薄暮シネマ5月29日~6月14日 秀作は『ある女流作家の罪と罰』『サーミの血』『ふがいない僕は空を見た』『パレードへようこそ』の四本

備忘録です。

薄暮シネマ】5月29日~6月14日

 

5月29日

『ある女流作家の罪と罰』(2018年/106分/アメリカ/原題:Can You Ever Forgive Me?/監督:マリエル・ヘラー/出演:メリッサ・マッカーシー リチャード・E・グラント/Amazonプライムレンタル400円/2019年6月日本公開)★★★☆

メリッサ・マッカーシー好演。画面に雰囲気がある。フェイクづくりより周辺に漂う哀愁がいい。

 

5月31日

『砂上の法廷』(2016年製作/94分/PG12/アメリカ/原題:The Whole Truth/監督:コートニー・ハント/出演:キアヌ・リーヴズ ググ・バサ=ロー・ググ・ンバータ=ローと表記されることも/2016年3月日本公開)★★★

小品だが愉しめる。キアヌ・リーブスがキレがある。ググ・バサ=ローが知的で良い。

 

6月1日

サーミの血』(2016年/108分/G/スウェーデンデンマークノルウェー合作/

原題:Sameblod/監督:アマンダ・ケンネル/出演レーネ=セシリア・スパルロク ミーア=エリーカ・スパルロク/2017年9月日本公開)★★★★

 スウエーデンの少数民族サーミ。現実にあった少数民族への差別を描いた映画。欧州の伝統的な音楽とは全く別の音楽の伝統。

6月2日

『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』(2016年/108分/イギリス・アメリカ合作

原題:The Exception/監督:デヴィッド・ルボー/出演:リリー・ジェイムズ ジェイ・コートニー クリストファープラマー/2017年7月日本公開)★★★☆

実際にあった話をベースにした映画。全編に漂う倦怠感がリアル。最後のシーンは痛快。

 

6月3日

『ナチスの愛したフェルメール』(2016年/115分/オランダ・ベルギー・ルクセンブルク合作/原題:Een echte Vermeer/監督:ルドルフ・バン・デン・ベルグ/出演:ユルン・スピッツエンベルガー リゼ・フェリン/2017年7月日本公開)★★★

 ナチス云々よりフェイクづくりの画家の物語。ナチスはあまり関係がない。

6月4日

『ふがいない僕は空を見た』(2012年/142分/R18+/日本/原作:窪美澄/監督:タナダユキ/出演:永山絢斗 田畑智子 原田美枝子 窪田正孝 小篠恵奈/Amazonプライムレンタル301円 )★★★★

邦画の傑作の部類に入るのでは。長いのに飽きさせない。物語が重層的で説得力がある。

6月5日
『百万円と苦虫女』(2008年/121分/日本/脚本・監督:タナダユキ/出演:蒼井優 森山未來 ピエール滝)★★★
同じタナダユキ監督の作品。『ふがいない・・・』に比べるといまいちだが。
6月6日
『カーテンコール』(2004年/111分/日本/原案:秋田光彦 脚本・監督:佐々部清/
出演:伊藤歩 藤井隆 藤村志保 夏八木勲/Amazonプライムレンタル400円) ★★☆
いい話なのに、佐々部監督の線の細さのようなものを感じる。テーマに負けているというか。今年亡くなったが、代表作はたぶん『六月燈の三姉妹』ではなかろうか。
6月10日
『クワイエットルームへようこそ』(2007年/118分/日本/監督:松尾スズキ/出演:内田有紀 宮藤官九郎 大竹しのぶ 蒼井優)★★★
愉しめた。ただ、このあいだの『閉鎖病棟』もそうだが、精神病院に対する偏見を助長するような気がする。
6月11日
『双葉荘の友人』(2016年/123分/日本/監督:平松恵美子/出演:市原隼人 臼田あさ美)★★

f:id:keisuke42001:20200616155620j:plain

話は面白いのにどこかすかすか。
6月14日
『パレードへようこそ』(2014年/121分/イギリス/原題:Pride/監督:マシューウオーカス/出演:ビル・ナイ イメルダ・スタウントン ドミニク・ウエスト パディ・コンシダイン/Amazonプライムレンタル400円/2015年4月)★★★★☆
ブレイディみか子の『THIS IS JSAPAN』で紹介されていた。ゲイと炭鉱労働者の連帯。1980年代サッチャー政権下での実際のイギリスの反国家の闘い。