イスラエル情勢、相変わらず情けない日本。

暖かい日が続いた。霜もまだ降りない。二十四節気霜降も過ぎ、きのうは立冬。ぽかぽかと温かい日差しに、これは小春日和でなく小夏日和だと・・・前にも書いたか。

 

散歩の途中、最初の休憩水分補給地点が大きな大島桜の下。この木は根元が7つに分かれていて、枝が縦横に広がっている。

この桜に一輪だけ花が咲いていた。あまりの陽気に一人だけ春と勘違いしてしまったようだ。

 

 

7日、ガザ中心部で交戦状態との報道。イスラエル軍がガザ中心部へ侵攻するのは初めて。市民を巻き込んだ銃撃戦になっているようだ。

アメリカはブリンケン国務長官を派遣して、3日間の戦闘休止をイスラエル政府に要請しているが、イスラエル政府はこれを拒否している。

このままイスラエル軍が侵攻を続けていけば、どういうことになるのか。

 

93年のオセロ合意以降、ヨルダン川西岸地区では軍をバックにイスラエル人の入植を続け、ガザ地区に対しては強固な塀を築いて「生かさず殺さず」で対応してきた。

新聞報道から類推すると、数十年の圧倒的優位をハマスの奇襲によってひっくり返されたことへの怒りは激しく、イスラエルは方針を転換、ハマス殲滅とガザ地区北部の占領が目標となったようだ。

ただイスラエル国内では、強硬路線に対し人質家族などからの激しい反発、野党からの軍事作戦への批判が続いている。レバノンからのヒズボラの攻撃やイエメンからのフーシ派の攻撃もあって、易々と占領というわけにはいかないだろう。

この状況にあって中東諸国と一定に良好な関係を築いてきた日本は、自国の原油確保身含めて独自の対応を期待されるが、上川外相のG7での動きや岸田首相の国会での答弁を見る限り、基本的に米国追従でしかなく、中東諸国には落胆の色が広がっているとのこと。ロシアーウクライナ戦争ではすぐにウクライナ支持を決めた日本政府、けっして良い判断とは思わなかったが、しかしその流れからすれば「パレスチナ支持」を打ち出すのが筋ではないのか。

 

相変わらずポチ。

真っ当な独立国家とは見做されていない。

アメリカもG7も

 

イスラエルパレスチナが共存する「2国家解決」が平和への唯一の道」と主張するが、一方でイスラエルの「自国と自国国民を有する」として、イスラエルのガザ地上侵攻に対し強い態度で臨めない。

国連のグテーレス事務局長の「不釣り合いな報復批判」は、事務総長としてはかなり思い切ったイスラエル批判だが、それが具体的な国連の行動に結びつかない。

今、世界はイスラエルの動きに翻弄されたままだ。