『ミッドウエイ』公平に、というのではなく、アメリカは追い詰められてぎりぎりの線で日本に対峙し、日本は真珠湾以降の機動部隊の活躍にやや傲慢になっており、杜撰な作戦となったことがしっかりと描かれている。

久しぶりに朝から快晴。気温は20度を下回り、秋らしさを感じさせる空気。

出るときには気がつかなかったが、戻り際に富士山の冠雪に気がつく。

 

マンションのある場所は少し小高いところにあり、ここからだと富士山が見える。

境川河畔はここから20㍍ほど低く、西側の丹沢、大山も見えない。

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ネットから拝借。私が見たときはもっと白さが濃かった。

今朝はカワセミを4~5度見かける。得した気分である。

 

トランプ大統領が連邦最高裁判所の新しい判事に保守派のエイミー・バレット連邦高裁判事を指名した。RBGと呼ばれたリベラル派のルース・ベイダー・ギンズバーグ氏の後任である。

すさまじい政治的争闘である。

9人いる連邦最高裁判事の内訳はRBGが亡くなったことで5対3で保守派が優勢に。仮にバレット氏がそのまま就任することになると、6対3で圧倒的に保守派が優勢となる。

連邦最高裁判事は終身制だから、48歳のバレット氏は今後数十年はこの椅子に座り続ける。

なにしろ保守派の残り5人のうち一番古いトーマス判事はブッシュ元大統領(父)時代の91年の指名、30年近い。05年と06年に指名されたロバーツ長官(65)とアリート判事(70)はブッシュ大統領(子)の指名。残り二人はトランプ大統領が指名したゴーサッチ判事(53)とカバノー判事(55歳)。この人たちは相対的に若い。

それに対するリベラル派の方は、クリントン大統領が指名したブライヤー判事は82歳。オバマ大統領が指名したソトマイヨール判事とケーガン判事はまだ若いが、人数的にも年齢的にも保守派の若さにかなわない。

 

バイデン大統領は、オバマケアや違憲とした妊娠中絶規制法が再び出されてくると警戒を呼び掛けている。

面白いのは、6月の妊娠中絶規制法意見の判断のときは、保守派のロバーツ長官がリベラル派に同意、5対4で違憲判断となったのだが、拮抗状態から6対3へ移ればそういうこともなくなる。

さらには、大統領選が敗北となったときに無効を訴えかねないトランプ大統領にとっては、連邦最高裁の構成は最後の砦、今からしっかり準備しておこうということだ。

 

ワシントンポスト世論調査では、57%が新判事指名は「大統領選後」としている。

 

権力が自らの延命のために人事権を利用するのは東西を問わない。

法を捻じ曲げても黒川検事長検事総長にしようとした安倍・菅前、現首相。

いずこも同じ秋の夕暮れ、である。

 

 

24日に月に一度のクリニック受診。

インフルエンザの予防接種が話題に。

 

ドクターは「うちでやってもいいですが、横浜市は補助があってうちより安いですよ。それに今年はもしかして・・・」

 

次の日、25日の朝日の朝刊県版

「インフル予防接種65歳以上は無料に 今年度 県、補正予算37億円」の記事。

昨年自己負担が最も大きかったのは横浜、川崎両市の2300円、県は今年度の補正でその分を負担し無料化するということだ。

大きな市は福利厚生の中身は薄くなる。

それに比べ、愛川町は独自に中1~64歳までを対象に2000円を助成、今までにも生後6カ月から小6までに2000円を助成しているから、事実上全町民が助成対象となるという。清川村も0歳から64歳までを対象に2000円を助成するという。

 

インフルエンザの予防接種は受けたことがない(たぶん)。

学級閉鎖が相次いでも、スキー教室で、次々とインフルに罹患する生徒を病院に連れて行き、長時間狭い待合室に待機しても罹ることがなかった。変な自信があるのである。

ドクターはそれを聞いて、手元にあるグラフを見せてくれる。

60歳を超えると死亡率が急激に高まるのだという。

 

「りょうかいです」

 

近くに注射の上手な医院がある。

「肺炎球菌ワクチン接種は痛い!」と聞いていた。

65歳の時にこの医院で接種を受けた。ほとんど痛みを感じなかった。

今度もこの医院に行くことにした。

 

26日の朝日の県版片隅に恥ずかしそうに?訂正記事。

 

これはないなと思った。

インフル予防接種が無料になるのは

『65歳以上か、60歳~65歳未満の慢性高度心・胃・呼吸器機能不全者ら』

に間違いがあったという。

さてどこだろうか。

一文字である。

「胃」ではなく、「腎」だったというのだ。

 

誰にでも間違いはある。私のこのブログなど誤字だらけである。

でも社会的には何の影響もない。

 

『資料の「腎」と「胃」を見誤りました。』とある。

 

訂正してお詫びします。

 

胃と腎を患っている人たちにとって,この一文字は重い。

 

あまりに緊張感がなさすぎる朝日新聞

 

 

25日、グランべリパークシネマで

『ミッドウエイ』(2019年/138分/アメリカ/監督:ローランド・エメリッヒ

原題:Midway/出演:エド・スクレイン パトリック・ウイルソン ウッディ・ハレスソン/2020年9月11日公開)★★★★

 映像に圧倒されたのだが、前宣伝通り、どちらにも傾くことのないような脚本。

公平に、というのではなく、アメリカは追い詰められてぎりぎりの線で日本に対峙し、日本は真珠湾以降の機動部隊の活躍にやや傲慢になっており、杜撰な作戦となったことがしっかりと描かれている。

 

山本五十六や南部忠一がそれぞれ必要以上に重々しく、古武士然と描かれていて精神主義的に描かれているのに対し、米軍、とりわけニミッツや情報将校のエドウイン・レイトンはワシントンとハワイの認識の違いを自らの分析力によって超えようとする姿が印象的。

巨大な象に立ち向かうネズミといった日米の対比とは全く違う世界。

 

情報戦が勝敗を決めたといわれる説をもとに、かなり歴史に忠実に描かれていると思った。個人の物語、特に家族や恋愛などを必要以上に取り込まずに、闘いのシーンと指導者の苦悩を表裏に描いているのがいいと思った。

CGによる戦闘のシーンは今までに見たことのないもの。

ストーリー性を排し、史実に迫ろうとしている点がいい。

 

米軍の将校の制服が麻製でしわが寄っている、というシーンは珍しいと思った。

 日本人は普通に日本語を話し、アメリカ人は英語を話し、それぞれ字幕が出るというのも新鮮。