秋、冬は展覧会の季節。
案内のはがきをいただけば、できるだけ見に行こうと思っているのだが、よんどころのない用事が重なって行けない年が続くと、いつの間にか案内が届かなくなる。寂しい気もする。そんなふうに少しずつ世間が狭くなっていく。
先日、HYさんとMGさんというMさんと共通の友人お二人からはがきの案内をいただいた。
Hyさんは「第12回現代ルネッサンス美術展」、MGさんは「GIFT 20名のアーチストによる小物のマルシェ」。
会場はどちらも関内近辺。日にちが重なるところを見つけ、はしごをすることに。
前者は桜木町の横浜市民ギャラリー。最近はあまり乗らない横浜線で桜木町へ。平日の午前中、車内はどこか間延びした空気。坐って行けた。
市民ギャラリーまで送迎バスがあるというが、天気も良いので歩くことに。市民ギャラリーは、紅葉坂から左に入って伊勢山皇大神宮の先、市従会館の隣り。だらだらと長い坂を上る。帰りの下りが心配になる。膝の不具合は、上りはまだいいのだが下りがつらい。
3階のフロアすべてを借り切っての展覧会、作品数はかなり多い。
絵画を前に来訪者に熱心に説明するHGさんを見つける。
私は2か月に1回ほどお会いするが、Mさんはもう数年会っていない。
ほどなくやってきて、先生の作品から説明をしてくださる。
HGさんの作品は2点。「壁画模写」というフレスコ画と白馬野山を題材にした「霧の登山道」。
どちらも個性的な絵だ。失礼かもしれないが、以前に見せていただいたものに比べ格段によくなっていると思った。
小一時間ほどいて辞去すると、1階玄関に出車寸前の送迎バス。客は乗っていない。運転手さんに声をかけると「どうぞ」。これで下りのつらさから逃れられると喜んで乗り込む。
桜木町のみなとみらい側のタクシー乗り場付近が送迎バスの乗降地点。このまま京浜東北線で隣りの関内駅へいけばMGさんのところへ行けるが、会場は地下鉄の方が近い。市営地下鉄ブルーラインで2駅先の伊勢佐木長者町まで。
三共横浜ビルまで徒歩1分、最終日なのでMGさん、いるかなと思ったが、姿見えず。このあと撤収に来るのだろう。小さなブースに陶器のブローチなどが並んでいる。Mさん、一つ購入。案内の人が「MGさんのは良く売れるんですよ。もっと値段が高くてもいいのに」とおっしゃる。まさに。力の抜けたおしゃれな作品がたくさん並んでいる。価格も手ごろ。
絵を描く、焼き物を焼く。そういうことに私は全く不如意だ。絵を描こうと思ったことも焼き物を焼こうとも考えたことすらない。写真を撮ろうとも思わなかった…。ものをつくることを愉しんでいるお二人がうらやましいかぎりだ。
時間は13時過ぎ。昼食の場所は、ここから歩いてすぐの焼肉の老舗「関内苑」に決めてきた。定評がある。
お昼の時間を過ぎているが、ほぼ満席。
Mさんは和牛定食。私はデラックス定食。価格はリーズナブル。ドリンクは…。
小一時間、満足して帰途に就く。
以前にMGさんにいただいた梅を入れる手作りの器。Mさん手作りの梅を入れて卓上に置いている。