愉音主催コンサート Let’s come together 第21回 歓びの春 オールベートーヴェンプログラム。圧巻、と書いたが、三人三様の個性をそれぞれが抑えることなく存分に表現しながら絶妙なアンサンブルをつくりあげたと思う。

愉音主催コンサート Let’s come together
                       第21回 歓びの春 オールベートーヴェンプログラム
                                                                  於 大和芸術文化ホール メインホール
 
いつもの会場の青葉台フィリアホールが改修工事に入るというので、愉音のコンサート、会場を動かざるを得ない。
 
3月6日の第20回は都合がつかず行けなかったのだが、会場は小金井の宮地楽器ホール大ホール。 ネットで見ると500席超でフィリアホールと同規模の素敵なホール。
 
どちらも室内楽にはちょうどいい大きさ。
 
今回の大和芸術文化ホールは規模としては倍の大きさ。1000席。
 
しかし実際に音を聴いてみると、やや残響の長く、心地よく響いていい感じ。以前、東京交響楽団を聴いた時も嫌味なく聴こえたから、たぶんかなりいいホールなのだろう思う。
 
第1ステージは 梯剛之(P)小品 エリーゼのために
 
よく知られた曲だけにピアニストはかえって緊張するのではないか、などとよけいなことを考えたが、杞憂。力みのないやわらかいタッチで押しつけがましさを感じさせない演奏。いつも思うことだが、過度に感情移入せずに自然な流れを大事にしていていいなと思う。
第二ステージ 松本紘佳(Vn)梯剛之(P) 
ピアノとヴァイオリンのためのソナタヘ長調 作品24「春」
第1楽章 Allegro
第2楽章 Adagio molto espressivo
第3楽章   Scherzo: Allegro molto
第4楽章 Rondo:Allegro ma non troppo
 
「春」というタイトルはベートーヴェン命名したものではないとのこと。今まで何度も聴いてきたが、知らなかった。
 
いつにもまして二人の息はぴったりで、2楽章こそゆったりとしたアンサンブルを聴かせるが(この楽章がいい、いつもほっとする)、1,3、4楽章は明るく軽快そのもの。まったくほつれなく、感情の流れが途切れない完成度の非常に高い演奏だと思った。
 
この曲、いわゆるベートーヴェンのイメージとはかなり違っててい、どちらかというとロマン派の音楽を彷彿とさせる。
十分に楽しめた。
第三ステージ 松本紘佳(Vn)梯剛之(P)ドミトリー・フェイギン(Vc) 
 
ピアノ三重奏曲ロ短調作品97「大公」
第1楽章 Allegro moderato
第2楽章  Scherzo:  Allegro 
第3楽章    Andante cantabire,ma pero con moto
第4楽章 Allegro moderato
 
4楽章通しで演奏すると40分近くかかる大曲。
 
チェロのドミトリー・フェイギンは全く未知の演奏家現在東京音大教授で、バッハの組曲の全曲録音など、CDも多く評判の高い方のようだ。
 
 この演奏はまさに圧巻。
 
ピアノ三重奏曲というだけに、ヴァイオリンが引っ張っていくのではなく、ピアノが全体をけん引する構造。ヴァイオリンは前に出たり後ろに引っ込んだりしながら、たがいに引き立てあう。チェロは常に下支えをしっかりしているが、縁の下の力持ちではなく、ときに主役となり魅力的なメロディーを奏でる。
 
圧巻、と書いたが、三人三様の個性をそれぞれが抑えることなく存分に表現しながら絶妙なアンサンブルをつくりあげたと思う。
 
40分近くを長いと感じなかった。ぐいぐいと惹きつけられた感じかな。
 
 アンコールは、梯の伴奏でドミトリ・フェイギンはサンサーンスの「白鳥」、松本はマスネの「タイスの瞑想曲」。
 
それぞれよく知られたクラシックのスタンダード。どちらも端正という言葉がぴったりの気品のある演奏。
いい午後だった。
愉音主催コンサート Let’s come together
第21回 歓びの春 オールベートーヴェンプログラム
於 大和芸術文化ホール メインホール
 
