中澤晶子さんの『ワタシゴト』の紹介、ワタシゴトとしての被服支廠保存問題。大牟田聡さんのお話。

先週の土曜日、朝日新聞広島支局の宮崎園子さんという記者から電話があった。

Twitterでお名前は知っている。フォローもしている。お子さんのことなど日々の生活と仕事を重ねて、いい感じでつぶやいている方だ。明るい人だなという印象だったが、実際に話してみると明るくアグレッシブな方。 

中澤晶子さんの『ワタシゴト』の紹介記事を書くとのこと。

最近、Zoomの授業以外で話すことがほとんどない。取材とは言っても、宮崎さん自身のことも話してくださって30分、楽しくおしゃべりした。

 

けさの中国地方4県版の記事を中澤さんが送って下さった。作品の中身がよく伝わってくる記事。拙文の一部を引用してくださったようだ。

 

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 この『ワタシゴト 14歳のひろしま』について、子どもの本の編集者のほそえさちよさんという方が、『子どもと読書』という本で、次のように紹介している。新鮮な論評。

 

「・・・修学旅行などで被曝者の話を聞いても、「ピンとこない」「よくわからない」と感想文に書く子どもが増えていると聞くが、そんな時、読んでもらいたいのが『ワタシゴト 14歳のひろしま』だ。修学旅行で広島に来た中学三年生が出会う「ヒロシマ」を五編の短編にまとめている。それぞれの中学生の実生活での心の揺れと原爆資料館にあるモノとが重なり合う。「見たくない」「関係ない」と抗うこころから始まる”揺れ”を包み込む大人の目があたたかい。」

 

 

現在の広島の「ワタシゴト」の大きなテーマ、旧陸軍被服支廠の保存問題、現地ではさまざまな取組が行われている。そのひとつに「HIFUKUSYO ラジオ」がある。

月に2回、youtube で約毎回1時間ほどの配信。

10月30日は、大阪毎日放送元プロデューサーの大牟田聡さんが、被服支廠を保存、継承することの意義についてお話している。大牟田さんのお父様は、元広島平和文化センター理事長で原民喜を顕彰する『広島花幻忌の会』の初代会長の大牟田稔さん。お父さんの影響もあって大牟田さんも原民喜に傾倒、広島を離れてからも原爆や被爆遺跡に強い関心を寄せている方。今回、独自の視点から保存、継承について自論を展開されてい

る。聴きごたえがある。ぜひ。