2019-01-01から1年間の記事一覧

読み飛ばし読書備忘録⑪ 『我らが少女A』(高村薫・2019年・毎日新聞出版・1800円+税)

読み飛ばし読書備忘録⑪ 『我らが少女A』(高村薫・2019年・毎日新聞出版・1800円+税) 7月に病院病院にを見舞ってくれた友人のHさんからいただいた。7月に出るというので楽しみにしていた本。病院のベッドで読んだ。 毎日新聞に2017年8月1日から2018年7月31…

『夏の思い出』・・・”土用丑の日”のお昼ごはん 秋めいてきた雨の午前中。5回目の内視鏡検査。

18日(水) 1か月余ぶりに藤が丘病院へ。朝から秋めいて気温が低く、曇天。 8時半過ぎに病院に着く。9時の予約。せっかち。院内はもうたくさんの人が行き交っている。病院だから、活気があるという言い方はおかしいが、みなどこかしら行先があって、そこに向…

9月第二週の備忘録と読み飛ばし読書備忘録⑩『東京自叙伝』近代日本国家批判の試み

昨日、久しぶりにブログを更新した。 日々の備忘録のつもりなのだが、なかなかそんなふうには機能しない。 先週、思いつくままに。 8日。はこね学生音楽祭に行くつもりで、先月のうちに実行委員会にメールを入れておいた。しかし、大型の風台風15号の襲来…

日曜の午後、浪曲に酔いしれる。趙博の「森の石松」、沢村豊子師匠との自在のセッション。

15日、日曜日。ずいぶん前に予約した『浪花の歌う巨人・パギやん独演会』、会場は港北区・大倉山。 広い梅園を背後に抱えたこの記念館、菊名に住んでいたころは格好の散歩コースだった。 南町田からはバス、電車、電車、電車で1時間以上かかってしまう。 弱…

甥の結婚式で仙台へ。

8月31日 兄の長男、甥の結婚式があって、仙台へ。 東京駅で津田沼に住む長女と子ども二人と合流。4人席に4歳5歳を含めて5人で坐る。 次女のところは、下の子が生まれて3か月、まだ動けない。 はやぶさ。仙台まで1時間半。全席指定の触れ込みだが、デッキに何…

読み飛ばし読書備忘録⑨ それぞれの「現場」で抑圧してくるものに対して知的に闘っていくための指南書

読み飛ばし読書備忘録⑨ 『呪いの言葉の解き方』(上西充子・晶文社・2019年・1600円+税) 「呪いの言葉」という表現はしてこなかったが、若いころからこれに類するものには幾度もぶち当たってきた。 「お前はこの仕事、自分で選んだのだろう。だったらぐたぐ…

久しぶりの遠出。 名古屋で大内裕和さん、内田良さん、岡崎勝さんと話す。

8月27日 退院して1か月。外出はごくわずか。通院とコンサートが二つほど。逼塞?蟄居?状態。 今日は珍しく遠出。名古屋まで。 岡崎勝さんとつくる予定の「教員の働き方本」の座談会のため。 名古屋駅の新幹線下りホームで行列を見かける。きしめんの立ち食…

読み飛ばし読書備忘録⑧ 山崎洋子『女たちのアンダーグラウンド 戦後横浜の光と闇』『誰にでも、言えなかったことがある 脛に傷持つ生い立ちの記』どちらも不満が残った。

佐野SAの労働争議、まだ続いている。 経営のでたらめさに対して、まっとうに立ち向かい、解雇された管理職のもとに集まった労働者たち。「佐野ラーメンが食べられない!」レベルのメディアに引きずられないで、もし働く彼らと同じ立場だったら、と考えたいな…

読み飛ばし読書備忘録⑦ 『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』(岩竹美加子・新潮新書・2019年)権利とウェルビーイングが基本のフィンランドの学校

昨日。 外出から戻ったときにはエアコンを入れたが、夕方に急に気温が下がったので切った。 そのまま、就寝時もエアコンをつけず扇風機だけで。 朝まで寝苦しくもなく、寝入った。処暑。 読み飛ばし読書備忘録⑦ 『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』(…

フィリアホール、ホワイエでの小さなコンサート。ヴァイオリンとクラリネットの若者二人、なんとも精妙で豊穣な音楽を聴かせてくれた。

23日 午前中から青葉台へ。近所の友人Nさん、クルマを拙宅の駐車スペースにおいて同乗。3人で出かける。Nさんはヴァイオリン弾き。音楽に造詣が深い。ヨーロッパにも頻繁に出かける。元は高校の英語の教員、堪能な英語でホテルからコンサートの予約まで一人…

