2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『その声は、長い旅をした』(中澤晶子/国土社/2019年10月10日/1400円+税)声変わりは肉体の成長の大きなきざしだが、同時にわずかに消え残った無垢の喪失と新たな再生の、辛苦の物語でもある。 この物語にはそんな暗喩が込められていると思った。

11月28日 曇天が続いている。 今朝、カワウの群れを見た。30羽ほど。すぐ後ろにサギが一羽。首を伸ばして飛んでいると、カモかと見まがう。 このところ、カワセミをよく見かける。啼き声が聞こえるとたいてい見つかる。シジュウカラ、メジロもよく見かける。…

身知らずとは、美味すぎて身の程を忘れるほどに食べてしまう、という意味だと聞いたことがある。 お店で柿は出ないが、ついつい地酒を呑みすぎることはあった。

気がつけば一週間が経っている。気を失っているわけではないのだが、あれよあれよと時間が自分の意識を追い越していっているようだ。 久しぶりの帰省。かなり冷え込むというので二人ともダウンを羽織って出かけた。 会津若松の駅から乗ったタクシーの運転手…

明日は久しぶりに会津へ。最低気温1度とか。

私的備忘録なのに、気がつけば前回から1週間が経っている。何をしていたのか、記憶も定かではなくなっている。 16日(土)、42年前の学級担任をした新横浜在住のA君と菊名の日本料理Hで3年ぶりに呑む。きっかけはご尊父が逝去されたという年賀欠礼のはがきを…

『評伝 小室直樹』(上・下)村上篤直 ミネルヴァ書房 2400円+税)「検事を殺せ! 」。ロッキード裁判に憤る小室直樹。なぜ彼だけが『ソビエト帝国の崩壊』を予言できたのか。

読み飛ばし読書備忘録⑯ 『評伝 小室直樹』(上・下)村上篤直 ミネルヴァ書房 2400円+税) 昨年9月に出た本だが、価格が高いのと、総ページ数が合わせて1500頁近いため「ケン」を決め込んでいた。一年経って、そろそろ中古となって価格も下がっているかなと…

上野学園の残業代不払い請求訴訟。提訴はお金をかえせという以上の思いがなければできないこと。労働者としての尊厳をかけて提訴するのだ。

私立学校での労働問題、またまた。 上野学園中学・高校の教職員24名が学校法人上野学園に対して総額2億円の未払い残業代の支払いを求める訴訟を起こした。 あの上野学園、ピアニスト辻井伸行さんが出た大学を抱える学校法人。石橋メモリアルホールが有名。そ…

正規料金を払っている人からは、割引料金なんだから文句を言うなと言われそうだが、映画は見られてなんぼのもの。入ってくれなければカラの電車を走らせているようなもの。平日に時間のあるシルバーには、値上げどころかもっと思い切り値引きしてもいいのではないか。この国の映画文化の為にも、増え続けるリタイア、シルバーたちの居場所の為にも、だ。

昨日13日、近所に大型のアウトレットが再オープンした。駅の名前も駅舎もすべて新しくなった。駅名は俳句と同じ17音もある。近くの鶴間公園という大きな公園とモールがドッキングして新しい街をつくった、そうだ。東急と町田市の共同事業。道路まで新しくな…

無理が通れば道理が引っ込む 変形労働時間制導入は給特法の改正のかたちを借りた労基法の改悪だ

今まで、このブログでも何度か取り上げてきたが、変形労働時間制の審議が国会で始まった。無理が通れば道理が引っ込む、の俚諺そのまま。給特法の改正のかたちを借りて、結局は労基法の改悪が進むということだ。 そろそろ、この本が本屋さんに出回るようだ。…

息苦しい

10日、日曜日。15時から即位パレード「祝賀御列の儀」。とりあえずつくったようなこなれない熟語。 警察官26000人を動員。厳重な警戒の下、全国から大勢の人たちが沿道に詰めかけたという。祝賀ムード? というのだろうか。わざわざ電車賃をかけて東京に出て…

読み飛ばし読書備忘録⑮ 『まともがゆれる~常識をやめる「スゥイング」の実験~』(木ノ戸昌幸/朝日出版社/2019年/1560円+税) このろくでもない社会に傷つき戸惑う心優しき人たちの生きづらさを緩め、一息つきながら生きてゆくための少しのヒントに

読み飛ばし読書備忘録⑮ 『まともがゆれる~常識をやめる「スゥイング」の実験~』(木ノ戸昌幸/朝日出版社/2019年/1560円+税) おすすめ度★★★★ Mさんに勧められた本。一気に読んだ。べてるの家の本を読んだ時の爽快感に近いものがある。 2006年に京都・…

『凪待ち』(2019年製作/124分/PG/日本/監督白石和彌/香取慎吾・西田尚美/6月28日公開)香取慎吾、ファンにはたまらないのだろうけれど、ギャンブル依存で坂を転がり落ちていく人間を演じるには、眼光が強くて優しいし、何より意志的すぎる。体つきも大柄でよく鍛えられているのが外から見ても分かる。不安定な狂気のようなものとは対極的だ。

『凪待ち』(2019年製作/124分/PG/日本/監督白石和彌/香取慎吾・西田尚美/6月28日公開) 公開から4か月。ネットでの評判は数字的には3.5~4.0と高いが、レビューを見てみると、毀誉褒貶がかなりはっきりしている。 「孤狼の血」の白石和彌監督が、香…

『永遠に僕のもの』(2018年/115分/アルゼンチン・スペイン合作/原題:El Angel/監督ルイス・オルテガ・主演ロレンソ・フェロ)冒頭とラストのダンスのシーンが、カルリートスの心象なのだろうか。

今朝もカラッと晴れあがった。空気は少し冷たいが、湿度は低い。 いつものように朝のルーティンのあと、Mさんとらいと散歩。7時ごろ。これもルーティン、か。 らいは9月の食欲不振から徐々に脱出し、絶好調。毎2食完食、早寝早起きも徹底している。朝は5時に…

神戸の東須磨小教員4人に対する「分限休職処分」は、公務員の身分保障の枠組みを毀損する大いなる勇み足。事件の醜悪さとは別問題。

昨日、末尾に書いた神戸・東須磨小の教員いじめ事件に関わる「給料差し止め」の件ついてもう少し。 今回の市議会の決定は、彼ら4人に対して「起訴される恐れがある」などという理由で「分限休職処分」を行なえるようにしたということ。 一般的な休職ならば、…

そこに萩生田大臣がナイスアシスト、というかオウンゴール。 愛知トリエンナーレや教員の働き方改革など「自分の色」を出そうとして、つい口が滑り、ホンネと中身のなさを自ら晒してしまった。 「私の発言が見送りの原因になったわけではない」といえば言うほど、原因でしたと云っているようだ。

2020年度に実施さることになっていた大学入学共通テストの英語の民間試験活用が見送りになった。 なんとも簡単に動くものだ。 萩生田文科大臣が自分で決めたと云っている。ありえない。 こういうのを一般的には”政治的判断”という。 前後の事情の理非曲直を…