彼らと過ごした80年代初頭は、全国的に「荒れる中学」が席巻した時代。毎日のように校内暴力が報道されていたころだ。横浜では83年冬にいわゆる「浮浪者殺傷事件」が起きている。今なら「ホームレス殺傷事件」ということになるが。

前回紹介した11月10日の広島の集会、友人のお話によると居森公照さん、鎌田七男さん、お二人とも素晴らしいお話だったそうだ。ご高齢ではあるが、これからもずっと続けていただきたいと思う。首都圏でもお二人のお話が聞ける機会があれば出かけるのだが。 同…

鎌田七男さんと居森公照さんの講演会「本川小学校たった一人の被爆生存者に寄り添って-夫と医師の証言」11月10日:広島平和記念資料館地下メモリアルホール

ここ数日、早朝の気温が1度ずつ下がっている。夜が明けかかったころにカーテンを開け、外の温度計を見る。変化があるというのはうれしいもの。まだ薄暗い中に青空がのぞくのもうれしい。早朝の風雨はまがまがしくて好きになれない。 早朝の散歩、晩秋の境川…

「それさぁ、早く言ってよー」。メガネと本の話。

久しぶりにメガネ屋に行った。長年かけているメガネのレンズの片方に傷がついてずいぶん経つ。そろそろ替え時かな、と考え始めて2か月ほど。 大型スーパーに隣接したチェーン店。 きれいに磨かれた自動ドアの前に立つ。開かない。 「あれ?」つれあいと顔を…

K先生の名誉回復の闘い、市教委の謝罪によって5年間の闘いに幕を下ろすことができた。

先週半ば、小旅行に出かけた。旅行と言っても春秋恒例の兄弟の会なのだが、今回は次兄夫婦と私たちの4人で鬼怒川温泉に逗留。依然と違ってあちこち観光するようなことはほとんどない。宿も常宿。 長兄は急な鼻の手術があり、入院していたため二人とも不参加…

『止められるか、俺たちを』一方その若松孝二だが、粗野でケチでせこいが、映画をつくることにかけてはすさまじい才能と情熱を発する。そんな若松を、ともに仕事をしてきた井浦新が演じているのだが、正直、私は成功はしていないと思った。

10月18日、月半ばの木曜日、夕方、月に一度の通院。藤沢まで行く予定。通院だけの一日にはしたくない。予定を立てる。 午前中、田園都市線あざみ野駅から地下鉄グリーンラインで阪東橋。若葉町のジャック&べティで映画を見る。横浜に戻って相鉄で大和へ。下…

「中国人観光客がモニタリングポストのある所は放射能の危険のある所と思っているので、その意味でも撤去すべき」と規制庁の役人が言った。広がるモニタリングポスト撤去の動きとは?

つれあいが「ほら、こんなだよ、Mさんのうち」」と云う。 スマホに写っているのは高槻に住むMさんの家の屋根の修繕の様子を写した写真、フェイスブックにMさんが載せたようだ。この夏から秋にかけて関西は2度の豪雨と台風の襲来で痛めつけられた。 10月の初…

『教誨師』・・・・『休暇』にも大杉漣は出演している。はて、何の役だったか、思い出せないのだが、「やはり野におけ」というように大杉漣は、脇役の方がいいかなと思った。

裁判に勝っても、形式的なお金のやり取りや処分の軽重が変わるだけで、実際に被告が原告にきちんと謝ることはまれなことだ。 6月に見た『ニッポン国VS泉南石綿村』(2017年・日本・215分・監督原一男)は、アスベスト訴訟の全貌を知らしめてくれた原監督渾身…

熊本市議会、のど飴で8時間の休会、懲罰動議が出され、議員は出席停止に。これってどういう問題なのか。学生と考えてみた。

授業のはじめに、今、世間で話題になっていることについて新聞記事などの資料を読み、コメントを書き、ひとしきり意見交換をするという時間をつくっている。2,30分ほどの時間だが、本チャンに入る前のウォーミングアップのようなもの。 今年度の最初の話題…

