2019-01-01から1年間の記事一覧

無理が通れば道理が引っ込む 変形労働時間制導入は給特法の改正のかたちを借りた労基法の改悪だ

今まで、このブログでも何度か取り上げてきたが、変形労働時間制の審議が国会で始まった。無理が通れば道理が引っ込む、の俚諺そのまま。給特法の改正のかたちを借りて、結局は労基法の改悪が進むということだ。 そろそろ、この本が本屋さんに出回るようだ。…

息苦しい

10日、日曜日。15時から即位パレード「祝賀御列の儀」。とりあえずつくったようなこなれない熟語。 警察官26000人を動員。厳重な警戒の下、全国から大勢の人たちが沿道に詰めかけたという。祝賀ムード? というのだろうか。わざわざ電車賃をかけて東京に出て…

読み飛ばし読書備忘録⑮ 『まともがゆれる~常識をやめる「スゥイング」の実験~』(木ノ戸昌幸/朝日出版社/2019年/1560円+税) このろくでもない社会に傷つき戸惑う心優しき人たちの生きづらさを緩め、一息つきながら生きてゆくための少しのヒントに

読み飛ばし読書備忘録⑮ 『まともがゆれる~常識をやめる「スゥイング」の実験~』(木ノ戸昌幸/朝日出版社/2019年/1560円+税) おすすめ度★★★★ Mさんに勧められた本。一気に読んだ。べてるの家の本を読んだ時の爽快感に近いものがある。 2006年に京都・…

『凪待ち』(2019年製作/124分/PG/日本/監督白石和彌/香取慎吾・西田尚美/6月28日公開)香取慎吾、ファンにはたまらないのだろうけれど、ギャンブル依存で坂を転がり落ちていく人間を演じるには、眼光が強くて優しいし、何より意志的すぎる。体つきも大柄でよく鍛えられているのが外から見ても分かる。不安定な狂気のようなものとは対極的だ。

『凪待ち』(2019年製作/124分/PG/日本/監督白石和彌/香取慎吾・西田尚美/6月28日公開) 公開から4か月。ネットでの評判は数字的には3.5~4.0と高いが、レビューを見てみると、毀誉褒貶がかなりはっきりしている。 「孤狼の血」の白石和彌監督が、香…

『永遠に僕のもの』(2018年/115分/アルゼンチン・スペイン合作/原題:El Angel/監督ルイス・オルテガ・主演ロレンソ・フェロ)冒頭とラストのダンスのシーンが、カルリートスの心象なのだろうか。

今朝もカラッと晴れあがった。空気は少し冷たいが、湿度は低い。 いつものように朝のルーティンのあと、Mさんとらいと散歩。7時ごろ。これもルーティン、か。 らいは9月の食欲不振から徐々に脱出し、絶好調。毎2食完食、早寝早起きも徹底している。朝は5時に…

神戸の東須磨小教員4人に対する「分限休職処分」は、公務員の身分保障の枠組みを毀損する大いなる勇み足。事件の醜悪さとは別問題。

昨日、末尾に書いた神戸・東須磨小の教員いじめ事件に関わる「給料差し止め」の件ついてもう少し。 今回の市議会の決定は、彼ら4人に対して「起訴される恐れがある」などという理由で「分限休職処分」を行なえるようにしたということ。 一般的な休職ならば、…

そこに萩生田大臣がナイスアシスト、というかオウンゴール。 愛知トリエンナーレや教員の働き方改革など「自分の色」を出そうとして、つい口が滑り、ホンネと中身のなさを自ら晒してしまった。 「私の発言が見送りの原因になったわけではない」といえば言うほど、原因でしたと云っているようだ。

2020年度に実施さることになっていた大学入学共通テストの英語の民間試験活用が見送りになった。 なんとも簡単に動くものだ。 萩生田文科大臣が自分で決めたと云っている。ありえない。 こういうのを一般的には”政治的判断”という。 前後の事情の理非曲直を…

政治家の失言はまごうことなきホンネである。それがフツーの人々とずれていることに気がつかないから失言になる。あたりまえだけど。

大臣が次々に辞める。辞任の弁はいつもどこか他人ごとのようだ。. 菅原経産相は、メロンや香典では終わらない。”武勇伝”がいろいろでてきそうだ。豊田、石崎系統の秘書いじめか。 河井法務大臣のほうは、他人ごとだけでなく、辞任の弁がとっても悔しそうでそ…

言葉は変容するものだけど、気持ち悪さはどうにもならない。とくに、気持ちとは裏腹にひたすら敬語を重ねるのは。

チュートリアル徳井義実という人が、1億円以上の脱税をしたという。ここ数年、ほとんど税金を払わなかったというのだから、すごい。会社までつくって、それでも払わないというのは、たいへんな吝嗇なのか、想像を超えるルーズさなのか。 気になったのは、別…

