ウクライナを追われた避難民が8日、200万人を超えた。
避難民の簡易宿泊所と欧州各国への出発地点になっている国境に近いポーランド南東部のプシェミシル市の様子を、東京新聞が報じている。
避難民が目指すのはドイツ。
メルケルが中東・アフリカからの難民、移民を積極的に受け入れようとして国論を二部、支持率を下げたが、今回は破格の厚遇を用意、「ウクライナ人は欧州人」という同胞意識があるという。
しかし、必ずしもそうではないという市民のコメントも。
ポーランドはじめウクライナからの避難民の維持保護措置に反対をしている国も。
滞在が長期化すれば、各国とも負担が増し、抑圧的になる可能性があるとしている。
人道回廊も含め、これから避難民は増加するばかり。早期停戦を講じないと避難民が欧州を漂流する事態になりかねない。
唯一、私が実感できるのは寒さだ。4年前の3月に訪れたポーランド南部のクラクフ市は、プシェミシルから直線距離で170キロ余り。今までに体感した寒さの中では1,2を争うが、この両都市 緯度はどちらも北緯49°と50°。 気候的には変わらない。かなりの寒さだろう。
バッグを2つか3つ持っての避難がどれほどのしんどさか。子どもや老人を伴っての避難はさらに困難。
ポーランドが戦闘機供与を表明した。
これはゼレンスキー大統領が、NATOに対し、「飛行禁止空域の設定をしないなら、戦闘機の提供を」と要望したのを受けての対応。
旧ソ連製のミグ29は、ウクライナ空軍のパイロットが操縦できる機種。ポーランド政府は「全機をドイツの米空軍基地に移送する」という。
さらにポーランド政府は、ミグ29を所有するほかの加盟国とともに、アメリカに対しこの対応の見返りとして「相応の作戦能力をもつ中古戦闘機の提供」を要求している。
事態打開に動かないアメリカに対し、ウクライナに近い周辺国が実現しないことを見越したうえで、アメリカをつついてみたというところか。NATO内の足並みの乱れというふうに見えるが、どうだろうか。
アメリカ国内ではガソリン価格が13年ぶりに過去最高を更新したという。
EUはこの禁輸措置に加わっていないため、高騰した燃料価格がロシアに還流することになるため対ロ制裁の効果は不十分と言われている。
この措置が、日本にどんな影響を与えるのか、見えない。
ロシアへがすでに1万人の死者を出しているという内部告発があったという報道。ロシア国防省の発表は498人。
内部告発者によれば、ウクライナの占領には50万人以上の要因が必要とし、「侵攻は完全な失敗だった」と指摘しているという。
ウクライナ国防省の発表ではロシアへの死者は12000人に上るとしている。
どの情報が正しいのか判断できるはずもないが、少なくともウクライナの広大な国土を占領するのはいかなロシア軍としても難しいことは間違いないようだ。
東京大空襲に関する報道が続いている。
いまだ補償の対象とならず、放置された人々は今も国家補償を求めている。
いくつも体験記を読んだが、読むたびに本当に恐ろしいと思う。
夜、逃げ場のないところに夥しい数の焼夷弾が投下される。
私の想像など、現実にその場に身を置いた人々の恐怖感からすれば、10分の1ほどにもならないだろう。
ウクライナの人々の恐怖を身をもって実感できる人々が、今も東京で闘いを続けていることを忘れてはならないと思う。