『判決 二つの希望』こうしたエンターテイメントの結末を用意してもなおレバノンを描くことは容易ではなかったということ。レバノンでつくられる映画は年に7本ほどだ。

レバノンの映画をみたのはたぶん初めてのことだ。スクリーンからベイルートの街並みとそこに暮らす人々の体温が伝わってくるようだ。不穏でどこかきな臭い空気の中に、些細な諍いが持ち上がる。 『判決、ふたつの希望』(2017年・レバノン・フランス・原題:…

『おじいちゃん死んじゃったって。』親の面倒にとどまらない兄弟の生得的な面を含めた心理的な葛藤を、あり得ない取っ組み合いにしてしまえばビジュアル的には確かに笑えるけれど、せっかく光石研、岩松了を起用したのだから攻撃的なセリフの言い合いではない「ため」が見たかった。

『おじいちゃん死んじゃったって。』(2017年・日本・104分・監督森ガキ侑大)。これは去年の11月公開の映画。 『おじいちゃん死んじゃった』ではなくて『おじいちゃん死んじゃったって。』というタイトルは、印象的。家庭の中で伝聞で語られる肉親の死。近…

『坂の上のアポロン』昭和の雰囲気を出そうとしているのに、登場人物がみなあまりに今風。だから映画の中の空気がリアリティを欠いているというか。鼻の奥がツーンとなるようなしみじみとした懐旧、郷愁感は感じられない。久しぶりに残念な映画だった。

10月9日久しぶりにTSUTAYAへ。見逃している映画を探しに。なんだかレンタル化の回転が速くなっているような気がする。ついこの間みた『ゲティ家の身代金』(5月25日公開)『ザ・スクエア思いやりの聖域』(4月28日公開)が“新作”で出ている。私は本厚木の映…

教員という職業がもつ宿啊に絶望し、大男のインディアンの“チーフ”が深夜に院内に設置してある重厚な水栓を根こそぎ抜き、窓にぶちあてて夜明けの草原を走り去るラストシーンをみて、自分もどこか遠くの地に自由を求めて立ち去りたいと妄想したものだ。

10月7日 台風25号は温帯低気圧に変わり、日本海から北海道へ。また雨を降らせているようだ。 正午過ぎ、部屋の温度が30度を超す。真夏日?明日は二十四節季の寒露。日差しは真夏に比べ少しだけ部屋の奥まで入ってくるように。 日課の散歩は今日は取りやめ。…

梯剛之(p)・松本紘佳(V)でデュオコンサート・・・大曲3曲の中には、何百か所も互いに相手を感じて出なければならない箇所があると思うのだが、彼らの中に戸惑いのようなものが生じたように見えたことは一度もなかった。

9月30日、西国分寺の“りとるぷれいはうす”にて、梯剛之(かけはし・たけし)(P)と松本紘佳(V)のデュオを二人で聴きに行く。前回の佐藤卓史と松本のデュオが9月3日だったから、まだ1か月経っていない。キャリアとしては佐藤より格段に上であると思われる…

『朝、目が覚めると戦争が始まっていました』(方丈社・2018年)問題は、書籍の中の人々の言説そのものではなく、私自身が感じる「違和感」に組み込まれている歴史意識とか戦争観なのではないかという気がする。

『朝、目が覚めると戦争が始まっていました』(方丈社・2018年)を読んだ。方丈社は名前の通り小さな出版社のようだ。『特攻セズ 美濃部正の生涯』『復刻版大正っ子の太平洋戦記』を出版している(前者には惹きこまれた。後者は未読。ようやく横浜市の図書館…

放棄し続ける独立国家としての自治を回復させようとするか、今までどおり民意を無視した対米従属の路線を守るのか、この選挙結果は政権の喉元に突きつけられた鋭いナイフである。

9月30日(日) 早めに呑み始めた酒が過ぎたのか、7時半ころ早々と床に就いてしまった。目が覚めると0時過ぎ。外の風の音に反応したようだ。強風というよりもはや暴風。木が揺れてぶつかり合う音がすさまじい。ふだん雨や風の音はよほどのことがない限り聞こ…

