「中等症は自宅療養に」3・11以後、年間被ばく線量が1m㏜から20m㏜に変更されたことを思いだす。 基準をかえれば危険なものも「安全」に変わる。あからさまなめくらまし。

「中等症は自宅療養に」という政府の意向が厳しい逆風にさらされている。

 

病床逼迫はしない、五輪があっても医療は大丈夫という甘い考えが感染の急拡大という中で転換を迫られ、言うに事欠いて「中等症まで自宅で」となった。

3・11以後、年間被ばく線量が1m㏜から20m㏜に変更されたことを思いだす。

 

基準をかえれば危険なものも「安全」に変わる。あからさまなめくらまし。

 

「中等症」ということばの軽さにだまされてはならない。コロナにかかわりの薄い、まわりに感染した人がいない人からすると、「中等症」は中ぐらいという印象。

しかし中等症も「Ⅰ」と「Ⅱ」ではかなり違う。基本的に入院が前提であるし、高度医療への移行も必要なのが中等症だ。

 

 

厚生労働省の手引きでは、

【軽症】  呼吸症状がないか、せきのみ。肺炎なし。多くは自然に軽快するが、

      急速な病状進行も。

 

【中等症Ⅰ】呼吸困難や肺炎がある。高齢者などは重症化しやすいため注意。

【中等症Ⅱ】酸素投与が必要。急速に悪化することがある。高度な医療を行

      う施設への転院を検討。

 

【重症】  集中治療室(ICU)への入室、または、人工呼吸器の使用が必要。

 

これをどう読んでも「中等症は自宅療養」という方向は出てこない。ベッドが足りないから自宅待機、ということだ。ベッドが足りないのは急速な感染拡大を予想できなかったこと。そのためその準備ができていないこと。五輪に医療体制を割かざるをえなかったことが原因だ。

「国民の命と健康を守る」と言いながら、具体策を提示せず、五輪に突入してしまった政権の責任は重い。

野党のみならず政権与党の公明党ですら「中等症の自宅療養は撤回すべき」としている。

 

このまま五輪を続けるのか。パラリンピックは予定通り開催するのか。

無策が続けば、被害を受ける国民は増えるばかりだ。

 

 

木鐸」もあまり機能していない。

 

昨日の各紙の一面トップ見出し

     朝日新聞『高齢者2回接種75%』

     毎日新聞『入院患者以外は原則自宅』

     読売新聞『入院重症者ら限定』

     東京新聞『中等者も自宅療養』

     産経新聞『村上「銅」』

 

朝日・・・この日にこれか。75%とという数字の信用性はどうなのだろうか。

毎日・・・入院しないで自宅にもいない中等症患者なんているのか????

読売・・・中等症患者という言葉を出したくないんだな。中ぐらいのめくらまし。

東京・・・これが公正中立、あたりまえの報道。

産経・・・論外。高度のめくらまし。

 

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