2月に入ってから、丹沢、大山の山肌に雪が残るようになった。
毎朝、その向こうに頭だけを出した富士山が、朝、陽光を受けて輝くのだが、この光景が毎年、さながら山間部の地方都市にいるような気分にさせられる。
すると、これもいつものことだが、旅情に誘われ、ついついホテルの予約をしてしまうのだ。
今年も「3月の半ばならもうマンボウも解除になっているよね。久しぶりに房総に花摘みに出かけるというのはどうだろうか」とMさんに声をかけると「いいねえ」の返事。
今年になって二人で出かけたのは、1月初めの大相撲初場所初日ぐらい。
一度行ったことがある九十九里のホテルと銚子のホテルを予約。九十九里のほうは大浴場も部屋もすべてオーシャンビューの国民宿舎。朝日が海から昇るのがよく見える。
2泊3日の旅を楽しみに、「書くのはしんどい、読まされるのはもっとしんどい」原稿にほぼ2週間、取り組んだ。
ようやく脱稿してみれば2月も残すところ1日。
漸減しているとはいえ、第6波の勢いは衰えず、致死率が重症化率を上回っているとの報道。とりわけ高齢者にその傾向が強いとのこと。
感染者、神奈川は6000人余、千葉県も4000人余。死亡者も18人に31人。
「マンボウは、県境をまたぐ移動は自粛してと言っているよね」とMさん。
横浜ナンバーでうろうろするとちょっと心配という運転手の気持ちもわかる。
悩むこと1時間。キャンセルすることに。
もうまる2年になるマスク生活。
旅行にも行かず、人にも会わないこの時間は、残念だが、あとになっては取り返せないもの。かと言って悔やんでもどうにもならない。
日々、なにか新しいもの、新鮮なものを見つけようとすること。
そういえば、この間、また散歩友達の滝田さんのお陰で、今年2羽目の鳥を同定。
イソシギ。滝田さんによると「よく見ますよ」ということだが、私たちは初めて目にする鳥。
写真はネットから拝借しました。
「いそしぎ」というと、鳥よりも映画を思い出す。
ストーリーは何も覚えていないが、音楽だけは忘れない。1965年、エリザベステーラーとリチャード・バートン。