梅雨が明けたらしい。去年より5日早いとか。
境川河畔はいつも通り。大きな変化はない、灯って歩いていたら、Mさん
「あれ、ねこ?」
対岸の草むらをゆっくり歩いている5、60cmの哺乳類?らしき動物。
ねこではない。以前に見たことのあるアライグマではないかと云うと、
「アライグマは尻尾がシマシマになっているよね」とMさん。
それならばたぬきと考えるしかない。
2匹、連れ立ってゆっくり歩くたぬき。なんだかうらぶれている。
梅雨明けとは関係ないが・・・。
新たに生まれた7羽のマガモ。8羽だったらしい。
ウオッチャーのおじさんに昨日、「対決」の話を聞いた。
1ヶ月前に生まれたカモと最近生まれたカモ、どちらも8羽。
この2グループが、餌場となっているみぎわホーム(老人施設)前の岩場で対決したらしい。
縄張り争いというより餌場争い。
最初は代表戦で、母カモ同士が激しく闘ったとのこと。数人の人たちがこの闘鴨、とうおう?を見ていたらしい。
勝負はまだ小さい方のカモの母カモの勝利だったそうだ。
ところが、その後団体戦。負けた母カモに代わって、もう体長30cmにもなる8羽が
まだ10cmにも満たない8羽を急襲、激しく追い立てたらしい。プロレスの場外乱闘?バトルロイヤル?
小さい方の母カモは、これは大変なことになると判断、こどもたちを守るために8羽に撤退を指示。一斉に上流の方に移動したとのこと。
話を聞いているだけなのに光景が目に浮かぶ。私の文章はおじさんの話に全く敵わない。
これも梅雨明けとは関係ないが。(7月19日)
トランプ暗殺の写真が決まりすぎている。
![](https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/9/5/600mw/img_95e2d2884764835e4a2473df90a834601904552.jpg)
暗殺直後にこんな構図で撮れるものか。
硫黄島の星条旗を思い出した。
シークレットサービスは狙撃直後に撃たれた人間を立たせたりしないと、どこかに書かれていた。確かにそうだ。
映画備忘録。
2024年7月の映画寸評①
<自分なりのめやす>
お勧めしたい ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
みる価値あり ⭐️⭐️⭐️⭐️
時間があれば ⭐️⭐️⭐️
無理しなくても ⭐️⭐️
後悔するかも ⭐️
㊿『ブリーディング ラブ はじまりの旅』(2023年製作/102分/PG12/アメリカ原題:Bleeding Love (あふれる愛)/監督:エマ・ウエスティングバーグ/出演:クララ・マグレガー ユアン・マグレガー他/劇場公開日2024年7月5日)
7月8日 kiki ⭐️⭐️⭐️
ユアン・マクレガーと実娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーが親子役で共演し、父と娘の愛と回復への旅をつづったドラマ。
長い間疎遠だった娘のある出来事をきっかけに、父は彼女をニューメキシコ州へと向かう旅に連れ出す。関係を修復したくても、どうすれば溝を埋められるのかわからない。娘は父との美しい過去を思い出しながらも、自分を捨てた父を許すことができずに反発してしまう。目的地が近づくなか、父娘はお互いが抱える問題と向き合うことになり……。
実生活でも、長年連れ添った妻との離婚や再婚によってクララとの親子関係に問題を抱えていたユアン。クララがユアンとの親子間の問題や大切な記憶を、同世代の女性脚本家たちと共にオリジナルストーリーとして描き、ジャネール・モネイ「PYNK」のMVでグラミー賞にノミネートされたオランダ出身の気鋭エマ・ウェステンバーグが長編初メガホンをとった。
ロードムービーが好きだ。
場所を移動するように、人の気持ちも変わっていく。
この映画も例に漏れず正統的。
薬物や酒による親子のすれ違い。娘は長じて自分が父親と同じように薬物や酒で悩むことになる。
セリフが少なく、親子の機微は互いが見交わす視線に現れる。
実の親子の演技、すごいものだ。
大きな事件も起こらず映画は終わる。
最後まで穏やかな気持ちで見ることができた。
ただタイトルがストレートすぎる。![画像1](https://eiga.k-img.com/images/movie/101683/photo/d3c4ea1cc23cc10c/320.jpg?1713941965)
(51)『ハロルド・フライ まさかの旅立ち』2022年製作/108分/イギリス/
原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry(ハロルドフライのあり得ない巡礼)
/監督:へティ・マクドナルド/出演:ジム・フロートベント ペネロープ・ウエルトン他/日本公開2024年6月7日)
7月16日 kiki ⭐️⭐️⭐️
イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化。
定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライのもとに、北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドだったが、途中で考えを変え、800キロ離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める。ハロルドには、クイーニーにどうしても会って伝えたい、ある思いがあった。
ハロルドの思わぬ行動によって自身も変化していく妻モーリーンを、「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。原作者ジョイスが自ら脚本を担当。
これもロードムービー。
『ベロニカの記憶』『ウイークエンドはパリで』のジム・フロートベントがハロルド・フライ役。少し歳をとったかな。
資料には『アイリス』(2001年)が代表作とある。未見。![画像4](https://eiga.k-img.com/images/movie/101359/photo/833a9f8654ecbdab/320.jpg?1712798850)
800kmを70代の男性が歩ききる。さまざまな人々との出会い。イングランドの風景が楽しめる。しかし、何も言わず出てきた家には妻モーリーンが大きな鬱屈を抱えて待っている。
ただ、妻モーリーン役のペネロープ・ウエルトンとの夫婦は、息子との年齢が離れすぎていてリアリティに欠ける。再現シーンもかなり無理がある。
それを差し引いて、旅の途中で出会う人たちとの出会いと自分の人生を重ね合わせるシーンは、息子や妻との取り返しのつかない深い後悔が際立つ。とりわけ夫婦間の「仮面」に至る経緯は辛いものがある。
800kmを歩ききったあとに訪れるほんのささやかな和解。教訓的でもないし、ヒューマンドラマにもなっていないのがいいところかもしれない![画像1](https://eiga.k-img.com/images/movie/101359/photo/c559d4040c78eaa9/640.jpg?1712798836)