2022年2月の記事

『ONODA 一万夜を越えて』津田寛治と仲野大賀とエッセー尾形の3人によって、小野田と日本の間に流れた時間の残酷さがしっかり描かれていたと思う。

映画備忘録。 2月18日。 『ONODA 一万夜を越えて』(2021年製作/174分/G/フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作/原題:Onoda, 10 000 nuits dans la jungle/脚本:ニコラ・アントメ/監督・アルチュール・アラリ/出演:津田寛治 仲野大賀、イ…

『CHAIN』観客、いや私が置いてけぼり。暗くても聞き取れなくても、伝わってくるものがあればいいのに。

映画備忘録。 2月22日。 『CHAIN』(2021年製作/113分/G/日本/脚本:港岳彦/監督:福岡芳穂/出演:上川周作 塩顕治/2021年11月26日公開) 京都造形芸術大学映画学科の学生とプロの映画スタッフ、キャストが一丸となり劇場公開映画を製作するプロジェクト…

今年2羽目の同定。イソシギ。

2月に入ってから、丹沢、大山の山肌に雪が残るようになった。 毎朝、その向こうに頭だけを出した富士山が、朝、陽光を受けて輝くのだが、この光景が毎年、さながら山間部の地方都市にいるような気分にさせられる。 すると、これもいつものことだが、旅情に誘…

『再会の奈良』国村準やウー・イエンシュー、イン・ズーなどの出演者もいいし、演技も悪くないのに、面白くないのはただただ脚本の質の問題。質の悪いご当地映画になってしまった。

映画備忘録。2月18日 あつぎのえいがかんkiki 『再会の奈良』(2020年製作/99分/G/中国・日本合作/原題:又見奈良 Tracing Her Shadow/監督:ポンフェイ/出演:国村準 ウーイエンシューほか/2022年2月3日公開) 河瀬直美とジャ・ジャンクーがプロデュー…

『悪なき殺人』正直、できすぎ、つくりすぎとも思えるが、登場人物のそれぞれの生活の場と感情のもつれが、妙にリアルで迫ってくるものがあるのも事実。

映画備忘録。 『悪なき殺人』(2019年製作/116分/R15+/フランス・ドイツ合作/原題:Seules les betes(獣だけ(が知っている)/監督:ドミニク・モル/出演:ドゥニ・メノーシェほか/2021年12月日本公開) 「ハリー、見知らぬ友人」のドミニク・モル監…

抗原検査

ようやく朝の気温が緩んできた。 去年より遅いが、境川沿いの河津桜も2つ,3つとつぼみが開いてきた。梅は満開だ。 鬼の霍乱というべきか、先週の金曜日、映画に出かけたのだが、見ているうちにどんどん体調が悪くなってくるのがわかった。いつもなら食事を…

ロシア、ウクライナを侵略。日本政府にはG7やアメリカに追随するだけでなく、独自の平和戦略をもってほしい。

ロシアが戦争を始めた。 まるで満州事変のようなきたないやり方だ。 ただ、戦争は政治とは異なる手段をもってする政治の継続、とすれば、侵略には違いないが、これをロシアの一方的なものとだけ決めつけるわけにはいかない。 アメリカ、NATOとの政治的駆け引…

『なん・なんだ』・・・それはこっちのセリフ。

映画備忘録③ 2月11日 あつぎのえいがかんkiki 2本目。 『なん・なんだ』(2021年製作/107分/G/日本/脚本:中山太/監督:山崎晋平/出演:下元史郎 烏丸せつこ/2022年1月15日公開) 「痛くない死に方」の下元史朗と、ドラマ「スカーレット」の烏丸せつこが…

『ノイズ』もったいない。

映画備忘録② 2月14日、グランベリーシネマ 『ノイズ』(2022年製作/128分/G/日本/原作:筒井哲也/脚本:片岡翔/監督:廣木隆一/出演:藤原竜也 松山ケンイチ 神木隆之介 余貴美子 柄本明 黒木華 永瀬正敏 鶴田真由/2022年1月28日公開) 筒井哲也の同名…

『成れの果て』脚本が脈絡がついていない。 芝居の翻案のせいか演技は過剰だが、盛り上がらない。

映画備忘録① 2月11日、あつぎのえいがかんkikiで2本。 『成れの果て』(2021年製作/81分/G/日本/脚本:マキタカズオミ/監督:宮岡太郎/出演:萩原みのり 柊瑠美 木口健太ほか/2021年12月3日公開) 劇作家・映像作家マキタカズオミ主宰の劇団「elePHANTMo…

もの知らぬ夫婦、ようやくジョウビタキを同定。ワクチンの有効期限が切れていた。

冬になって見かける名前の知らない鳥がいる。 今朝も梅の木の枝にとまっているのを見つけた。スズメより少し小さい。シジュウカラやメジロより少し大きい。胸からしっぽにかけてオレンジ色、羽に白い線が入っている。 もの知らぬ夫婦、自転車できた滝田さん…

