『再会の奈良』国村準やウー・イエンシュー、イン・ズーなどの出演者もいいし、演技も悪くないのに、面白くないのはただただ脚本の質の問題。質の悪いご当地映画になってしまった。

映画備忘録。2月18日 あつぎのえいがかんkiki

『再会の奈良』(2020年製作/99分/G/中国・日本合作/原題:又見奈良 Tracing Her Shadow/監督:ポンフェイ/出演:国村準 ウーイエンシューほか/2022年2月3日公開)

河瀬直美ジャ・ジャンクーがプロデュースを務め、中国残留孤児の家族の絆を描いた日中合作映画。2005年、中国に暮らす陳ばあちゃんが、孫娘のような存在のシャオザーを頼って単身奈良にやって来た。1994年に日本に帰した中国残留孤児の養女・麗華からの連絡が数年前から途絶え、それを心配してやって来たという。麗華を捜し始めた2人は、一雄という男性と偶然に知り合い、元警察官だという一雄は麗華捜しの手伝いを申し出る。奈良・御所を舞台に、 不思議な縁で結ばれた3人は、言葉の壁を越えた心温まる旅を繰り広げる。一雄役を國村隼、陳ばあちゃん役を「妻の愛、娘の時」のウー・イエンシュー、シャオザー役を中国で注目の若手女優イン・ズーがそれぞれ演じるほか、永瀬正敏、「劇団EXILE」の秋山真太郎らが顔をそろえる。監督はツァイ・ミンリャン監督作で助監督や共同脚本などを務めてきた新鋭ポンフェイ。(映画ドットコム)

 

中国残留孤児を扱う映画というので期待したが、失敗作。

河瀬直美が活動の拠点を置く奈良を舞台に、残留日本人孤児として来日し、行方不明となっている養女を探す旅だが、全体に冗長。視点が定まらない。

結局、質の悪いご当地映画に。国村準やウー・イエンシュー、イン・ズーなどの出演者もいいし、演技も悪くないのに、面白くないのはただただ脚本の質の問題。物語に必然性がなく展開が散漫。焦点が定まらない。

河瀨直美がプロデュースしたというが、ほんとうに本編をみてゴーサインを出したのだろうか。

つくり始めてしまったから、公開しないわけにはいかないという事情の映画が年に1,2本あるが、これが今年の1本目。

 

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