今、戦闘を止める手立てをもっているのは誰なのか。

畑のミモザ 1月27日

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畑のミモザ 3月12日 今朝

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ウクライナに米軍を通じてミグ29を供与するというポーランドの計画に対し、アメリカが拒否。アメリカはロシアからNATOの軍事的関与とみられることを恐れたようだ。

 

また、EU首脳は、ウクライナEUへの早期加盟に対しベルサイユで非公式会議を開き、「(加盟を)支援するために絆をさらに強化し、パートナーシップを深めていく」として、加盟には後ろ向きであることを明らかにした。

 

支援はするが、矢面には立たないというのがアメリカ、NATOEUの立場のようだ。

そんな動きを尻目にロシアは首都キエフに向かって進軍しているという。

 

ウクライナからの避難民は230万人を超え、将来的には700万人に達するという推計が報じられている。

 

日本でも、ユニクロ富士屋ホテルなどが支援に手を挙げ、横浜市も住宅の用意などを発表している。今後も続々と企業が手を挙げると思うが、700万人の避難民が生まれるとはどういうものか、欧州の人たちにはわかっても私たちには実感できない。余ったものをあげるのではなく、自分のもっているものを減らして受け入れるということの重さを、私たちはまだ気づいていない。

 

ロシア軍が気化爆弾を使用したことを認めたとの報道。

燃料気化爆弾はシェルターに隠れている人も殺傷できる可能性をもつ爆弾とのこと。長時間燃焼して超高温を発生させ、周囲の酸素を奪くことから「真空爆弾」とも呼ばれる。これを民間人に対し使用すれば国際人道法違反となる。

 

プーチン大統領、制裁措置への報復措置として、撤退した他国の企業の資産を国有化すると発表した。

事業を継続させ、雇用と生産を維持する法案を準備しているという。

逆に他国籍法人で働いていたロシア人の雇用がどうなっているのか。ルーブルは下落し、経済活動が停滞、物価も上がり人々の生活は困窮しつつあるのではないか。

ご都合主義の取ってつけたような政策に見える。

 

 

原発への再攻撃もはじまった。手詰まりになりかけているNATOを横目に見ながら禁じ手を次々に繰り出すプーチン

国内で戦争に反対する人々には徹底した弾圧で。

第2次世界大戦下の日本やナチスドイツと同じような状況に。

 

停戦交渉の進展はまったく見えず、相変わらず「非軍事化、非ナチ化、中立化」をウクライナに求めるプーチン

ロシア軍はキエフに向かって進軍しているというが、軍の中から反逆は起きないものだろうか。

EUが及び腰ならばと、トルコのエルドアン大統領がこの時とばかりに目立とうと表舞台に出てくるが、プーチンは耳を貸す気配はない。

 

今、戦闘を止める手立てをもっているのは誰なのか。

 

 

札幌で11日から予定されていた「疫病とロシア文学」というパネル展示を、札幌大学が延期をすると発表した。

大学当局は、ロシア関連の店舗への嫌がらせなどが頻発していることから、安全確保を第一に考えての措置だという。

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いろいろ理由は挙げるけれど、結局のところ、事なかれ、保身だろう。

こういう動きは、ロシアと名の付くものへの忌避感情をさらに煽る結果になるのではないかだろうか。

そういえばこの間も福井で『明日のハルコ』に蓋をして見せないようにした人たちがいた。嫌がらせなどがあると困るので、という理由だった。

 

 

戦争を始めたのはプーチン政権であって、日本に住むロシア人やロシア語を学ぶ人々、あるいはロシア関連の仕事をする人は無関係。

坊主憎けりゃ袈裟までのたとえの通り、関係のないものでも乱暴に非難の対象にする、そういうふうに動く人々がこの国には一定数いる。

 

 

 

震災のあとのフクシマ差別もそうだった。福島ナンバーは意味もなく忌避の対象だったし、福島から転校してきたというだけで差別された。

 

今も、首都圏のクルマが地方に行けば、コロナをもってきたのかといった目で見られる。

 

見ないようにして嵐が通り過ぎるのを待つ・・・でも嵐が通り過ぎても嵐でできた傷は残る。

 

ロシアとの関係で言えば、日本の中で一番近しい北海道だからこそ、味噌もくそ一緒にせず、今までの関係を大事にしてほしいと思う。