オンライン授業、昨日で4回目が終わった。
通勤していないのに、通勤していないから、終わると妙な疲労感が残る。
始まっても自分の部屋、終わっても自分の部屋・・・だ。
1~3回目は、Zoomそのものの操作に戸惑い、あたふたしたが、ようやく慣れてきた。
カメラに向かって話すのも、少し力が抜けるようになった。
自分のリズム、自分の音量が戻ってきたと感じられた。
ただ、出席する学生が一定しない。
今年はコロナの影響で、前期に教育実習を終えられなかった学生がたくさんいる。
私の授業の登録している18人のうち、前期のうちに実習を終えているのは5人だけ。
13人は現在実習中か、これから実習にはいるか、だ。
昨日はふたりが初めて出席する予定。
1人は無事にZoomに入ってこられたが、1人は最後まで入れなかったらしい。
遅くにメールが入ってそれがわかった。
やっていることの継続性・・・というほどのものでもないのだが、やっぱり続きものは途切れると困る。
その分、用意する資料はどんどん増える。
この資料をZoomの機能の「文書共有」で画面に出す。
学生には事前に「掲示板」に送信してある教材は、プリントアウトするかデータで保存しておくかどっちかに、と伝えているのだが、なかなかうまくいかない。
それでも苦労している人もいて、学生の画面を見ていると、パソコンで私の方を見ながら、資料はスマホを見ているという人がいる。
こんなにしてまで・・・このめんどくささ!
独特の手触り感のなさ、ヴァーチャル感を私は「災難」だと思っているのだが、考えてみれば私なんかより学生の方がもっと災難だろうと思う。
大学生活最後の年、年度当初から構内には入れず授業もオンライン。アルバイト先からは休んでくれと言われ、教育実習に行っても「授業中の生徒とのやりとりはなし」などと言われ、大学に戻って授業を受けようにも授業の空気感の感じられないZoomの授業。画面の中ではあたふたと老人(私のことですが)がしゃべっている・・・。これも教育実習も、受けなければ教員免許が取れない・・・。
まだ就職先が決まっていない学生も多い。各都道府県の採用試験の二次試験の結果がようやく出始めたところだ。
不安だろうなと思う。
友だちとの外食すらまあならない状態だから、卒業旅行だっておぼつかない。
彼らにはこの一年は「空白の一年」と記憶されるのだろうか。
たった15回の授業。残すところ11回。ひっかき傷のひとつぐらいは残してやりたいものだとは思うのだが、私の方も空白部分が増すばかりで…。