映画

10月の映画備忘録② 『アンダーカレント』『PIGGY ピギー』『コンフィデンス 国際共助捜査』

10月の映画備忘録② 10月16日 『アンダーカレント』(2023年/日本/143分/原作:豊田徹也(2005年アンダーカレント)/脚本:今泉力哉・澤井香織/監督・今泉力哉/出演:真木よう子・井浦新・リリーフランキー・永山瑛太・江口のりこ・康すおん 他/2023年…

10月の映画備忘録①:『BAD LANDS   バッド・ランズ』『ほつれる』そして『月』

10月の映画備忘録①。 10月12日 『BAD LANDS バッド・ランズ』(2023年/日本/143分/原作:黒川博行/脚本・監督:原田眞人/出演:安藤サクラ・山田涼介・宇崎竜童・江口のりこ・天童よしみ/2023年9月29日公開) 封切りから2週間経っていなかったが、客…

備忘録。9月後半のいろいろ。

前回、18日の保土ヶ谷公園のことを書いたが、実は前日も保土ヶ谷公園に来ていた。 友人のTさんに誘われ公園内の保土ヶ谷球場へ。Y校と桐蔭学園の試合を見た。秋季大会とはいえひどく暑い日、先に来ていたTさんが屋根のある席を確保してくれたので強い日差し…

『逃げ切れた夢』・・・喋り続ける光石研、日常の何気ないズレや誤解をうまく表現     『ぼくたちの哲学教室』・・・日本の「教室」との大きな違い、歴史と文化を抱えた「哲学」   『福田村事件』・・・見えないものに怯える言葉にならない恐怖感が伝わってこない

映画備忘録(8月31日〜9月12日) 記憶もずいぶん薄れてきてしまった。印象だけを簡単に。 『逃げきれた夢』(2023年/日本/93分/脚本・監督:二宮竜太郎/出演:光石研 松重豊 坂井真紀 他 /公開2023年6月9日) いい映画だと思った。なんとなく主人公が抱え…

『あしたの少女』(2023年8月25日公開)韓国社会の歴史と政治の歪みを、2人の女性の視点から痛烈に指弾している。しかし、同時にスクリーンから感じられるのは、立場も性格も全く違う2人の女性の間に流れる「私たちは繋がっている!」という叫びのような痛苦だ。

映画備忘録 この映画を見たのは8月31日。1週間前のことになる。でも印象は強烈に残っている。 残念だったのは、封切りから1週間なのに客席がまばらだったこと。『福田村事件』は立錐の余地もないとか。比べても仕方ないけど。 『あしたの少女』(2022年/1…

『ジェーンとシャルロット』親子の出会い直しの新鮮さ、2人の魅力的な女性に心惹かれる。『イノセンツ』子どもの日常の欠落や悪意が超常現象を生み出す。

映画備忘録① 用事は1日に一つと思っているが、重なることもある。この日3つの用事を足すのに電車、バスを何度も乗り換えた。都合11回。本厚木、藤沢、青葉台、バラバラ。映画に通院、コンサート。ピースがうまくハマったということ。年に何度もないことだ。…

『告白 あるいは完璧な弁護』韓国映画は愉しい。『濱マイク 人生最悪の時』(4Kリマスター版)既視感いっぱい。懐かしいけど。

久しぶりに映画備忘録。 このところ猛暑が続いたせいか、決まった予定以外は、なかなか外出する気になれなかった。映画館も例外ではない。「冷え」がつらいのだ。 若い頃は、映画館の涼しさが何よりのご馳走だったが、50代を超えたあたりから夏の映画館が苦…

映画備忘録4編。

映画備忘録、簡単に。 ① 「アルマゲドンタイム ある日々の肖像』2022年/115分/アメリカ/原題:Armageddon Time /監督・脚本:ジェームズ・グレイ/出演:アンソニー・ホプキンスン・ハサウエイ ジェレミー・ストロング ほか/日本公開:2023年5月23日) 不…

『波紋』イメージとしての水・・・浄化、汚染、津波、冷却・・・。

7月も半ば。 今朝、鶴瀬橋の袂の岩に小ぶりのカワセミを見かける。カメラマンの宮本さんによると、この近くにカワセミの巣があるのだという。 今、子育ての時期で、餌を取ってはせっせと巣に運んでいるという話。でも、巣がどこなのかわからない。 川の中に…

『TAR ター』頂点を極めた者の落魄の物語。常人では考えられない音に対する敏感さを、映像は信じられないほどの丁寧さで撮り続けているが、それがそのままターの精神世界の異様さを表している。壊れていくターの精神のひだのひとつ一つを見事に捉えた稀有な映画。

