中澤晶子さんの新刊です。7月17日発売。
広島修学旅行をめぐる子どもたちの物語。
中澤さんの『あしたは晴れた空の下で~子どもたちのチェルノブイリ』という本の中の1章「いのちということ」が、中学一年の教科書に載ったことがきっかけで、中澤さんと横浜の中学生の付き合いが始まった。24年になる。
最近では、広島で中澤さんの話を聴いた生徒が、教員になって生徒を広島まで引率する。
スリリングでナイスな中学生の物語が5つ。
ぜひ読んでほしい。子どもたちだけでなく、大人たちにも。
「主人公は、子どもでもなく、大人でもない、それゆえ不安もいっぱい、けれども何か起こりそうな期待も抱える中学三年生。それは、みなさんであり、かつてのわたしです。いつの時代も、その年代特有の複雑な心のありようは、本質的にはそれほど変わるものではないでしょう。けれども、どんなところで、どんな出会いをするかによって、その後の人生にちょっとした変化が起こるかもしれない、そんな気がしています。」(「おわりに」から)
1985年~2019年までに、広島の原爆資料館(広島平和記念資料館)を見学した修学旅行生は、およそ1352万人。