読み飛ばし読書備忘録⑥ 『蜜蜂と遠雷』(恩田陸・幻冬舎文庫上・下 2019年3版 単行本2016年)私はちょっとおなかいっぱい、の小説だった。

8月22日(木) 早朝に起きだして、エアコンを切り、窓を開ける。 冷たい風が入ってくる。 曇天。 急にやってきた秋の気配。 境川河畔は虫の音だけ。蝉の声は聞こえない。 カモの親子、2羽の子ガモが流されるように親ガモのあとをついていく。 雨もよいだっ…

読み飛ばし読書備忘録⑤ 馬琴、北斎を激しく叱咤する。『眩(くらら)』(朝井まかて)   北斎の娘お栄(応為)が躍動する。

8月21日(水) 少し季節が回ったような。 川風の中にわずかに秋の風の冷涼さが感じられる。 蝉の声と虫の鳴き声が川の中州で拮抗する。 読み飛ばし読書備忘録⑤ 『眩(くらら)』(朝井まかて・新潮文庫・2018年・単行本2016年) 初めての作家。1959年生まれ…

佐野ラーメンとストライキ。消費者ばかりの日本。労働者はどこに?

日々の記憶は飛ぶように流れていってひとつところに留まってくれない。暑さのせいにしたいが、どちらかと云えば老化の影響が大きいようだ。 10日、久しぶりに卒業生のTに連絡。12日が彼の娘いぶきの命日。まる7年になる。存命ならば25歳の誕生日となる。 ま…

自宅静養もそろそろ打ち上げ。自重の秋(とき)の訪れか。

退院してからほとんど外出していない。 自宅静養というのだろうか。外に出るのは朝夕の散歩ぐらい。 暑いせいもあって、よく眠る。 10日、退院後初めての診察。 切り取った患部の病理検査の結果がわかる。 この検査の結果によっては、これからの生活が根本的…

シブコフィーバーの10日間、マスコミはなぜ韓国人選手の「偉業」に触れないのか

先週、暇に飽かせて4日間の全英女子オープンを見通した。深夜の放送だから録画をして早朝に見た。 20歳の渋野日向子の一挙手一投足にギャラリーの視線が集まり、緊張に負けずにのびのびとプレイする姿が、緑の中に際立って映えて、見ていてとっても面白かっ…

入院、手術、退院、自宅療養。そして広島、長崎。幸せな手をもつ市長の不幸せ?

7月22日に、明日から入院、と書いて20日ほどが経った。 手術は予定通り、ではなかった。はじめの目論見では1時間程度のつもりであったが、実際には3時間を要して、予定の鎮静剤の6倍の量を使用したという。想定よりは大きかったが、無事に患部を切除、摘出し…

まだ梅雨は明けない。れいわ新選組、2人当選。問われるのは国会だけだろうか。

あれよあれよという間に1週間が経ってしまった。歳月人を待たず、の実感。大げさか。 16日、「ドクターストップがかかっていないようでしたら」という元同僚Aさんお誘いにすぐに飛びついて出かける。Tさんと3人で長津田のS。いつものように談論風発。沈黙の…

「壮行会」と短編映画『東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故』

7月14日 昨日、かつての職場の同僚で”がんサバイバー”のおふたり、MさんとTさんが「壮行会」を開いてくれた。 会場はあざみ野の「割烹SEKIDO]」。初めてのお店。コース料理だけだが、季節感のあるかなり凝った料理を出す。アユの炊き込みご飯が美味しかった…

『沈没家族』『アナと世界の終わり』・・・れいわ新選組

7月11日Pクリニックの診察。I医師「手術前の体調としては万全」との太鼓判。 いつものようにO薬局で30分待たされたあとに珍しく一緒にデパートS屋へ。 Mさんが日傘を買ってくれるという。 デパートの傘売り場に足を踏み入れたのはいつ以来か。 男の日傘、け…

見逃し映画の覚え書き⑥ 『菊とギロチン』『追憶』『オー、ルーシー!』『ビブリア古書店の事件手帖』『音量上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ』

7月6日県立こども医療センターへ紘人に会いに行く。 ようやく兄弟、祖父母の面会が許可に。 6月24日に心臓疾患の前段階の手術。3週間ほどの入院。3日に院内で生後2か月を迎えた。 10日ほどでICUからは出たが、まだ一般病室には入れない。病院の入り口で面会…

