8月29日(土)
会津若松のJAに注文した”小茄子”、2.5㎏が枝豆、きゅうりなどとともに到着。
こちらでは手に入らない小茄子、食べたいな、食べたいねえ、という会話を繰り返して8月も終わりに。「我慢できない、注文しよう」ということで、Mさん、あちこちあたって見つけたのがここ。以前に頼んだところは鮮度がいま一つだった。
午前中にクール便で到着。さっそく、ミョウバンと塩を合わせて煮立て、冷まし、漬物器で漬ける。昔、母はくぎを入れていたような記憶がある。色よくつけるコツだと話していた。調べてみたらさびたくぎがよいとのこと。
小茄子の漬物は、山形や福島でよくつくられるもののようだ。デパートの地下などの漬物売り場で見かけるときがあるが、異様に高い値段がついている。袋に入ったものも売られているが、こちらはおいしくない。
一昨日は、山形の「だし」をつくった。
ナス、きゅうり、オクラ、みょうが、しょうがを細かく刻み、鰹節と醤油を入れてかき混ぜる。モロヘイヤがあったので、これも投入。
冷ややっこの上にのせていただく。
もちろん絶妙の涼味である。
さて、小茄子。3㌢ほどの大きさ、丸ごと口にほうりこむ。皮がやわらかく、果肉が歯に張り付く。茄子特有の紺色はミョウバンのなせるわざ。とまらない。毎晩の夕食の友、ぬか漬けが今日は後手に回る。
小茄子到着で気分が盛り上がり、今日も「だし」をつくる。
夕食は、ささやかな山形、福島フェアである。
届いたものがもう一つ。
中澤晶子さんの『ワタシゴト 14歳のひろしま』の2刷りが届いた。
刊行から1か月足らずでの重版。
奥付には「2020年8月初版第二刷発行」の文字。
先日中国新聞でも紹介された。
8月30日(日)
早朝5時。新聞をめくっていて「うっ」と声が出た。見開き2面からジョーの姿が飛び込んでくる。『あしたのジョー』の最後のシーン。ジョーは満足げに微笑んでいる。少し寂しそうだが。
文字は、見ての通り「THANKS」と「としまえん」だけ。
掲載は朝日新聞のみ。地域は、一都6県(東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県)と静岡県だけとのこと。
94年続いた営業が8月末で終わる。たくさんのことばではなく、一枚の絵の込められた万感の思い。
2回、訪れた。
一度めは88年3月。卒業式が終わっての春休み、クラスの生徒に誘われて、横浜から2時間近くかかるとしまえんにでかけた。「荒れる中学」ではあったが、クラスは存外仲が良かった。
文化祭で「ちびまる子ちゃん、ズバリそうでしょう」というクイズイベント企画した。教室中がちびまる子のキャラクターで埋め尽くされた。技術科の教員の協力で「ピンポーン」となる回答用のランプもつくった。
準備の間中、THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」ほかが鳴り響いていた。
そのまとめ?がとしまえんだった。
2度目は、家族で出かけた。90年ごろだろうか。
「空飛ぶ絨毯」に娘二人と乗って、生涯で一番怖い思いをした。高いところは苦手なのはわかっていたが、まさか遊園地の遊具であれほどの恐怖感を感じるとは。両隣で娘たちはにこにこしていたのだが。
私にとっても、としまえんは忘れられない遊園地である。
広告を見ていて少し目じりがじんわりとしてきた。老人性の涙腺過剰反応症候群である。
ちなみにこの新聞、ヤフオクで現在298円。「未使用」とある。