだろうか。

 

アルバム『ぜいご』のなかに「ミノ君」という歌がある。この曲にまつわる思い出を

このブログに書いたのは、いつだったか。おととしだったかな。

 

ミノ君、とは、画家の美濃瓢吾さんのことで、美濃さんが浅草・木馬館浪曲や講談の常打ち小屋)に住んで、売店でピーナツを売っていた様子などが歌われている。

美濃さんには『浅草木馬館日記』(1996年・筑摩書房)という本があって、自由で気ままな浅草の生活が軽いタッチで描かれている。

 

このアルバムを買ったころ、授業をもっていたあるクラスに、少し不登校気味の色白で小柄なミノ君という生徒がいた。休みがちではあるが、とりわけて男子に人気があるという不思議な少年だった。ある時授業の合間に「”ミノ君”という歌があるんだけどねえ」というと、あんのじょう「聞きたい!!」の声。

www.shazam.com

うけた。どうしてなのか意味がわからなかったけど、とにかく曲をかけると中学生が喜んだ。

他のクラスにも飛び火して、「ミノ君聴かせて!」。

そのうち「ミノ君」を口ずさむ子たちまで出てきた。

 

鈴木常吉を集団で歌う中学生、「ナニコレ珍百景」である。

 

 

『ぜいご』の最後の曲「お茶碗」という曲がある。

歌い終わって、わずかに空白部分があり、そのあとに「咳払い」が入る。まるで尾崎放哉である。

歌手の禁忌である咳払いさえも、鈴木常吉は音楽にしてしまう。

 

「煙草のめのめ」はたしか北原白秋の詩。これもいい。

 

 

「女々しさは微塵もないが、なんと悲しみに満ちあふれたアルバムだろうか。ビリィ・ホリディの『暗い日曜日』を聞いた時以来の衝撃を受けた。ショーゲキなどというといかにもだいそれた言い方かもしれないが、女の声はやはり悲しみの場面を限定しない。それが慰めになることもあるだろう。だが男の歌は、何度聞いても、しっかりと同じ光景しか提供してこない。男の『声』はやはり男の『顔』だからだろう。」

                     (『ぜいご』三上寛の解説より)

 

常吉さんは何本か映画にも出ている。印象深いのは『オーバーフェンス』(佐藤泰志の函館三部作のひとつ)だ。

主人公と同じ職場で働く工員を演じている。

 

 2:25あたりに常吉さんが出ている。セリフも。

 

会ったことのない人だけど、会いたかった。

なにより歌を聴いてみたかった。

 

映画『劇場』未熟な自己愛の話を延々と見せられるのはつらい。どうしてこういう映画が受けるのか、私にはわからない。

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たまに


布団から出た時には雨は降っていなかった。朝食を終えて、さてと外をみたら庭の敷石が濡れ始めた。また、傘をさしての散歩である。湿気があっても風がなければ、雨中の散歩はそれほど嫌なわけではない。自転車が少ないし、ひともまばらだ。川面に降る雨もいいものだ。

雨中に出てきたご褒美なのか、今朝は5度までもカワセミを目撃。場所が違うから少なくとも3つ以上の個体をみたいと思う。久しぶりに、飛び込んで餌を口にする姿もしっかりと眼に収めた。

雨は降っていても、曇天の空は明るく、いつもより高さを感じる。鳥の啼き声もあちこちから聴こえてくる。うっすら靄がかかったような川面から靄が消え、折り返すころには薄日が出始めた。

 

森さんちで、ナス、オクラ、インゲン、カボチャを買う。

 

7月17日に公開された映画『劇場』(2020年/136分/日本/原作:又吉直樹/監督:行定勲/出演:山崎賢人松岡茉優を、Amazonプライムで見た。無料である。世界で初めての試みだとか。

それと映画名の中身は別。

映画サイトでは3.6~3.8の高い評価。残念、退屈である。読んでいないからわからないが、原作に面白味がないのだろうし、映画としてもいい大人を2時間以上も惹きつける映画とは思えなかった。キスシーンすらない、もちろん暴力シーンもない。走るシーンはあった(笑)。アンダーグラウンドの演劇の話なのに、みんなずい分行儀がいい。未熟な自己愛の話を延々と見せられるのはつらい。どうしてこういう映画が受けるのか、私にはわからない。

 

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年/114分/日本/原作:北川恵海・監督:成島出/出演:福士蒼汰工藤阿須加黒木華

 

