友人から、検査結果が出るまで禁酒ですか?というメールをもらう。結果が出れば禁酒もあろうが、結果待ちで禁酒しても大勢には影響がないと判断。他人には厳しいが自分にはかなり甘い。
11日、41年前、中2の担任をした島根・松江在住のM君夫妻と二俣川で呑む。
住む人のいなくなった自宅の売却のため、手続きと家の中の整理に帰省しているとのこと。
住宅地ゆえこれといったお店のない二俣川。ぶらぶら歩いて小さな繁華街で「鶏匠」というお店に入る。午後、ネットであたりをつけて予約をしようと電話をしたお店。不在だったので予約は出来なかったが、口開けすぐで空いているようなので入る。
テーブル席8席、カウンター席5~6席の小さな店だが、丁寧な料理ぶりで、感じが良かった。
私は、ふだん焼鳥をたれで食べることはほとんどしないのだが、コースで出てくる一本一本が工夫を凝らしたたれの焼鳥。うまかった。
二人からのおみやげに、陶芸家である奥さんのNさんが焼いた夫婦(めおと)マグカップをいただく。前回は素敵な蕎麦猪口とお皿をいただいた。恐縮である。今回のマグカップも同じ色使いの素敵なものだ。私の写真があまり巧くないので、良さが十分に伝わるかどうか。写真より実物の方が数段おもむきのあるもの。
Nさんは、M君と私のつながりを面白がっているようで、話は大いに盛り上がる。教員になって3年目。前年に日教組系浜教組を脱退して、出来たばかりの少数組合に友人と二人で加入した。70人を超える職場では浮きに浮き、肩ひじ突っ張って教員をやっていたころだ。学校の中は管理―反管理というわかりやすい対立構造に、生徒も教員も分かれていた。今でいう、ブラック校則華やかなりしころ。
途中、Kさんという同じクラスにいた同級生が話題になる。彼女とは断続的に数年に一度会う。M君「会いたいなあ」と云うので、電話をしてみる。いろいろ話をしていうちに、1時間半ぐらいかかるけど「行く」とのこと。
4合瓶の宮崎の米焼酎「吟香鳥飼」(焼鳥屋だから?)を、M君と二人で一本あけていったんお開き。
3人で駅まで迎えに行く。M君は、「Kさんはたぶんぼくのことをわかるはず」と私たちと離れて改札口近くで1人で待っていたのだが、改札口を通ったKさん、彼の前をスルーして、私たち二人のところまで来てしまう。
彼らは40年ぶりの再会。Kさんはほとんどかわらないが、M君はそれなりにおっさんしているぶん、わからなかったようだ。再会を喜ぶ二人は、まるで子どものよう。
駅ビルのカフェのようなところで2次会。一気に時間が40年前に戻る。NさんはもちろんKさんとは初対面なのだが、楽しそうに話している。
2時間ほどの二次会、今度はビールが中心で。談論風発、楽しい時間だった。
さて駅に着いても、もうバスはない。タクシーを待つこと15分。なかなか醒めない酔いを紛らせながらの帰宅。とは云っても、待っているのはらいだけ。ケージの中から激しく鼻を鳴らしている。
深夜の抱擁。一人暮らし5日目の深更である。