戦況は相変わらず手詰まり状態。首都キエフへの包囲網が狭まり、避難民は250万人を超えた。

張作霖爆殺事件も柳条湖事件も、関東軍の偽旗作戦だった。自作自演。卑劣極まりないやり方。

ナチスポーランド侵攻も、ナチスがグライヴィッツ事件を自ら画策して、侵攻の大義名分とした。

 

きのうの報道では、ウクライナ政府は、東部のベラルーシとの国境付近でロシアが空襲を行ったと発表。

ベラルーシの飛行場から飛びだったロシア空軍の軍用機が、ウクライナの領空を通過後、ベラルーシのコパを空襲したという。同じ作戦でベラルーシの2地域も空襲された。

 

ウクライナ政府は、「これは挑発行為であり、ベラルーシ共和国軍をウクライナとの紛争に巻き込むことが目的だ」として、自軍のベラルーシ攻撃を否定している。

 

ベラルーシは今度のロシアのウクライナ侵攻では、ロシア軍の軍用機やミサイルの終結地として機能してきたが、戦闘には加わっていない(ということになっている)。

 

プーチンとルカシェンコ大統領の親密さからすれば、ロシアがベラルーシを巻き込むというより、ベラルーシの正式な参戦の大義名分をつくることが狙いなのではないかと思える。

f:id:keisuke42001:20220314104720p:plainロシア軍用機、ウクライナ領空からベラルーシを攻撃


こうした偽旗作戦はクリミア半島併合でも使われた。今回も同様。

ドネツク民共和国、ルガンスク人民共和国の独立をロシアが急遽支援、承認することをウクライナの侵攻の大義名分とした。

 

今国連では、ロシアは「アメリカがウクライナ生物兵器を開発している」と主張。物議をかもしている。

米欧ともにこれを陰謀論と批判しているが、アメリカのイラク侵攻の理由となった大量破壊兵器の有無も、やはり巧妙な偽旗作戦だった。

攻撃するということは既定の事実。あとはそのための口実、理由をでっちあげる。大きな声で言ったほうが勝ち。

戦争に正々堂々はないということだ。

真珠湾攻撃などその最たるものだ。

 

戦況は相変わらず手詰まり状態。

原発ウクライナ原子力企業は、ザポロジエ原発をロシアの国営原子力企業のロストアムが接収したと発表している。プーチンは核使用、原発攻撃を否定していない。

首都キエフへの包囲網が狭まり、避難民は250万人を超えた。

 

20世紀に一人の独裁者の暴挙が世界を混乱のるつぼに陥れ、数千万の人々の命が失われた。

冷戦を経て迎えた21世紀、イスラム過激派などの跳梁は続いても、これほど激しい国家間の武力行使が行われることがあるとは想像しなかった。それもロシアという国連の常任理事帰国によって始められるとは。

 

繰り返さないための方策はいったいどこから出てくるのだろうか。