毎日、スッキリしない日が続いている。夜中に降って明け方は上がっていることが多いのは助かるのだが、梅雨時だけになかなか安定しない。 境川の水辺の鳥たちは、天気に関わらず元気に飛び回っている。 カワセミの動きが激しい。オスが餌を咥えて低空を飛ん…

映画『渇水』ずいぶんとわかりやすい映画にしてしまった、ちょっと残念。

映画備忘録 6月9日 グランベリーパークシネマ 『渇水』(2023年/日本/100分/原作:河林満 脚本:及川章太郎 監督:高橋正弥/出演:生田斗真 門脇麦 磯村勇斗/公開:2023年6月2日) 「凶悪」「孤狼の血」などを送り出してきた白石和彌監督が初プロデュースを…

『高速道路家族』韓国社会の矛盾を描く。ラ・ミランの演技が素晴らしい。子役二人も。

映画備忘録。6月6日 kiki 『高速道路家族』(2022年/韓国/128分/脚本・監督:イ・サンムン/出演:チョン・イル ラ・ミラン/日本公開2023年4月21日) ホームレス一家と裕福な夫婦の偶然の出会いが思わぬ事件を引き起こす様子を描いた韓国発のスリラー映画…

『銀河鉄道の父』父と賢治でなく、役所広司と菅田将暉。退屈な映画だった。

映画備忘録。6月6日(火)。本厚木kiki 『銀河鉄道の父』(2023年/日本/128分/原作:門井慶喜/脚本:坂口理子/監督:成島出 /出演:役所広司 菅田将暉/2023年5月5日公開) 2年ほど前に門井慶喜の原作読んだ。素晴らしかった。今までにない賢治像がほの見え…

『怪物』怪物が怪物でなくなったところにいる怪物とはなんだ?

映画備忘録。 先週、3泊4日で広島に行っていたのだが、その前の週に映画を4本見ている。それとミュージカルを一つ。いつものことだが、書いておかないと忘れてしまう。 6月5日 グランベリーシネマ。 『怪物』(2023年/日本/125分/脚本:坂元裕二/監督:…

『世界のおわりから』私は坐って見ているのが辛かった。

映画備忘録 途中退場の映画。 『世界の終わりから』(2023年/日本/135分/原作・脚本・監督:紀里谷和明/出演: 伊藤蒼 夏木マリ ほか/公開2023年4月7日) 映画は作り物だけど、これだけ中味薄かつ冗長な映画はなかなかないと思った。坐っているのが辛くて…

『トリとロキタ』・・・この演出力は法外すぎる。今のところ今年1番の作品。

映画備忘録。 本を読んでも映画を見ても、すぐに中身を忘れる。タイトルを見ても、あらすじすら思い出せないことがある。それでも、読む、見るという意欲はまだある。読んでいる時、見ている時は、そこそこ愉しいのだ。 でも、我慢できずにほおりだす、席を…

『ロストケア』人間を描く深さに欠ける。

映画備忘 『ロストケア』(2023年/日本/114分/原作:葉真中顕/脚本:龍居由佳里/監督:前田哲/公開2023年3月24日) 松山ケンイチと長澤まさみが初共演を果たし、連続殺人犯として逮捕された介護士と検事の対峙を描いた社会派サスペンス。ある早朝、民家…

『オオカミ狩り』裏のストーリーが荒唐無稽すぎる。

今年初めて半袖Tシャツでの散歩。ベストは着ているが日差しは朝からかなり強い。 帰り際、畑の隅のミモザの木に3羽のワカケホンセイインコ(輪掛本青インコ)。首の輪は確認できなかったからメスだったのかもしれない。鮮やかな黄緑色、嘴はインコそのもの…

四季の森公園・旭ベーカリー・『ハマのドン』

不順な天候が続いていたが、ようやく五月晴れが続くようになった。 たまには森林浴でもと、緑区の四季の森公園へ行くことに。 連休中にも一度試みた。市内は空いているだろうという予想は外れ、保土ケ谷バイパス上川井出口がズーラシアへ向かうクルマで大渋…

映画備忘録①オマージュ ②エブエブ ③逆転のトライアングル ④Winny

映画備忘録。 今回も簡便に。 ① 『オマージュ』(2021年/韓国/108分/脚本・監督:シン・スオン/出演:イ・ジョ ンウン・クォン・ヘヒョほか/日本公開2023年3月10日) 達者な演技のイ・ジョンウンにホン・サンスの映画によく出てくるクォン・ヘヒョ。あま…

