2022年3月の記事

『水俣曼荼羅』

映画備忘録。 3月22日(火)あつぎのえいがかんkiki 『水俣曼荼羅』(2020年製作/372分/日本/配給:疾走プロダクション/監督:原一男/編集・構成:秦岳志/公開2021年11月27日) 「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」「ニッポン国VS泉南石綿村」などを世に…

『THE BATMAN-ザ・バットマン』あれほど陰鬱なのになぜか深みに欠けるのはどうしてだ?

映画備忘録。 3月17日、グランベリーシネマ。 『THE BATMAN-ザ・バットマン』(2022年製作/176分/G/アメリカ/原題:The Batman/監督:マット・リーブス/出演:ロバート・パティンソン ゾーイ・クラビッツ ジェフリーライト ポール・ダノ/日本公開2022年…

見逃し映画

ヤマザクラ 見逃した映画のことなど普段は忘れているが、配信などで偶然見つかるとうれしくなる。 先日も、石井裕也監督の『アジアの天使』(2021年7月)と『かそけきサンカヨウ』(2021年10月)の2本を見つけた。 有料(500円)だった『アジアの天使』は、…

ゼレンスキー大統領演説。これで日本は完全に旗幟を鮮明にしてしまった。ゼレンスキー大統領に国会演説をさせてはいけなかったと思う。

ゼレンスキー大統領の日本の国会でのオンライン演説が、昨夜18時から行われた。 みなさんの印象はどんなものだったろうか。 演説は、予想された東京大空襲や原爆について言及することなく、真珠湾やチャーチルの言葉、ベルリンの壁について触れたアメリカや…

ゼレンスキー・ウクライナ大統領国会演説、今夜18時から。

きのう朝は冷え込んだ。明け方に雨が降り始めた時は8℃ぐらいだったが、夕方には2℃まで下がった。まさに寒の戻り。 一昨日の夜、映画『水俣曼荼羅』を見ることを決意。 決意とまで書いたのは、この映画6時間を超える大作だからだ。11月に封切られたが見る機…

『ただ悪より救いたまえ』ファン・ジョンミンもいいが、イ・ジョンジェが凄い。これほど不気味で冷徹な雰囲気をたたえ、綻びのない悪の演技はなかなか見られない。

映画備忘録。3月14日、あつぎのえいがかんkiki 2本目。 『ただ悪より救いたまえ』(2020年製作/108分/PG12/韓国/原題:Deliver Us from Evil/脚本・監督:ホン・ウオンチャン/出演:ファン・ジョンミン イ・ジョンジェ 豊原功補/日本公開2021年12月24日)…

『ギャング・オブ・アメリカ』(原題:Lansky)・・・ランスキーの、欲望と諦念が同居する人間味の深さがいい。

一昨日、散歩の途中、二人でモクレンの木を見上げて能天気に「見たことのない鳥だね、なんだろうねえ」などと話していたら、うしろから「ツグミですよ」の声。 いつも挨拶だけはする高齢の男性。賢そうなボーダーコリーを連れている。散歩というより訓練のた…

どんな時でも、政権と民衆は別もの。大事なことは民衆同士が連帯することだ。

全国各地で「ウクライナを救え」という募金活動が活発だ。自治体が率先してウクライナの国旗を掲げたり、募金のお礼にとウクライナ国旗のシールを配っているところもある。募金をした人は眼鏡の蔓などにそれを貼り付けている。 国旗を模したウクライナ丼なる…

停戦への大きな条件は「アメリカのNATOからの離脱」。大義を捨ててまず「停戦」すること、人々の命と生活をまもることが優先されなければならないと思う。

停戦交渉は遅々として進まない。 NATO国家は武器供与をしながら避難民を受け入れているが、大枠の構造は、ウクライナの政権と軍と民衆を前面に押し立てて、ロシアに拮抗させているだけだ。 その結果、国内外含めて1000万人を優に超す避難民を生み出し続け、…