変形労働時間制(年間)国会に・・・変形制の導入は、教員の勤務時間管理をさらにルーズにするだけでなく、日常の勤務時間の延長を慢性化させ、ひいては過労死レベルの「残業時間」の隠蔽につながっていく。

教員の勤務の変形労働時間制を導入することが可能となる給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)改正案が、国会に提出されている。 変形労働時間制については、昨年の今頃、中教審働き方部会で小川正人部会長の強引な「不規則…

ダム、水門・・・。設備の問題なのか、それとも運用の問題か。後者のような気がするのは私だけではないと思う。

25日は、台風21号の影響で朝から強風と豪雨。横浜も避難勧告が出ていた地区があったが、19号で大きな被害を受けた千葉の様子がしきりに報道される。 長女は習志野に住んでいるのだが、ラインで近所で土砂崩れで被害が出ているところがあると知らせてくる。マ…

右翼団体は拡声器で「そんなに嫌なら日本から出ていけ」と叫ぶ。 日本人なら文句を言うな。これって呪いの言葉。 日本人だから文句を言う。日本人でなくても日本に住んでいれば文句を言う。 文句の自由だ。

22日(火)。朝からけっこうな強さの雨と風。散歩は中止。気温は20℃を切っている。今年初めて。裏地のある紺ブレを着る。 今日は今年だけの祝日、だという。 ついでがあるというので、Mさんが駅まで送ってくれる。 今日は大学の授業日。休みではないというメ…

伊那・高遠の山荘五合庵に行く。

17日、伊那・高遠の山荘五合庵に行く。 中央道は台風19号の影響で八王子⇔大月が災害通行止めに。キャンセルも考えたのだが、今回は安曇野に住む大学時代の友人S君を誘っているので、決行することに。 迂回路は、東名まわり。御殿場から138号線を上り、東富士…

タリヌスコラーズ 第2回演奏会  ~無伴奏合唱によるルネサンス音楽の愉しみ 14日(月)青葉台・フィリアホール

台風19号の被害、今朝の段階で61人死亡13人不明となった。河川は47河川、66か所で決壊したという。 各地に取り残されている人たちがまだまだいる。 道路が崩れたり、土砂の流入でクルマが通れず、徒歩だけというところも。 断水、停電などライフラインがまだ…

万が一、ダムが決壊すれば下流域は大変な被害を受けることになることは必定なのだから、素人目にも事前放流、事前調節こそ重要だと思うのだが、それがなされなかった理由は何なのだろう。

台風19号の人的被害は、13日現在で11県で33人死亡、19人行方不明(共同通信)。 21河川で決壊が起こり、各地で広域浸水が発生している。 昨日、相模川上流の城山ダムの緊急放流について書いたが、今朝の新聞では4県6ダムが緊急放流を行ったとのこと。 美和ダ…

読み飛ばし読書備忘録⑭『真景累が渕』(初版1956年・岩波書店・900円+税)・『逝きし世の面影』(渡辺京二・平凡社ライブラリー・1900円+税)

プレミアムドラマ『 怪談牡丹燈籠』 BSプレミアム 10月6日(日)~10月27日(日)午後10時00分~ (初回のみ30分拡大) 第1回拡大版をみた。とっても良い。脚本、演出、音楽、飽きが来なかった。高島政宏 はじめていいと思った。 『怪談牡丹灯篭』の原作は三…

城山ダムの緊急放流、21時に開始、午前1時過ぎに終了したが・・・。

昨日、相模川上流の城山ダムの「緊急放流」が行われると書いた。しかし、17時に予定されていたこの異常洪水時防災操作は、結局21時半から行われ、降雨が弱まった午前1時15分に終了したとのこと。県ははじめ17時を延期して22時に放流を開始するとしたが、前倒…

台風19号、これから上陸。大雨特別警報。境川は氾濫危険水位を超える。相模川上流の城山ダムは放水開始。箱根は700ミリ超える降雨。

停電に備えて懐中電灯やランタンを準備。風呂の水はそのまま。 大雨特別警報。 箱根では700ミリを超える雨。近くの境川は危険氾濫水域を超えたという。相模川上流の城山ダムが放水を始めるという。 このまま、雨が続けば相模川の氾濫も考えられる。 今、17時…

京都・西山霊園のMさんのお墓参り。それぞれ降りる場所も時間も違う。降りてからみなそれぞれ向かう場所も違う。

10月10日は「晴れ日」だと思っていたら、最近はそんなことはないそうで。京都・西山霊園はMさんの墓前で、みなで献杯をしているときにはぽつりぽつりと雨が落ちてきた。 Mさんの奥さんS子さんも含めて総勢12名の墓参団?JR桂川駅からタクシーを三台連ねたか…

万引きして、「返せばいいんだろ」って開き直る人はいるけれど、 見つからなければ、返したかい?