ワクチン、3回目打ってきた。人が本来もっている免疫力が奪われる可能性があるという。

朝から雪の予報が出ていた10日。 クルマはやめて電車でワクチン接種に向かう。 ここマークスプリングスから最寄りの南町田グランベリーパーク駅までは直通バスが出ているが、ふだん日に33便と少ない便数が、休日はそこから10便、間引かれる。 必然的に目的地…

接種券が届いた。

昨日、そもそもワクチンは調達で来ているのか? と書いた30分後、接種券の入った封書が届いた。14日ころ発送ということだったのが、かなりの前倒し。職員の大変さはいかほどか。 開封してすぐに予約にかかる。右往左往しながら約1時間。 使い勝手を良くした…

『ダヴィンチは誰に微笑む』半分以上寝てしまった。

明日は、映画を見に行く。 前回の備忘録。 『ダヴィンチは誰に微笑む』(2021年製作/100分/G/フランス/原題:The Savior for Sale/監督:アントワーヌ・ビトキーヌ/日本公開2021年11月26日) レオナルド・ダ・ビンチの最後の傑作とされる絵画「サルバト…

横浜市には65歳以上の高齢者は86万人。ワクチン接種の動きは鈍い。政府は1日100万回、というが、そもそもワクチンは調達できているのか?

東京、宇都宮、前橋、愛知、大阪・・・知り合いや親せきからは「ワクチン、打ったよ」とか「副反応、きつかった」といったたよりが届く。 テレビでは岸田首相が「1日百万回を目指す」とか言っていて、ワクチン大臣も「皆さん、早くワクチン打ちましょう」と…

『子どもに語る前に大人のための性教育』言葉・法・損得に支配された「社会」と、言外、、法外、損得買いのシンクロが優位する「性愛」は、別の時空です。その証拠に、古今東西の別なく、「社会」に「性愛」が露出すれば、猥褻だと感じられ、「性愛」に「社会」が露出すれば、ハラスメントだと感じられる。(宮台真司)

今朝の玄関の外の最低気温は-0.3℃。ぐっと冷え込んだ。 昨日、おとといは、境川の川べりを歩いていて、風がまったくなく陽射しが温かくて、 「少し春めいてきたねえ」と話していたのだが。 寒くても、あちこちで梅が咲き始めている。 『こどもに語る前に大…

『JOINT』多くのシーンにやくざ映画独特の既視感がない。セリフが聞き取りにくいのが難。いいところ満載なのに、まとまり感が今一つ。

映画備忘録。 2月1日。 『JOINT』(2020年製作/118分/G/日本/監督:小島央大/出演:山本一賢他) 名簿売買、暴力団、特殊詐欺、ベンチャー投資、外国人犯罪組織など、現代日本で現在進行形の裏社会をリアルなタッチで描いた犯罪ドラマ。刑務所から出所し…

子ども図書館、広島市、見直し案を提示。一見いい話のように見えて、こすからいまやかし。これでは子ども図書館の機能の分散化だ。縮小するときの常とう手段。

今朝の中国新聞の記事。突然出てきた折衷案。 現地の情勢はよくわからないが、子ども図書館の閲覧室、学校の教室でいえば12教室分を4教室分に縮小して残すということだ。そうして移転先のエールエールA館では現在の2倍の広さを用意するという。一見いい話の…

貴重な存在の広島市子ども図書館の移転に反対する市民の会に賛同します。

app.box.com 1月初めから子ども図書館移転問題を考える市民の会は、広島市議会に対し、広島市子ども図書館の移転に反対する請願署名活動を展開してきました。 私も広島の友人、子どもの本作家の中澤晶子さんからの依頼を受け、大いに賛同し、全国の友人たち…

追悼 天谷さん

私たちがひそかに「マーク(スプリングス)の3人組」と呼んでいる方たちがいる。 井上さんご夫妻と天谷さん。散歩の、いわば常連だ。3人とも80歳を超えていて、天谷さんは89歳。 あの年になってもあんなふうに歩いていられたらいいね、とMさんはよく云う。 …

映画『香川1区』政治闘争ではなく、性格競争。大島新監督には、仲良し小川ではなく、小川の情緒的な言動に対して、政策や組織問題を切り込んでいく姿勢が欲しかった。

映画備忘録① 『香川1区』(2021年製作/156分/G/日本/監督:大島新・2021年12月24日公開) 2021年秋の第49回衆議院議員総選挙で注目を集めた選挙区の香川1区に焦点を当てたドキュメンタリー。衆議院議員・小川淳也氏の初出馬からの17年間を追った「なぜ君…