警察ってこんなに親切だったっけ?

長く続く新型コロナの広がりにも影響され、新たに人と知り合うとか出会うということがなくなった。それどころか旧友と久闊を叙する?ような機会も減ってしまった。

加齢もあり、こうして人や世の中とのかかわりがわずかずつ薄れていく。

それでも不思議なもので、まれに新しいつながりができることもある。

 

埼玉の教員超過勤務裁判の原告、田中まさおさんが、雑誌に書いた私の判決批判を読んで埼玉から会いに来てくださった。この名前は裁判をする上でのお名前。本名をうかがった。

茶店で話した。初対面であっても、同じ課題に向き合っていると話は通じるものだ。

2時間がすぐに経った。

田中さんが一人で始めた裁判は、教員のブラックな働き方がクローズアップされた時期と重なり、大きな反響を得た。判決後のネット上の反応は2万人を超えたとのこと。

 

判決は一部では「画期的」と評されたが、しかし田中さん自身は「完全敗訴」と考えた。ここが私と同じだった。控訴審を闘う理屈の出発点がここ。

 

組合や支援に対しては、是々非々の立場を保っていらっしゃる。選別はしない。

何ができるか心もとないが、私も自分ができる支援を続けたいと思う。

 

『もう、沈黙はしない』という本の感想を4月の末にブログに書いた。衝撃的な本だった。

著者の矢川冬さんとブログのコメント欄でつながった。

つたない感想だが、喜んでもらえたようだ。

本の存在を知ったのは、矢川さんが私のブログの読者であったこと。ときどき目を通してくださっていることを知り、矢川さんのブログに行って本に出会った。

ネット上での付き合いしかない方が数人いらっしゃる。今後、実際に会うことはたぶんない。こういうあわいつきあいもあっていいと思う。

 

連休が終わったころ、古い知り合いのMさんから電話があった。

Mさんは学校事務職の労働組合の人。かなり年季の入った活動家だ。

 

れいわ新選組の大石あきこ議員が、給特法について国会で質問するので相談に乗ってほしい、ついては秘書のNさんという方から連絡がいくのでよろしく、とのこと。

すぐにNさんから電話が入る。明日、議員と打ち合わせをする。ついては質問のもととなるメモのようなものを明日の午前中までつくってくれないかという要請。

どこの党派であっても給特法の問題を焦点化してくれるのなら、断るわけにはいかない。OKと返事をする。大石議員は元大阪市職員。橋下市政に正面から食ってかかってきた人。その意気や良しである。

次の日、午前中の遅い時間にA4三枚程度のメモと大部の資料をメールで送る。

2時間後、Nさんから電話。「資料はすべて読んだ。いくつか質問がある」とのことで、30分ほどやり取りをする。理解が早く、視点は共有できる。

「それでは10日の内閣委員会、見てください」

10日、ナマは忘れていてyoutubeで大石議員の質問を見る。

時間は5分ほど。とても給特法までいかない。

次の日Nさんから電話。「申し訳ない。明日の委員会でくしぶち万里議員が大石議員を引き継いで質問する。内容は教員の人員削減と給特法だ」。

くしぶち議員は、山本太郎氏が衆議院議員を辞職したため繰り上げ当選となった人。

今度もyoutubeで見てみる。

子ども家庭庁の予算問題への言及はあったが、今回も給特法はなし。

Nさんから「時間が足りなかった。申しわけない。必ずこの問題は次の機会で取り上げるので」とのメール。

間に入っている秘書さんは大変だなと思う。準備をしてもそのままいかないことなどよくあるのだろう。

 

メモは日の目を見なかったが、Nさんとの電話の議論が私には面白かった。

それに弱小政党でありながら、ロシア侵攻に対して独自の立場を表明したれいわ新選組には好感をもっている。山本太郎氏の辻説法、街頭での質疑応答も面白い。

少数でしがらみがない分、これから暴れてくれるのではないかと思っている。

いつか教員の働き方問題にしっかり関わってもらうことを願ってる。

 

実は、もうお一人、新たに知己を得た方がいる。それはまた今度に。

 

 

 

下の写真は、今朝、散歩の途中で見かけたポスター。

迷子の鳥を探しているとか。

ピノちゃん。

町田、大和両警察に届けてあって、連絡先が大和警察の番号になっている。

番号の末尾は「0110」となっている。

警察ってこんなに親切だったっけ?