神戸市の教員のいじめ、毎日ぼろぼろとコマ切れの情報が出てくる。全体像はまだよく分からない。 分からないけれど、尾木直樹はコメントする。全体像など分からなくても、彼のコメントは成立する。まれに炎上するけれど、「それはおかしい」と言われない線を…

『帰ってきたムッソリーニ』(原題:Sono tornato(帰ってきた)・2018年/イタリア・96分・監督ルカ・ミニエーロ・主演マッシモ・ポポリツィオ)

『帰ってきたヒトラー』から3年、今度はムッソリーニが帰ってきた。日本でも誰か帰ってこないかな。 『帰ってきたムッソリーニ』(原題:Sono tornato(帰ってきた)・2018年/イタリア・96分・監督ルカ・ミニエーロ・主演マッシモ・ポポリツィオ) 二番煎じ…

遠い沖縄も、もっと遠い香港も、構造は同じ。当たり前の民主主義が毀損されている。

7日、朝の気温20度。これが平年並みだろうか。少し肌寒いが、気持ちがいい。 南のほうではまた大型の台風が発生していて、今週末は荒天が予想されている。 香港が気にかかる。新聞、BSニュース、ネットで「香港の最新」ニュースを見る。 覆面禁止法という信…

菊名「街を耕す会」・・・『聖職のゆくえ~働き方改革元年』(2019年・福井テレビ・55分・ドキュメンタリー)をみる

5日(土)、菊名の「街を耕す会」。5月に一度訪れたことがあるギャラリー&スペース弥平が会場。道順があやふやなので、西口のコロラド前でIさんと9時30分に待ち合わせ。 土曜日の横浜線、そこそこ込んでいる。早めに菊名に着いたので、デリフランスという新…

高橋長英と柳澤愼一・・・『兄消える』77歳と86歳が演じる人生の際

タイトルも評判も聞いたことがない映画をみてしまうことがある。早とちりで時間を間違え、時間を持て余してしまったときだ。埋め草のように見た映画が、案外良かったりする。 私にとって『兄消える』はそんな映画だ。 『兄消える』(2019年5月公開・日本・10…

『花嫁人形は眠らない』(1986年)と『歩いても歩いても』(2008年)の加藤治子

先日、BS12で『花嫁人形は眠らない』を見た。1986年4月12日~5月31日に放映されたものの再放送。出演は田中裕子、笠智衆、池辺良、小泉今日子、加藤治子、柄本明など。 2回分ずつの放送だったが、8回分全部見てしまった。 田中裕子と小泉今日子の姉妹。笠…

読み飛ばし読書備忘録⑬ 『僕はイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみか子・2019年・新潮社)移民としての日本人が生きるイギリス社会

毎日、真夏日。 夜、気が向くと散歩をする。9時ごろ。コースは決まっている。徘徊ではない。 30分ほどだが、いろいろな人に会う。会社帰りの人が多い。家族連れも。 この間は中年の女性とおばあさんが、何やら言い合いをしながら歩いているのに出くわした。…

歴史に埋もれかけていた靖国をめぐる「闇」を掘り起こす・・・『靖国を問う~遺児集団参拝と強制合祀』(松岡勲著・航思社)

29日。 雨の予報なのに、今日も晴れている。窓を開け放して、シャツ一枚で過ごせる9月の終わり。 昨日、藤が丘病院の受診日。10時の予約。雨の予報なので、Mさんの運転でクルマで出かける。国道246号が少し渋滞。珍しくナビが正確。5分前に到着。 いくつもあ…

歯を食いしばって働く教員は、歯を食いしばることを生徒に求めてしまうもの

9月も末になろうというのに、網戸にしたまま就寝している。時にはエアコンもつける。扇風機の掃除はもう少し先になるようだ。 年々、秋になるのが遅くなっている。 25日、大学の授業が始まる。いつの間にか4年目に。今年の学生は16人。初めての授業なのに、…

大相撲九月場所、酔いに任せて昔ばなし・・・。

大相撲秋場所が終わった。貴景勝と御嶽海の決定戦で御嶽海が快勝。貴景勝はいいところなく、胸の筋肉断裂という傷を負って終わった。来場所は大関復帰の場所になるが、出場が危ぶまれている。 御嶽海 平幕で3敗の隠岐の海は貴景勝に敗れ、粘りのある相撲で注…

大相撲九月場所13日目の寸評・読み飛ばし読書の備忘録⑫ 『ひそやかな花園』『月と雷』(角田光代)

大相撲九月場所、もう13日目。 白鵬もいなければ鶴竜もいない。 大関は高安が休場。豪栄道と栃ノ心はカド番。それぞれ8度目と3度目。最近、毎場所誰かがカド番。ちょっと情けない。 話題は、優勝で大関返り咲きを目指す貴景勝と、それを阻止して大関への足掛…