「働き方」をテーマにした映画は少ない。仕事に価値を求め、打ち込む映画は多いが。

 ブラック会社を舞台した映画は、ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない』(2009年)というのがあったが、これはある意味ブラック容認、論外だった。

  

本作はタイトルに惹かれた。

前半は面白かった。ややギャグ的ではあるが、こういう会社、あるだろうな、と。そして働く者が痛めつけられても、こういうふうにしか対応できないだろうな、と。労働者同士が簡単に手を組まないのもよくわかる。

さて、ではここからどう解決していくのか。

助け舟が表れる。面白い。しかし、最後はやっぱりファンタジー

働き方の何が問題かというふうに物語は展開せずに、個人の生き方とか夢といったところに漂着。そうすると、システムとしてのブラックはどこかに行ってしまい、構造は隠蔽される。

『サンドラの週末』(ダルデンヌ兄弟)や『家族を想うとき』(ケン・ローチ)のような社会システム、それもグローバルに広がった労働形態の変化のようなものは全く霧消してしまう。

 

韓国映画『明日へ』(2014年)は面白い。

 

2007年韓国で実際に起きた、不当解雇への抗議のためにスーパーの非正規従業員が交渉を要求しスーパーを長期間占拠した事件をもとに、スーパーの従業員たちと大手スーパーとの闘いを描く。

大手スーパー「ザ・マート」のレジ係のソニ(ヨム・ジョンア)は二人の子どもを育てながら残業やクレーム処理に奔走し、正社員登用の契約を勝ち取る。しかし、パート業務を外部委託するというスーパー本部の意向により、ソニを含む女性従業員たちは一方的に解雇通告を言い渡される。これを受け、女性従業員たちは清掃員スルレ(キム・ヨンエ)やシングルマザーのヘミ(ムン・ジョンヒ)を中心に労働組合を結成するが本部は交渉に一向に応じないために、ソニらはストライキを決行しスーパーを占拠する。だが、警官隊の突入により占拠は失敗し、彼女たちは不法占拠の罪で訴えられてしまう。(Wikipediaから)

 
韓国映画らしいストレートさ、つべこべ言わなずに「そんなのおかしいだろう」がそのまま出てくる。文化や歴史の土壌の違いを感じる映画。
 
出羽の守のつもりはないのだが。

 

『顔たち ところどころ』(2018年)働くこと、そして老いることへの共感と称賛。 ひとびとは「あなたはそのままでいい。そのままってこういうことだよ」と作品を見せられる。 アートが、生活の中に在る。アートを自慢したくなる。  

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今朝のらい


朝から不順な天気。

曇天、雨、晴れを繰り返す。

湿度も高い。

 

梅雨はまだ明けない。

 

 

ぽつぽつと小粒の雨が落ちてくる中を散歩する。

今日は、アオサギの子どもとカワウのからみ。

 

葦の近くに立っているアオサギに、どういうわけかカワウが潜りながら近づいていく。

アオサギは居心地悪そうに避けようとするが、カワウは気にしない。

アオサギの足下から顔を上げたカワウの口に、5㎝ほどの銀色に光る小魚。

呑み込むカワウを唖然と?見入るアオサギ

 

今日も帰りにカワセミをみた。水面すれすれをかなりの距離、滑空していく姿はツバメの曲線と違って、直線直行だ。

 

学校は例年ならば夏休み二日目。

 

梅雨も明けず、一学期も終わらない。

 

 

首都圏だけでなく、全国的に感染者が増えている。

第二波が来ていると云っていいのではないか。

 

GoToキャンペーンの前倒し実施は今日から。

 

休校宣言、アベノマスク、給付金、そしてGoToと、判断ミス、ちぐはぐ、ごり押しのてんこ盛り。

民主党のはるか上を行く悪夢のような安倍政権。内部から腐敗を始めている。

最近は拗ねているのか安倍首相、会見も答弁もしなくなってしまった。

 

夜は、高級レストラン、料亭での会食にいそしんでいるが。

彼らの会食の費用はどこから出ているか。

誰か知っているのなら教えてほしい。

彼らの舌代は、すべて使い放題の官房機密費から出ているのではないか。報告の義務はないというし。

 

 

 

やはり出てきた。ANTAから二階幹事長への政治資金。

業界団体に予算を回し、まわりまわって政治家のところに還流する。

 

GoToキャンペーンの9割ほども占めるGoToトラベル、スタートからGoToトラブルである。

 

朝令暮改が予算の無駄遣いにつながる。東京発を除外したせいで発生するキャンセル料。

 