『ケイコ、目を澄ませて』『デリシュ』『小さき麦の花少女は卒業しない』『茶飲友達』『赦し』『未来は裏切りの彼方に』『妖怪の孫』

1月に『週末の探偵』のことを書いて以来、映画のことを書いていなかった。 タイトルとひとことだけでも書いておこう。 2月20日(月) 『ケイコ、目を澄ませて』(日本/2022年/99分/原案:小笠原恵子/監督・脚本:三宅唱/出演:岸井ゆきの 三浦友和 公開202…

終末の探偵 北村有起哉がいい。

境川河畔、鶴瀬橋のたもとに観音寺という真言宗のお寺がある。18世紀創建というから古刹というわけではない。静かなたたずまい。その裏手がかなり広い墓地になっているのだが、その境川側に3本の河津桜がある。植えてまだ10年もたたないような細いものだが…

『そばかす』つくり物感がなく、キャストの演技も自然。静かな話題作として記憶されていい作品だと思った。

今朝、雪の降る前に散歩しようと7時半に出かけた。いつもより重装備、ダウンを着てさらに傘を携えて。 出がけにちらちらと来始め、早めに切り上げ40分後に戻ってきたときには、地面は濡れたままなのに畑にはうっすらと積もっていた。 今、11時前。それほど激…

休映、休診におちこむ・・・。キネマ旬報ベスト・テン発表。

今朝、5.8℃という外気温を見て、少し薄着で出かけた。河畔に出るとそれほど強くはないが、冷たい北風が吹いている。気温が1~2℃でも、風がなく日が出ていると暖かいのだが、今朝は日は出ているが、思いのほか風が冷たい。 それでも町田一番さんはいつものよ…

『あちらにいる鬼』残念ながら、終始退屈だった。139分はいかにも長すぎ。 みなそれぞれにやさしい人たちばかり。鬼はどこにいる?

映画備忘録。 『あちらにいる鬼』(2022年製作/139分/R15+/原作:井上荒野/脚本:荒井晴彦/監督:廣木隆一/出演:寺島しのぶ 豊川悦司 広末涼子/2022年11月11日公開) 期待外れ。 映画と原作は別物だが、タイトルを使う以上踏まえるところはあってもいい…

『あのこと』女性だけが望まぬ妊娠のゆくえをひきうけなければならない矛盾、と言ってしまえばそれだけなのだが、それだけでなどけっしてないことを、この映画は優れた映像として見事に表現している。

映画備忘録。 1月12日、久しぶりに新百合ヶ丘のアルテリオ映像館。 ミニシアターでもネットでの事前予約が当たり前になってきているが、ここは整理券方式。朝9時からその日の整理券がもらえる。とは言っても、私のところからバス、電車、電車で1時間弱。いっ…

『パラレル マザーズ』フランコ時代の虐殺の歴史と赤ん坊取り違えが、私の中ではパラレルにならなかった。残念。

『パラレルマザーズ』(2021年製作/123分/R15+/スペイン・フランス合作/原題:Madres paralelas/監督:ペドロ・アルモドバル/出演:ペネロペ・クルス ミレナ・スミット イスラエル・エレハルデ/日本公開2022年11月3日) 写真家として成功しているジャ…

『窓辺にて』今泉力哉監督、役者一人ひとりのせりふひとつひとつを時間をかけて演出しているようなつくり方。

三日とろろを食べた。七草粥は食べなかったが、そろそろ誰かにつくってもらったものが食べたいということになった。 Mさんが気に入っているイタリアンに出かけたのだが、その前に映画を2本。映画の半券で10%引きになる。 『窓辺にて』(2022年/143分/日本…

2022年 劇場と配信で見た映画のまとめ

大変遅くなりました。 あけましておめでとうございます。 本年も当ブログをよろしくお願いいたします。 今年はまず昨年の映画の総括から始める。 【2022年 劇場で見た映画の一覧】 《1月》 『香川一区』 《2月》 『JOINT』 『ダヴィンチは誰に微笑む』 『成…

年末の備忘録。映画2本。大腸内視鏡検査にコンサート、そして小旅行。

今年も残すところ1日となった。 大雪の被害に悩まされている地域が多い中、ここ関東南部、神奈川西部は穏やかな天候が続いている。 境川の水辺は、鳥たちがまるで井戸端会議をしているようなにぎやかさだ。 年末のせいか今朝は遊歩道に人通りが少なく、いつ…