男声合唱団「木こり」第6回定期演奏会・・・13人のシニア世代の男声合唱。最後までハーモニー重視が徹底していて破綻がなかった。迫力という点で物足りないのは自明のことで、それよりも、この人数でこれほどたくさんの多彩な曲を集中して演奏するのは並大抵ではないと思った。

日々の備忘録。外出。21日、土曜日。

午後からふたりで青葉台フィリアホールへ。男声合唱団「きこり」の第6回定期演奏会。団員の方には縁もゆかりもないのだが、この間のコンサートの時にチラシを見つけたので、ネットで調べ、面白そうだなと思い、出かけることにした。

フィリアホール東急田園都市線の改札を出て外に出ずに正面の階段を二階に上がり、渡り廊下を通って東急スクエアSouth1本館に入る。エレベータかエスカレータで5階へ。5分とかからない。

雨の時など助かるし、帰りは渡り廊下からそのまま田園都市線下りの改札に直結している。

 

さて、エレベータを降りたら、ホール前に警備員が何人も。人いきれがするほどの何十人もの行列。

そんなすごい人気のコンサートだったのか?無料なのに?

 

よくよく見てみるとコンサートとは無関係。

ホールの反対側の会議室で横浜市長選の期日前投票が行われていた。

選挙結果については前回載せたが、総投票数は152万票。このうち期日前に投票されたものが333045票。前回2017年に比べて40%増加。数にして10万票。18区で最も多かったのが戸塚区の3万余票、2番目がここ青葉区の2万余票。

混雑の理由は、青葉区民の期日前投票

たった1日の、あらかじめ決められた期日に投票するのではなく、自分が決めた日に自由に投票したい、忙しい人が増えたのか、それとも個性化、個別化の表れか、この傾向はどんどん強まっていくようだ。

 

コンサートの入口に期日前投票の行列を遮って向かう。

受付で、名前と住所、電話番号などを記入。体温、消毒とともに感染対策の一つだ。

チケットは無料。いまどきめずらしい。

 

さてコンサート。

ステージにあがったのは13人の男性。年齢的にはほとんどの方が50代より上だろうか。

プログラムは

第1ステージ 多田武彦の作品から~多田武彦の四季~

  春ー組曲「富士山」から第2曲《作品第肆(だいし)》

  夏ー組曲「人間の歌」から第3曲《浜の足跡》

  秋ー組曲「木下杢太郎の詩から」から第2曲《こおろぎ》

  冬ー組曲「雪明りの路」から第1曲《春を待つ》

  Coda 組曲「富士山」から第5曲《作品第貳拾壹》

第2ステージ Messe in F OP.190                 ラインバーガー

    1 Kirie

   2 Gloria

   3 Credo

   4 Sanctus

   5 Benedictus

   6 Agnus Dei

第3ステージ 世界の名曲から

   1 二つのナポリターナ            源田俊一郎編曲

   2 歌劇《タンホイザー》から〈巡礼の合唱〉  ワグナー

   3 ウイーン我が夢のまち           ジーツィンスキー作曲

                          大竹くみ編曲

第4ステージ 男声合唱組曲「海の詩」         岩間芳樹 作詩

                          広瀬良平 作曲

                          松平敬  編曲

   1 海はなかった

   2 内なる怪魚(シーラカンス

   3 海の子守唄

   4 海の匂い

   5 航海

指揮はすべて安彦善博氏。伴奏は大谷忍氏。第2ステージにチェロの田口裕氏。

 

男声合唱のコンサートはいつ以来かと考えたら数年前の「お江戸コラリアーず」に思い至った。100人近い人数で池袋の東京芸術劇場を震わせる大迫力のコーラスだった。

きょうは真逆の超少数による男声合唱

1曲目の「富士山」の《作品第肆》の出だしを聴いて、来てよかったと思った。

徹底してハーモニー重視。声を張り上げずに響きを重ね合わせて小さなホールをきれいに鳴らせている。思わず顔を見合わせる。

 

第4ステージまで分量的には十分すぎるほど。バラエティに富んだ選曲。

最後までハーモニー重視が徹底していて破綻がなかった。迫力という点で物足りないのは自明のことで、それよりも、この人数でこれほどたくさんの多彩な曲を集中して演奏するのは並大抵ではないと思った。最後まで楽しませてくれたのは、団員の方々の大変な力の傾注はもちろんのこと、指導者の力量によるものだろう。

久しぶりの外出、どこにもよらずに気分よく帰途についた。

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