サッカースタジアム建設予定地に見つかった中国軍管区輜重兵補充部隊施設の被爆遺構。被爆6団体が保存・活用へ外部意見を求める。

今朝、鳥の啼き声で目が覚めた。このところ、雨音で目が覚めていたので、少しうれしくなった。

 

何日ぶりかで傘を差さずに境川散歩。青空が北の空に少し。

小学校の小さな林でセミの声を聞いた。

 

4,5日前だったか、夜明け前に寝床でセミの声が聞こえたのを思い出した。

 

薄暗い日が続いているが、季節はわずかずつだがまわっているようだ。

 

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中国新聞7月10日

被爆者6団体、広島市に申し入れ。県被団協(坪井直理事長)とあるが、坪井さんは今年96歳になる。この行動には出てきていないようだ。

 

 

6団体の要求は

「遺構の保存・活用にあたっては、軍事遺跡や都市計画の専門家の意見を反映し、遺構の評価が定まるまでは現状の変更をしないこと」

 

これに対し広島市(杉山朗市民局長)の回答

①今回の発掘を担った専門職員は、原爆資料館本館下で2015~17年に行った発掘調査   に関わっている。市では被爆遺構に誰よりも詳しい。その意見を踏まえて粛々と進める。外部有識者の声を聴く予定はない。

②戦後は生活の場となったため状態が良くなく、歴史的な価値は低い。被爆の痕跡が明らかなら現物保存を考えるが、現時点でそういうものはない。

③写真や測量のデータを詳しく残す記録保存を軸とする。

 

これに対し、6団体は

被爆遺構は、世界に広島と長崎以外ない。軍施設がそこにあり、被爆したという事実が重要。痕跡が明らかでなくとも残すべき。

 

「市では被爆遺構に誰よりも詳しい」「市では誰よりも」は大人げない。その人の判断だけで保存するかどうか決められるのか?

行政というのは、なんでも都合よく使うもの。この専門職員が「残すべき」と主張したら「外部の専門家の意見を聞いて」と言って、行政の方針にあう専門家を連れてくるものだ。

それより

「戦後は生活の場となったため状態が良くなく、歴史的な価値は低い」。被爆遺構をそのまま大事に残そうなどという発想が1945年当時にあるわけがない。みな生きていくのに必死だった。かといってだから「歴史的価値が低い」と断じていいものか。そもそも歴史的価値が低いかどうかは、一行政マンが判断することではない。

 

6団体は全面保存を訴えているわけではない。じっくり調査をして評価を明らかにするまでは壊すな、埋めるな、と言っている。どんな歴史的価値があるかどうかは調べてみなければわからない。行政が都合よく評価を下すなということだ。

 

サカスタの建設計画を遅らせたくないために、まさにためにする粗雑な理屈を広島市は云っているに過ぎない。

 

被爆遺構は広島と長崎にしかない、という被団協理事長代行の言葉は重い。

 

中国新聞、見出しの打ち方、適切。社会の木鐸たろうとする者の姿勢が伝わってくる。