たかが犬?そうだよね。でも されどされど・・・”らい”なのである。

寒緋桜(カンヒザクラ) 境川の私たちが散歩する範囲では唯一の寒緋桜。早咲き。 モクレンやコブシが少しずつ咲き始めている。 土手には菜の花もぽつぽつと。 昨朝、Mさんが今年最初のつくしを見つけた。 大分の方言で”ずくぼんじょ”。つくしよりかわいらし…

欧米・NATO軍は参戦していないが、こうした武器供与や訓練、戦費の支援など、実質的にロシアはウクライナ+NATO 連合軍と戦っているということになる。

報道を見ていると、ロシア軍の兵站線をウクライナ軍が切断しているようだ。 雪解けの時期でもあるので、トラックなどが立ち往生することもあって、ロシア軍の士気は上がっていないという。 米メディアフォーブスは、2月24日以来50億ドルの軍事装備品を失った…

期待の新人、中根佑紀(ts)デビューアルバム ”NEW COMER” なかなかいいですよ。

レコードを買ったのはいつ以来のことだろうか。 80年代後半にはレコードは退潮しほとんどがCDとなっていたはずだから、30数年ぶりということになる。 3月8日の新聞の「この人」欄で、ジャズ登竜門ちぐさ賞のサックス奏者として中根佑紀さんという大学生が紹…

岸田政権は安倍を特使としてロシアに派遣し、停戦の仲立ち役とすべきではないのか。 ウラジミール、シンゾーと呼び合った仲だというから。

「政府は15日、ロシア軍の侵攻でウクライナから逃れた避難民の受け入れについて、原行の「短期滞在」(90日)の在留資格から就労が可能な「特定活動」(1年)への変更を認める方針を明らかにした。日本に身元を保証する親類らがいない場合、人道的配慮が必要…

『牛久』(2021年製作/87分/G/日本/監督・撮影・編集:トーマス・アッシュ/日本公開2022年2月26日)日本に住む外国人の手によってつくられた映画。長期の強制収容の問題を明らかにする。

映画備忘録。3月11日、2本目。 『牛久』(2021年製作/87分/G/日本/監督・撮影・編集:トーマス・アッシュ/日本公開2022年2月26日) 茨城県牛久市にある東日本入国管理センターに収容された人々の証言を通し、日本の入管収容所の実態を捉えたドキュメンタ…

戦況は相変わらず手詰まり状態。首都キエフへの包囲網が狭まり、避難民は250万人を超えた。

張作霖爆殺事件も柳条湖事件も、関東軍の偽旗作戦だった。自作自演。卑劣極まりないやり方。 ナチスのポーランド侵攻も、ナチスがグライヴィッツ事件を自ら画策して、侵攻の大義名分とした。 きのうの報道では、ウクライナ政府は、東部のベラルーシとの国境…

『ダークウォーターズ』この闘いも映画も、不屈の精神をもった人々の共感からできていると思った。               「この映画で一番述べたいことは、ぼくたちに知る権利があるということだ」(マーク・ラファロ)

きのう、ミモザの写真を載せたが、今朝通りがかったら、黄色がさらに鮮やかを増していた。そこここで梅が盛りだが、ミモザはあまり見かけない。豊かな黄色を見るたびに、ふしぎな満足感に包まれる。 ネットで検索すると、グループホームや高齢者専用住宅に”…

今、戦闘を止める手立てをもっているのは誰なのか。

畑のミモザ 1月27日 畑のミモザ 3月12日 今朝 ウクライナに米軍を通じてミグ29を供与するというポーランドの計画に対し、アメリカが拒否。アメリカはロシアからNATOの軍事的関与とみられることを恐れたようだ。 また、EU首脳は、ウクライナのEUへの早期加盟…

『無聲』(2020年・台湾)昼間の明るいところで行われる凄惨なシーンと、夜のプールでベイベイが泳ぐシーンなどベイベイの心理の複雑さ、細やかさが映像としてよく描かれていると思った

映画備忘録。3月8日、ジャック&ベテイの2本目。 『無聲』(2020年製作/104分/PG12/台湾/原題:無聲 The Silent Forest/監督:コ・チェンニエン/出演:リウ・ツーチャン チェン・イェンフエイ キム・ヒョンビン/日本公開2020年1月14日) 聴覚障害をも…

