備忘録、4月下旬のあれこれの続き。
21日(日)
孫のHくんの誕生日会。
いつもは出かけずに家でやるのだが、今回は外で。
藤棚にある老舗のイタリアン。
途中、友人のIさん夫妻のところにMさん手づくりの桜餅や会津のお土産を届ける。
韮崎のご両親も来られて、Hくん、満面の笑み。5歳。
22日(月)
月に一度のやさしいコーラス。参加者3名に。
前回同様、モーツアルトの「Ave verum corpus」をみっちりと。
26日(金)
正式には
「組合活動歴嫌悪による学習サポーター不採用損害賠償請求裁判」
被告側の①証拠乙13〜15と(乙は被告側、甲は原告側の証拠)と、②第6準備書面が提出された。期日を大幅に遅れての提出のため原告側は反論の準備の時間が取れず、今回は今後の審理の進め方と期日決定に終始した。
審理前に準備書面を一読。法律に素人の筆者から見ても、被告の論の展開の非常識さ、めちゃくちゃぶりは目に余るものがある。
一点だけ具体的に指摘しておきたい。
原告吉田さんが独身であるにも関わらず、2人の面接官が面接評定票に吉田さんの妻と子が該当地域の学校にいると発言があったと記載した点について。
被告は、原告側の「それって吉田さんではないのでは?」という指摘に対し、面接をしたのは原告吉田さんに間違いなく、「人違いはあり得ない」とする。その根拠として『面接員は、受験者を席に案内した後、「氏名をお願いします」伝えて氏名を確認することとされて』いることを挙げる。さらに「面接官Aは、受験者から「屋敷小と勝田台小に・・・の妻と子がいる」(下線は被告代理人)という旨の回答を聞いたが、「・・・」の部分は聞き取れず、、曖昧であったと述べている」として、「したがって、面接における原告の発言は、原告自身のことではなく、例えば、原告の知人や同僚、親戚などの妻子についての話であったと考えられる」というのである。
面接官Bについても被告書面は「受験者の『発する言葉が早口で聞き取りにくく』とも述べており、面接官Aの聞き取り状況も踏まえれば、誰の妻子であるかという点を聞き逃したと考えられる」(ゴシックは全て被告側によるもの)。
わざわざ「の妻」の「の」に下線を引いて、この妻子というのは吉田さんの「知人や同僚、親戚」の話だったのではないかというのである。どこに自分の仕事の面接で知人や同僚、親戚の、それも妻子の話などするものか。バカも休みや休み云え、である。
面接官Aは面接評定票の最下段の「その他(何かあれば記載)」の欄に校名とともに「母、姉4年目」などと記載し、面接官Bは「希望以外の勤務可能地区」の欄に親族として所属校名と地区名を記載している。
そんな大事な欄に受験者の「知人、同僚、親戚の妻子」のことなど記入するものか。もし被告の主張通りなら、2人の面接官はその適格性を根本から疑われるものであるし、こんな主張を展開する被告代理人も同様。
相変わらず書面のやりとりが続いているが、9月頃には証人調べが始まるはず。
27日(土)
あざみ野アートフォーラムで愉音の第30回コンサート。
楽しみにしていた。豪華なコンチェルトの午後。
いつものようにソリストは
松本絋佳(Vn)
梯剛(p)
ドミトリー・フェイギン(Vc)の3人。
オケは、コンサートミストレスの塗矢真弥(Vn )をはじめ、近藤諒(Vn)松実健太(Va)梯孝則(Va)木原英土(Hr)堀子孝英(0b)西澤誠治(C b)の7人の名手が集まり、そこへ「新進・未来の演奏家育成プロジェクト」の応募し、オーディションを経て選ばれた若い演奏家たち15名(ヴァイオリン 4名 チェロ3名 ピアノ2名、ホルン2名、オーボエ4名)が加わって構成。
「音楽の泉」(NHK FM)の奥田佳道さんが曲目や演奏について解説。ここ数回、お見かけしなかったが、素人にもわかりやすいお話でいつも頷きながら聞いてしまう。
プログラムは
(1) ディヴェルティメント第11番KV251 ニ長調(モーツァルト)
(2)ヴァイオリン協奏曲第4番KV218 ニ長調(モーツァルト)
第1楽章 Allegro
第2楽章 Andante cantabile
第3楽章 Rondeau
休憩
(3)チェロ協奏曲第2番Op .101 ニ長調 (ハイドン)
第1楽章 Allegro moderato
第2楽章 Adagio
第3楽章 allegro
(4)ピアノ協奏曲第20番KV466 ニ短調(モーツァルト)
第1楽章 Allegro
第2楽章 Romanza
第3楽章 Rondo, Alleggro assai
コンサートミストレスの塗矢さんの力が大きいのだろう、指揮者なしの演奏だったが、バランスの取れた響きのいい室内楽に仕上がっていた。
若い演奏家たちはかなり緊張しているように見えたが、名手たちと混じることで自分の力が引き出されるような感覚があったのでは。
オーボエではソロパートを任される若者も。新進、とは思えない熟達した音にも聴こえた。
私たちは、早めに並んで一番前の列に坐った。ステレオでは聴けないコントラバスの音、生の楽器の音、それも合奏で聴ける愉楽、「愉音」、耳が喜んでいる。
3人のソロは、松本さんはいつもながら端麗、軽快なモーツアルトを、フェイギンさんはしっかりとした骨格の上にとっても流麗なハイドンを、梯さんはなんとペダルを一度も踏まないという実験?で明澄なモーツアルトを、それぞれ弾ききった。
なんとも幸せな時間だった。