いつもの会場の青葉台フィリアホールが改修工事に入るというので、愉音のコンサート、会場を動かざるを得ない。
 
3月6日の第20回は都合がつかず行けなかったのだが、会場は小金井の宮地楽器ホール大ホール。 ネットで見ると500席超でフィリアホールと同規模の素敵なホール。
 
どちらも室内楽にはちょうどいい大きさ。
 
今回の大和芸術文化ホールは規模としては倍の大きさ。1000席。
 
しかし実際に音を聴いてみると、やや残響の長く、心地よく響いていい感じ。以前、東京交響楽団を聴いた時も嫌味なく聴こえたから、たぶんかなりいいホールなのだろう思う。
 
第1ステージは 梯剛之(P)小品 エリーゼのために
 
よく知られた曲だけにピアニストはかえって緊張するのではないか、などとよけいなことを考えたが、杞憂。力みのないやわらかいタッチで押しつけがましさを感じさせない演奏。いつも思うことだが、過度に感情移入せずに自然な流れを大事にしていていいなと思う。
第二ステージ 松本紘佳(Vn)梯剛之(P) 
ピアノとヴァイオリンのためのソナタヘ長調 作品24「春」
第1楽章 Allegro
第2楽章 Adagio molto espressivo
第3楽章   Scherzo: Allegro molto
第4楽章 Rondo:Allegro ma non troppo
 
「春」というタイトルはベートーヴェン命名したものではないとのこと。今まで何度も聴いてきたが、知らなかった。
 
いつにもまして二人の息はぴったりで、2楽章こそゆったりとしたアンサンブルを聴かせるが(この楽章がいい、いつもほっとする)、1,3、4楽章は明るく軽快そのもの。まったくほつれなく、感情の流れが途切れない完成度の非常に高い演奏だと思った。
 
この曲、いわゆるベートーヴェンのイメージとはかなり違っててい、どちらかというとロマン派の音楽を彷彿とさせる。
十分に楽しめた。
第三ステージ 松本紘佳作(Vn)梯剛之(P)ドミトリー・フェイギン(Vc) 
 
ピアノ三重奏曲ロ短調作品97「大公」
第1楽章 Allegro moderato
第2楽章  Scherzo:  Allegro 
第3楽章    Andante cantabire,ma pero con moto
第4楽章 Allegro moderato
 
4楽章通しで演奏すると40分近くかかる大曲。
 
チェロのドミトリー・フェイギンは全く未知の演奏家現在東京音大教授で、バッハの組曲の全曲録音など、CDも多く評判の高い方のようだ。
 
 この演奏はまさに圧巻。
 
ピアノ三重奏曲というだけに、ヴァイオリンが引っ張っていくのではなく、ピアノが全体をけん引する構造。ヴァイオリンは前に出たり後ろに引っ込んだりしながら、たがいに引き立てあう。チェロは常に下支えをしっかりしているが、縁の下の力持ちではなく、ときに主役となり魅力的なメロディーを奏でる。
 
圧巻、と書いたが、三人三様の個性をそれぞれが抑えることなく存分に表現しながら絶妙なアンサンブルをつくりあげたと思う。
 
40分近くを長いと感じなかった。ぐいぐいと惹きつけられた感じかな。
 
 アンコールは、梯の伴奏でドミトリ・フェイギンはサンサーンスの「白鳥」、松本はマスネの「タイスの瞑想曲」。
 
それぞれよく知られたクラシックのスタンダード。どちらも端正という言葉がぴったりの気品のある演奏。
 
いい午後だった。Let's come together! Vol.21 0歳からのバリアフリーコンサート&アフタヌーンコンサート~歓びの春  オールベートーヴェンプログラム|芸術文化ホール|大和市文化創造拠点
 
写真は愉音のHPから拝借しました
 
 
写真は愉音のHPから拝借しました