ウクライナ避難民200万人を超す。

ウクライナを追われた避難民が8日、200万人を超えた。 避難民の簡易宿泊所と欧州各国への出発地点になっている国境に近いポーランド南東部のプシェミシル市の様子を、東京新聞が報じている。 避難民が目指すのはドイツ。 メルケルが中東・アフリカからの難…

『ユンヒへ』全編霧の中にいるような映画なのだが、シーンごとにこちらの想像力を刺激するところがあって、それを途切れさせない抒情的な流れを保つ女性たちの演技が迫ってくる。

映画備忘録 3月8日、気温6℃。 日課の境川散歩は、2mほどの風が冷たく、体感温度はかなり低い。二人とも寒くて途中で撤退。 若葉町ジャック&ベテイに出かける。 10時過ぎに家を出たのだが、マンションのエントランスを出たところで薄手のコートでは寒くて、…

妥協は急ぐべき。時間がかかれば一般の人々の犠牲は増える。 戦争はいつも同じ轍を踏むのだから、悲観的な先行きを回避する努力を、双方が始めるべきだ。

テレビの国会中継。立民の議員が青いシャツに黄色のネクタイで質問をしていた。 街で共産党のビラを配っている高齢女性が、ウクライナの旗を胸につけていた。二条城は青と黄色にライトアップされている。 テレビは反ロシア一色だ。侵略者ロシアと善良なるウ…

『マヤの秘密』夫婦の間で守らなければならない秘密の圧倒的な重さ。 ラストシーンは、そこにつながる意外な終わり方。

映画備忘録 3月1日 シネマジャック&ベテイで。 『マヤの秘密』(2020年製作/97分/G/アメリカ/原題:The Secrets We Keep/監督:ユバル・アドラー出演:ノオミ・ラパス ジョエル・キナマン クリス・メッシーナ エイミー・サイメッツ/2022年2月18日日本公…

鎌倉の大仏へ。春の午後のバス旅。

映画に出かける以外、外出の用事はないに等しい。 そうなると、月に一度のかかりつけ医の診察が、在所が藤沢ということもあり、何か楽しみを見つけるきっかけに。 前回は、茅ケ崎にまで足を延ばし、活きのいい魚を売る店を訪れた。たしかいいヒラメがあった…

『ウエスト・サイド・ストーリー』長尺の157分、長さを感じさせない。堪能。

映画備忘録 3月4日、グランベリーパークシネマ。 『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年製作/157分/G/アメリカ/原題:West Side Story/監督:スティーブン・スピルバーグ/出演:アンセル・エルゴート レイチェル・ゼグラー アリアナ・デボーズ リタ…

始めるほうは、すぐ終わらせられると考えている。しかし戦争は始めるより、終わらせるのが難しい。かつての日本もそうだったように。

国会をはじめ、ロシア非難決議が各地で行われている。 全員一致が多いそうだ。議席にウクライナの国旗に似せた紙を置いたりする議員もいる。あざといと思う。 いま、ロシア非難に躊躇すると、インドか中国のようにお前は親ロシアか?なんて言われてしまいか…

『茲山魚譜 チャサンオボ』じっくりいいものをつくろうとしているのはわかるのだが‥‥。

映画備忘録。3月1日。若葉町のシネマジャック&ベテイで2本。 『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年製作/126分/G/韓国/原題:The Book of Fish/監督:イ・ジュニク/出演:ソル・ギョング ピョン・ヨハン イ・ジョンウン/日本公開2021年11月) 19世紀朝鮮…

カワセミの縄張り争い。

今年は梅の開花が遅かった。境川沿いの河津桜も、花をつけたのが去年より10日近く遅れ、その後も一気にとはいかず、ちらほら咲きのままだ。 毎朝、外の気温を自分の体温といっしょに記録しているが、1,2月は-1℃~2℃ぐらいの日が多かった。ここ数日はずいぶ…