『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(梯久美子)生きるために身を売り、文を売るというのではない、書くことそのものが生きることというところまで突き詰めた人生は、読んでいて息苦しくなるほどだ。

梯久美子『原民喜~死と愛と孤独の肖像』(岩波新書・2018)を読んだ。原爆の詩人原民喜の伝記である。 梯の著作は、少し前に『狂う人「死の棘」の妻・島尾ミホ』(2016年)を読んだ。島尾敏雄の妻島尾ミホという人物の、複雑で迷宮のような怪奇さに正面から…

『愛しのアイリーン』リアルではあるのにリアリティはない。常に動いているのにどこか「静」のところがある。不思議な映画だが、印象に残る、なかなか忘れられないという点では、面白い映画だと思う。

前号で書いたように、ひょんなことから『愛しのアイリーン』(日本・2018年・137分・監督吉田恵輔・主演安田顕)をみた。“ひょん”と云っても、いくつかのブログで触れられていて「みよう」と思っていた映画なのだが、評判はいろいろ、『寝ても覚めても』優先…

検察側の罪人、重々しいばかりで、???がひっきりなしに浮かんでくる集中できない映画だった。

ららぽーと横浜TOHOシネマズで『サニー』と『寝ても覚めても』が間1時間ほど置いて二本続けてみられる。『サニー』はともかく『寝ても覚めても』はそれほど集客力があるとは思えない映画だけに、ラッキー。そのあと長津田の行きつけの居酒屋が新規出店したお…

『バーフバリ伝説誕生』(インド・2015年・138分・監督S・S・ラージャマウリ)『バーフバリ王の凱旋』(インド・2017年・141分・監督S・S・ラージャマウリ)を続けてみた。休憩時間を入れて5時間。み始めて1時間も経たないうちに「帰ろうかな」と思った。

『バーフバリ伝説誕生』(インド・2015年・138分・監督S・S・ラージャマウリ)『バーフバリ王の凱旋』(インド・2017年・141分・監督S・S・ラージャマウリ)を続けてみた。休憩時間を入れて5時間。み始めて1時間も経たないうちに「帰ろうかな」と思った。 す…

お彼岸が近づくにつれ、ヒガンバナが増えていくような気がする。23日で昼夜の長さが同じになるが、同じにというよりどんどん日が短くなってきているようだ。

境川河畔にも時々冷たい風が吹くようになった。 河川敷やちょっとした空き地に、気がつくとヒガンバナ(曼殊沙華)が目立つようになった。草が刈り取られたあとに、3~40㌢ほどの高さでまっすぐに細い軸を立てている。白いものもある。ヒガンバナというもの…

リドリー・スコット、81歳。クリストファープラマー89歳。次はどんな映画を撮るのだろうか。

『ゲティ家の身代金』(アメリカ・2017年・133分・原題:All the Money in the World・監督リドリースコット・出演ミシェル・ウイリアムズ・クリストファー・プラマー) 監督リドリー・スコットは今年81歳になる。私が見た彼が監督したいちばん古い映画は『…

今、学校現場に最も欠落しているものは何か。そして必要とされるものは何か。すさまじいスピードからいったん降りて、考えてほしい。そうしなければ現場の“ほうれん草”は腐り続け、K先生の問題のような心ない“事故”が連発されることになる。

7月に東京の労組の通信に書いた原稿が掲載されたので転載する。 テーマは以前にも少し触れたことがある”セクハラ冤罪事件”についてである。 字数の制限があるため、詳細については省いてある(処分当時の詳しい分析について知りたいという方は、雑誌『現代思…

市民としての当事者性の違いと言えばいいのだろうか。徴兵も軍隊もないに越したことはない。しかし、徴兵も軍隊もない“平和”が、戦勝国であるアメリカや、沖縄の犠牲の上にあるとしたら、その“平和”を喜んで享受していいのだろうか、

