高村光太郎は『道程』のなかで、
きっぱりと冬が来た
と書いたが、今日のこの空気は何といえばいいだろうか。
きっぱりと夏が来た では鋭角すぎて、暑熱の猛烈ぶりが伝わってこない。
猛然と夏が来た
猛烈な夏が来た
暴力まがいの夏が来た
大挙して夏が来た
皆、いまいちである。とにかくすごい暑さである。
ついこの間までのすっきりしない肌寒いような曇天から、がらりと舞台が回転し、夏が来た。
さまざまな野菜や稲は喜んでいることだろう。
野菜の高騰ぶりは目を覆うばかり。産直でさえ場所によって値上がりがかなり激しい。
今日もスーパーに出かけたが、野菜の価格は1か月前の倍以上になっている。消費者もつらいが、天候の影響で不作となり、わずかな出荷しかできず、元もとれいない生産者はもっとつらい。
「ぜひ、めんどくさがりの中学生に(笑)。君たちが主人公です」
岡崎勝さんがブログに『ワタシゴト』の感想をかいてくださった。
http://okazaki-oha.jugem.jp/?eid=176
いつもながら、今いる場所から発想する岡崎さんらしい深みを感じさせる素敵な紹介だ。
作者の中澤晶子さんが、youtube『Hihukusyoラジオー旧陸軍被服支廠倉庫をめぐるトーク&イベント』に出演している。
今回が第3回である。中澤さんの出演は26分35秒あたりから。
このラジオ、被服支廠保存運動の中から始まったもののようだ。動画ではないが、被服支廠の現在の姿が次々と映し出されていく。