昨夜、十六夜の月、輝いていて昨日よりもきれいだった。
写真はむずかしい。昨日の姉妹はうまく撮れたのかどうか。
8日、PCR検査の目安が緩和された。
加藤厚生労働相、
目安が相談や受診の基準のようにとらえられ、「我々から見れば誤解だ」と発言。
風邪症状や37,5℃以上の発熱が4日以上続く。強いだるさや息苦しさ(呼吸困難)がある。
これはどう見ても受診の基準だし、実際これを基準として検査を断られた人はたくさんいる。それどころか検査できないまま自宅に閉じこもり、重篤化した人もいた。
結局、PCR検査のキャパがなかったということではないか。
少し余裕が出来てきたから、基準を緩和したというだけのことではないのか。
PCR検査の少なさがずっと指摘されてきたにもかかわらず、その理由は明確にはされてこなかった。うすうすはっきりしてきたのは、単純に検査キットも要員も十分に集めることができなかったということだ。
そのせいで、つまり行政としての力不足で検査が受けられなかった人に対して、「誤解である」ということばはないだろうと思う。誤解と思うのならもっと早く誤解を解く努力をすべきだったろうに。
【いずれかが該当すれば相談する】
息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある。
高齢者や基礎疾患のある人などで、発熱や咳などの軽い風邪症状がある。
軽い風邪症状が続く(4日以上の場合は必ず)
今度の「目安」には高熱とあるが、あえて具体的な数字は示していないという。しかし、帰国者相談センターに連絡をすれば、「熱はどのくらいですか」と当然聞かれるだろう。そこで検査の可否が判断されるとするならば、そこには内々の基準が実際にはあるのではないか。
なんだか愚弄されているような気分になるのは、私のひがみ根性だけではないだろう。
症状が出ていて不安な人が普通に検査が受けられるようにはまだなっていないということだ。
まだ4%しか届いていないというアベノマスク。世紀の愚策。
緊急事態宣言の延長「どうして5月いっぱいという区切りになったのか」という質問に対して、
「きりがいいから」と答えた安倍首相。ふつうに考えてこういうケース、つまり緊急事態宣言という切迫した状況で「きりがいいから」とは云わないのではないか。
みんなそれぞれ頑張っているんだから、批判的なことばかり言わないで、といった風潮もある。
そうは思わない。政治の役割に対してシビアにチェックするのが市民の役割だし、そのために情報を隠さずに積極的に公開、チェックをしっかり受けようとする姿勢が政治には必要。そうでなければ、まっとうな行政はできない。
アメリカの就業者数が2050万人減ったという。
4月の失業率が14.7%。暴動が起きてもおかしくない数字。(7日)
同じことが日本でも起きてくるのか。
2000万人を超える非正規労働者への経営側の容赦ないやりかたがあちこちで告発されている。
たとえ緊急事態宣言が解除されたとしても、コロナ以前の生活には簡単には戻れそうにない。
50年100年に一度の禍であることを再認識する必要がある。
*アメリカ労働省は、その後、隠れ失業者数が相当するということから、失業率は20%に達すると発表した。(8日)
600万台のタブレット端末が予算前倒しで全国の子どもたちに。
やすく見積もって1台が4万円台に、というが計算してみたら2400億円になる。
「新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急経済対策」と言われ、休校状態なのだから
それもありか?というのは短絡的すぎると思う。
どうしてタブレットを配るのが「緊急経済対策」なのか。
誰に対しての対策か?儲かる人はとっても少ない分、ひとり?の取り分は大きい。
「緊急独占経済対策」
そのうえ、”ブツ”はパソコンだ。配って終わりじゃない。
支援、メンテナンス、更新にどれだけのお金がかかるか。
最初の配置には国が出すけれど、あとはそれぞれの自治体で。
気がつけば、自治体財政を圧迫するか、どこかで撤退しまうか。
パソコンは個人で使っていても5,6年がいいところ。今後、自治体は、数年ごとに子どもの人数分のパソコンを買い続け、支援とメンテナンスを請け負わなければならない。
この「トロイの木馬」、いったい勝利をおさめるのは誰なのか。
本当に今やらなければならないことなのか。
職員室に教員一人ずつのパソコンが入って、どんないいことがあったか?
便利さはあるのに、なぜか前よりも忙しくなった。
それが今度は教室に一人一台ずつ。
もう、私はその場に立ち会うことはないけれど、想像したくない、というのがホンネだ。
GIGAスクール構想?
オンライン授業だリモート授業だというが、例えば一クラス35人が在宅して、どれだけの子が静かな環境でパソコンに向かえるか。片手にはスマホを握って…。
目の前に子どもがいたってなかなかうまくいかないのに。
役人や政治家からすれば、現場がどうであれ、大儀名分の上に予算をたてお金を動かすことが最優先。
以下、読み飛ばしの記録。
『戦争は女の顔をしていない』(2020年/小梅 けいと著/ スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 原著 KADOKAWAコミック版1100円+税)★★
やっぱり岩波現代文庫の方を読もうと思った。
マンガでなければ表現できないものがある。これは少し違うと思った。
『戦場のコックたち』(2015年/深緑野分/東京創元社/349頁二段組み/1900円+税)★★★★
『ベルリンは晴れているか』に続いて2冊目。ここまでのディテールを書ききってしまうのはすごい。後半、グイグイと引き込まれた。
『82年生まれ、キム・ウジョン氏』(2018年/チョ・ナムジュ著 斎藤真理子訳/筑摩書房/1500円+税)★★★★
一気に読んだ。原作のシチュエーション(精神科医が患者のジヨン氏について語る。気がつけば自分の立っているところが逆照射されていく)が優れている。もちろん和訳もいいと思う。映画の公開はどうなるのか。映画は別物と思った方がいいかも。「読む作品」だと思う。
『ルポ 闘う情状弁護へ 「知的・発達障害と更生支援」、その新しい潮流』(2020年/佐藤幹夫/論創社/2400円+税)★★★★
著者からいただいたからいう訳ではない。よくぞここまでと思う探求力。『自閉症裁判」の著者だからこそのちからわざ。現在の知的障害者、発達障害者と犯罪と更生のありかたを、福祉と司法の問題を切開したうえで結び合わせようとする試み。多くの方に進めたい本だ。
『朝が来る』(2015年/辻村深月/文芸春秋/1500円+税)★★★
『鍵のない夢をみる』(2012年/辻村深月/文芸春秋/1400円+税)★★★
2冊ともMさんが友人から借りたというので、読んだ。『ツナグ』を書いた人。読ませる。2冊目は短編5編で構成されているが、最後の「君本家の誘拐」は迫力がある。これ一編で一巻の価値あり。