『30年後の同窓会』(アメリカ・125分・原題:Last Flag Flying 監督リチャード・リンクレイター)をみた。海兵隊の同期の3人の物語だが、しみじみとしたいい映画だ。でも〈同窓会〉というのは違うのではないか。邦題のつけかた、気に入らない。どう訳せばわ…

力士が大型化しているだけに、けがが多いと聞く。朝弁慶に照ノ富士、捲土重来、まさに土煙を巻き上げるように土俵に復帰を期してもらいたいものだ。

大相撲も今日で7日目。なかなかじっくり見ることができない。忙しいわけではないのだけれど、こまごまとしたことに時間を割かれている。幸いにも前半戦はほとんど波瀾はなかったから、後半戦が楽しみではある。 郷土の力士服部桜はというと、今日午前中にす…

今、私たちが即座に現地の様子を映像で見られるのと違って、130年前の明治の人々こうした絵一枚から被災の状況を想像するしかなかった。災害はいったいどんなふうに人々の心に刻まれたのだろうか。

9月8日の最後のところで、横浜・関内ニュースパークの“新聞が伝えた明治―近代日本の記憶と記録”という企画展で見た磐梯山噴火の速報について触れた。 私は、画家山本芳翠が描いた噴火のシーンは、裏磐梯から見たものだと書いた。爆発と言えば裏磐梯と思い込…

“日本勢”とか“日本出身力士”とか言わずに、明確に日本人と言い切ってみること。その時に感じる違和感があれば口にして、互いに矯めつ眇めつ微に入り細に入り、その感性を吟味検討してみることだとあらためて思う。

急に気温が下がった。散歩に出ようとして玄関のドアを開けると微風がひやっと吹き抜ける。久しぶりの感覚だ。深呼吸をする。西の丹沢には厚い雲がかかっているが、北の方に青空がのぞいている。 境川の復路でカワウが羽を広げているのに遭遇。羽ばたくという…

『ザ・スクエア思いやりの聖域』・・・随所に出てくる移民、難民と思われる人々は、歓迎されるべき存在として描かれてはいない。ではどんな人々が歓迎されるべき存在なのか。そもそも歓迎するされるって?

『フレンチアルプスで起きたこと』(2014年・スウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー合作・原題:“Turist”・118分・監督リューベン・オストルンド)をみたのは3年ほど前になるが、映画の印象は薄れていない。 トマスは妻と二人の子どもとともにフレ…

セリフが少なくて長回しのカメラ、映画の中に流れる空気が穏やかで静かなところがとってもいいと思った。無味無臭のようでいて、気がつくと“ああ、いい匂いだったねえ”という感じ。

遅まきながら『四月の永い夢』(日本・2017年・93分・監督中川龍太郎・主演朝倉あき)をみた。 セリフが少なくて長回しのカメラ、映画の中に流れる空気が穏やかで静かなところがとってもいいと思った。無味無臭のようでいて、気がつくと“ああ、いい匂いだっ…

ボランティアに出掛けられるほどの体力もなく、みていることしかできない身であるが、せめて目をそらさずに気持ちを切らせずにとは思っているのだが。

夕方、少し涼しくなったので、切手を買いに近くのコンビニまで出かけた。コンビニはマンションの敷地内にあるのだが、サンダルを履いてプラプラと歩くと5分ほどかかる。途中、中庭を通る。 数本の百日紅、盛りが終わって花を落としているのに気がついた。そ…

小説『カトク』を読む。コンプライアンスを無視して業績を上げてきたいくつもの会社がどのように法律をすり抜けていくか。それを支える社員、経営者の独特の論理が、城木自身の痛恨の来歴と監督官としての労働実態が重ねて語られるため、単なる勧善懲悪に陥らず、深みのある小説になっている。

新庄耕の『カトク』を読んだ。文庫本で864円はやや高めだが、“文庫書下ろし”であることを考えれば妥当なところかもしれない。 カトクとは厚生労働省に3年前に設置された「過重労働撲滅特別対策班」の略称。配属されるのは労働基準監督官だが、労働条件の是正…