東京、三ノ輪で「人間と発達を考える会」に出席。

7月2日。東京、台東区日比谷線三ノ輪。

『飢餓陣営』の佐藤幹夫さんが主宰する「人間と発達を考える会」のため、遠征。

 

三ノ輪駅で佐藤さんと待ち合わせをしたのだが、全く見知らぬ男性から「赤田さんですか?」と声をかけられる。

今日の会に参加をする方のようだ。

時間を過ぎて、電話をすると、駅の出口の番号が違っていた。合流し、4人でタクシーで会場に向かう。

 

『空気を読まない「がっこう」悩み事相談』を題材に取り上げてくださる。

 

対面で8人。オンラインで那覇からお二人。そのうちのお一人が滝川一廣さん。

もう10年以上ご無沙汰している。

参加者は教職、カウンセラー、大学職員、団体職員、研究者、塾経営・・・。心理職の方が多い。

お一人、塾をされている方は、90年代の終わりに私の話を聞いたことがあるとのこと。

そういえば、東京・中野の個人塾を経営されている方たちのグループに招かれたことがあった。

 

自己紹介の後、佐藤さんが、拙著についてレジュメを用意され、詳細かつ丁寧なコメントをしてくださる。

私の方から30分程度のコメント。その後、討議となる。

全体で4時間ほどの論議だったが、ああ、そういうふうに読んでくださるのかと思うところがいくつも。

一介の労働組合の活動家の文章に対し、ページ数を指定してコメントしてくださるのはありがたいこと。

滝川さんは、アタマから読まずに、興味のある「Q」を読んで、自分ならどんなふうに

答えるだろうかと考えたとのこと。

答えを読めば、そのまま納得してしまうもので、では実際に答えるとなるとなかなかそうはいかないものだとおっしゃっておられた。

みなさん、ご自分の学校体験と照らし合わせ、緻密な読み方をされている。

 

会場からのいくつかの質問に、なかなかうまく答えられない。いつものこと。ああでもない、こうでもないと考えながら、少しずつ自分の考えをまとめていく私は「当意即妙」とはほど遠い。

あっという間に4時間が経ち、近くの居酒屋へ。吉原大門が近いこの土地、地方都市の静寂さが辺りを包んでいる。

草履店や銭湯、カストリ書房など、もの珍しく、覗いてしまう。写真

なんとも味のある外観。見かけは居酒屋だが、内部は書店。この店舗は7月で閉店し、新店舗に移るのだとか。今週の土曜日からさよならイベントして吉岡里奈さんの個展を開くとネットに載っていた。

 

気がつけば、21時。横浜の辺境まで帰らなければならない。

箕輪から日比谷線で水天宮前。いったん外に出て半蔵門線人形町駅まで歩く。

ここで中央林間行きの急行が来れば・・・行ったばかり。2本の各駅停車を見送り、急行に乗ったのが22時前。23時前には南町田駅到着。日曜はバスも早くなくなり、タクシーもなかなか来ないため、Mさんに迎えにきてもらう。

珍しく新たな若い知己が増えた1日だった。次回から私も会の一員に加えてもらうことに。