読み飛ばし読書備忘録④文子、この時23歳。人生のほとんどを学校や師と無縁に過ごしたいわゆる無籍者。文字も思想もすべて自分の家族や虐げられた生活の中から掴んだもの。文子の凄絶ともいえるものの「掴み方」に驚かされるばかりだ。

7月6日 今日(4日)で3日連続の境川遊歩道の雨中散歩。らいは一緒に行けないので不満げ。 傘をさしていても風がないから気にならない。 雨でもカワセミは朝食の捕食に懸命。鮮やかな青を翻しながら水面すれすれを空気を切るように滑空する。細い枝にとまって…

ブカレスト在住のYさんがチェルノブイリツアーのレポートを送ってくださった。

ルーマニア在住の友人Yさんが、6月に参加したチェルノブイリツアーのレポートを送ってくれた。彼はこのブログの最も遠隔地の読者(たぶん)。貴重なレポートなので皆さんにも紹介したい旨伝えると、快諾してくださった。 本文には写真が何枚もついているのだ…

大阪市立泉尾北小学校の『「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼』

7月1日 毎日曇天、時々小雨。 7月になった。2019年の後半に入った。 午前中、同期のFさんに電話。病気の話をいろいろと伺う。Fさん、長い闘病生活を続けているだけに、一つひとつの言葉が重く説得力がある。いくつか今後気をつけなければならないことをお聞…

『コレット』『僕たちは希望という名の列車に乗った』(ネタバレあり)

6月28日新百合ヶ丘の川崎アートセンター、アルテリオ映像館へ。本日レディスデー、座席は100席とちょっとしかないので早めに出かける。上映40分前に到着。 『コレット』(2018年・英米合作・111分・原題“Colette”・監督ウォッシュ・ウエストモアランド・主演…

見逃し映画の覚え書き⑤『夜空はいつも最高密度の青色だ』『サニー強い気持ち 強い愛』

6月27日昨日、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』のブルーレイを少し遠いTSUTAYAで借りてくる。いつも行くTSUTAYAにはなかった。 午前中、昭和大学藤が丘病院、診察。Mさんもついてきてくれる。 クルマで行ったので早く着いてしまいTully’scoffeeで時間を…

Rさんのお通夜  生死する命を精いっぱいに生きていくこと

6月26日昨日、午後から昭和大学でCTを撮る。造影剤を入れるのは初めて。からだが熱くなる。 いったん帰宅して弔問へ。 91年にU中を卒業したRさんという生徒のお通夜である。22日に卒業生のI君が知らせてくれた。 享年43歳。中学時代、ショートカットで小柄な…

見逃し映画の覚え書き④『運び屋』『ファイティン』『サニー32』『ハードコア』『きみの鳥はうたえる』

6月25日 梅のヘタを取って2日目。もう梅酢が上がった。透き通った黄金色の白梅酢だ。 梅ジュースづくりもあわせて、朝からMさんの作業が続く。 見逃し映画の覚え書き④ 『運び屋』(2018年・アメリカ・116分・原題“The Mule”・監督クリント・イーストウッド・…

読み飛ばし読書備忘録③ 『余白の春』『ツリーハウス』『風葬』『ぷかぷか』

6月23日 沖縄慰霊の日。 来賓あいさつの安倍晋三、早く終わりたいと思っているのか、いつも以上に早口。言葉から意味が上滑りするのは、思ってもいないことを口に出さなければならないからだ。テレビで見ていてもヤジがはっきり聞こえてくる。現場ではかなり…

2020年度大都市部の教員採用状況と代替教員不足について。なり手は減り続け、代替教員も不足。 下がり続けているのは倍率だけではないということだ。

6月22日朝から曇天、予報はお昼前後に雨。 10時前に地下駐車場から地上へ出たところでフロントガラスに水滴がつく。 梅雨らしい天気。梅の時期である。 ふたりで毎年恒例の「みなべの南高梅」を買いにスーパーaveへ。 ここは1か月前から販売告知をしてくれる…

広島の語り部山崎寛治さん逝く

6月20日小田急線鶴間駅にバスで出て、大和で快速急行に乗り換え藤沢まで。JR東海道線で大船。 久しぶりに組合の退職者の集まりに出席。 喫茶室ルノワールの一画での小さな集まり。 益子の関谷興仁陶板彫刻美術館・朝露館が話題となる。ここでアーサー・ビナ…