業務の大半がキャンセル事務に費やされる東京の業者。

 

修学旅行にもキャンセル料が発生しているという。

自治体が払うところもあれば、保護者に払わせるところもあるという。

 

私ごとの急な用事でキャンセルするわけではない。

でもだれかがキャンセル料を負担する。自然災害に近いケース。

 

学校のキャンセル料こそGoToトラベルから支出すべき。

 

宴会中心の観光旅行とは修学旅行は違う。

1年以上も事前学習をして、ドキドキして現地に向かう中学生をたくさん知っている。中止は、彼らの探求心や高揚感を奪ってしまうのだ。

そのうえ、キャンセル料はないだろう。3年間の一度の、一生に一度の中学の旅行の機会を失った上に、お金を払えは酷である。

 

昨日はグランベリーパークシネマで

ダークナイト』(2008年/152分/アメリカ/原題:The Dark Knight/監督:クリストファー・ノーラン)</strong>

をみた。12年前のものをIMAX版と4D版でリバイバル公開。7月10日の封切り。

『ジョーカー』とどうつながっているのかいないのか、ちょっと興味がある。

IMAX版をみた。シルバー割引はなく、一般と同じ1800円。4D版は1200円の追加料金。

 

自宅で予約していったのだが、観客は増えておらず5,6人。

クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』の一部6分間が、IMAX効果の宣伝のために上映された。音がすごい。からだに振動が伝わってくる。だからと言って映画の中に入り込めるかどうかは別。躰で見る映画もあるが、やはり映画はアタマでみるもの。いやいやアタマもからだのうちという話もあるが。『テネット』の予告編を見ても、このシーンは出てこない。

 

『ダークナイト』本編152分。飽きずに見られた。すごいことだ。

でも、そこまでだな。荒唐無稽。

『ジョーカー』のようなほの暗さ、底の見えない深さ、リアリティは感じられない。

 クリストファー・ノーマンとトッド・フィリップスでは、ジョーカーに込めるものが全く違っている。

 

 

 

一昨日の「薄暮シネマ」、ひさしぶりに楽しい映画を見た。

九州の友人、Tさんのブログに「よかった」とあったので、さっそく見てみたのだ。

 

顔たち、ところどころ』(2017年/89分/フランス/原題:Visages Villages/監督・出演:アニエス・バルダ JR/2018年9月日本公開)★★★★☆

 

 

 フランス映画界の名匠アニエス・バルダと若手アーティストのJRが共同監督を務めたロードムービースタイルのドキュメンタリー。「ヌーベルバーグの祖母」とも呼ばれ、女性監督の先駆者としてカンヌ国際映画祭アカデミー賞の名誉賞も受賞している88歳のバルダと、参加型アートプロジェクト「Inside Out」で知られる34歳のアーティスト、JR。親子ほども年の離れた2人がフランスの田舎をトラックで巡りながら、市井の人々と接し、作品をともに作り、残していくいく旅の様子を記録した。2017年・第70回カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、トロント国際映画祭の最高賞である観客賞など、各国の映画祭で受賞を重ねる。(映画ドットコムから)

 

何度も何度も「ほおー」という声が出てしまった。

こんな映画、初めて見た。脚本はたぶんない。ドキュメンタリーだし。

ひとつのシーンが終わると、次のシーンが楽しみになる。予想もしないシーンがでてくる。「なんじゃあ、こりゃ!」である。

訪れる村々で、村人たちは驚きと感動を手にする。

働くこと、そして老いることへの共感と称賛。

ひとびとは「あなたはそのままでいい。そのままってこういうことだよ」と作品を見せられる。

アートが、生活の中に在る。アートを自慢したくなる。

 

最後のシーン

けっしてサングラスをはずさないJRが、古い友人に会えなかったバルダを慰めるためにサングラスを外す。

映画はぼやけたJRの顔しかうつさない。バルダのためのいいシーンだ。

 

 

バルダの映画は一つも見たことがない。

2019年3月に死去。

 

邦題、いい。

 

 

 

 

 

まだ梅雨が明けない。

 

こんな雨が今年は多い。

 

2010年

第3回声楽アンサンブルコンテスト全国大会 本選 会津混声合唱団(指揮:高橋祐二)第4位 男声合唱組曲「雨」Ⅱ.武蔵野の雨 作詩:大木惇夫 作曲:多田武彦

 

 

ユージ君は同級生。高校の時、学生指揮だった。