被服支廠調査問題で湯埼広島県知事、つじつま合わせの発言。核攻撃を世界で一番初めに受けた自治体をもつ県の長として、世界に恥じない遺構保存をすべき時に、目先の自分のミスを糊塗するような発言はするべきではない。

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大山千枚田 

Hさんに掲載の許可をいただいた。

一部カットしているので広がりをなくしてしまったかもしれない。

 

 

 

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旧陸軍広島被服支廠の保存問題。

前回、保存費用が三分の一で済むなら1棟ではなく3棟保存だろう、と書いた。

 

昨日、今日の中国新聞は、県の調査の杜撰さだけでなく、知事の杜撰さも伝えている。

知事は4日、「壁はいじれる状態ではなかったのでくりぬき調査は出来なかった」と発言。

しかし調査は実際はやられていた。ただ数字にばらつきがあったので、高い方を取って耐震費用を見込んでいた。

今回、再調査してみたら、全体的には耐震費用は三分の一となることが判明した。

要するに前回調査の結果からの費用の見積もりが杜撰だったということだ。

 

知事は、前回と今回の調査の結果がまりに大きな違いがあることから、つじつまを合わせるために「前回はくりぬき検査は出来なかった」ことにしたわけだ。

 

そのことを正直に謝ってしまえばいいのに、

「はしょった形で説明した」という。

はしょってもはしょらなくても、くりぬき調査はやったことは事実。往生際が悪すぎる。

 

「誤解があったとすれば申し訳ない」

 

政治家の不祥事の常とう句。

 

誰が誤解したというのか。

自分のつじつま合わせを県民の誤解とすり替える。歴史的な巨大な遺構の保存問題は、一広島だけの問題ではない。核攻撃を世界で一番初めに受けた自治体をもつ県の長として、世界に恥じない遺構保存をすべき時に、目先の自分のミスを糊塗するような発言はするべきではない。

 

朝日新聞の記事は、その辺のツッコミが甘い。予算について触れているだけ。

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