きのう(25日)のこと。
深夜から雨が降り続けている。けっこう激しい降り。
いつものように4時過ぎに玄関を開け網戸にする。反対側のテラス窓3つを、こちらも網戸にして全開する。部屋の中のよどんだ空気を、少しだけ揺するように風が入ってくる。
朝食の済んだ6時過ぎに雨は上がっている。
傘を持って出かける。
でたとたん、土砂降り。笑ってしまう。
300㍍ほど歩いたところでMさん、こともなげに「私、あっちまわって帰るね」と超短縮コースを選択。振り返りもせずに歩いていってしまう。
私は境川河畔に出る。
傘に水筒。二つ持って歩くのはそこそこしんどい。持ちかえる腕がきしきしという。
20分ほどのところにあるオレンジ色の橋で折り返す。いつもより20分短い40分短縮コース。
フェンスに留まっているハトとカラスがやたらと目につく。
この鳥たちは雨にぬれても平気なのか?
どんな鳥も羽毛は水を跳ね返す防水機能を備えているのだろうけれど、だからといって何も雨の中をあえて外出しなくてもと思うのだが。
雨でぼんやり煙る遊歩道の50㍍ほど先の地面にカラス。
近づいてみると、何か啄(ついば)んでいる。
私の足音に気がついてカラスがとびだつ。
するとそこに手のひらほどの白く大きなカエルの死骸。ウッと目を背ける。こういうのあまり得意じゃない。
通り過ぎるとカラスはまた舞い降りてきて啄んでいるようだ。
いつも思うことだが、人間はのんびり散歩などしているけれど、この境川河畔だって動物にとっては片時も止まらない厳しい生存のための争闘の場。
雨がどれだけ降ろうが、動物は腹が減る。
7時半。帰宅してシャワーを浴びて、映画の予約。kikiでの2本。予約の先客は3人。3人しかいないのに、その3席が私が希望する1~3番目の座席。最後列の通路側の3席。私はたいていこの3つのどれかに坐って映画を見ている。
1本目はこの3席外れたが、2本目はいつものF-15 。
これで一安心。あとはぎりぎり開映時間に間に合えばよい。
ここでひと手間を惜しんだことにあとで気づく。
マーク発8時34分のバスに乗ろうと家を出た。
マークというのは、私が住んでいる巨大集合住宅の総称。マンションが中心だが戸建ても含めて800世帯ほど。
バスは通常はどこにも止まらず南町田グランベリーパーク駅に直行する。
たいていはピストン輸送だから、駅から戻ってくるバスに乗ることになる。
降りしきる雨の中、乗車場所から少し離れた屋根のある所に10数人の人が待っている。
5分前になってもバスは入線していない。
近くの信号を見ていると、青になってもクルマはほとんど進んでいない。5~6回信号が変わるのを見ているが、3台が動いただけ。
Mさんに電話。クルマで駅まで送ってほしい、と。
「はいよ!」
渋滞しているのは16号の上り線。駅へ向かう246号線の上りはまったく問題なく動いている。
田園都市線の電車はスムースに動いている。
二回目の一安心。
なんだか改札口が込み合っている。悪い予感。
小田急小田原線、動いてない。海老名―相武台駅間で人身事故だとか。
発生時間7時14分。
予約を取る前にひと手間を惜しんだことが・・・。
迂回するしかない。
同じ事を考える人たちはたくさんいる。満員。
大和駅では振り替え輸送の証明なのか遅延証明なのか、一部の改札口に長い行列。
いつもの朝の相鉄線下り電車は、大和を過ぎるとがらがらだが、今日は超満員。携帯で遅刻を伝えている声が聞こえる。
海老名駅改札は、自動改札をやめ、スルーになっている。
ホームから改札、そして連絡通路のエスカレーターと人の流れが滞留。
小田急線の小田原行きホームに着くまでいつもの倍の時間。
電話しているひとが目に付く。
仕事をしている人に同調するように自分でも困ったなあと思っていることに気がつく。
でも、ふと「おれ、遊びだし」と思って同調を断ち切る。
映画の開始時間に遅れたって誰に迷惑をかけるでなし。
話の流れがちょっとわからななくなるだけ。
そう思って発車時間を待つと気持ちも楽に。
結局、kikiに着いたのは、開映時間を20分ほど過ぎたころ。
どうってことない。
1本目『神は見返りを求める』。吉田恵輔脚本・監督。主役は岸井ゆきの。
5分ほどで映画の中にすっぽり入っていた。