ここ数日、慣れない原稿書きに引きずられ、パソコンの前に居続けた。
アタマにあることがなかなかかたちになってくれない。
かたちにする技術もないが、もとよりアタマの中のものの正体がはっきりしていないことが大きい。
それは自分でよく分かっているつもり。
しかし、たとえアタマの中のものがボケボケでも、かたちにしないわけにはいかない。
いつものことだが強引に字数を埋めて、昨日の夕方に終わる。
だからと云っては何だが、達成感というものがあまりない。
今朝も境川河畔の散歩。風なし。気温は10度を超えている。抜けるような青空。
春爛漫。
眼のまえを小さな鳥が横切る。ふたりで
「お、シジュウカラ!」
声が合ってしまった。
いつもなら、つがいでとんでくるのだが、今日は群れ。
10羽ほどが一斉に木の枝にとまる。
と、少し離れたところから、鳥の声。
ホーホケキョと聞こえる。
ウグイスの初啼き。
去年の初鳴きは海軍道路で、たしか3月17日。2週間早い。
この境川河畔にはウグイスが集まる小さな森があったのだが、3年前からの宅地造成で全部なくなってしまった。
森の近くに差し掛かると、あちこちからわたっていくようにウグイスの啼き声がきこえたものだ。
今はその森に住戸が5,60戸も建っていて、ウグイスはどこかに行ってしまったのだったが、今年、何羽かは戻ってきたようだ。
首相の「要請」で、全国の学校はてんてこまい。
「私の政治判断で」と安倍は云うが、評判はかなり悪い。
正しく怖がる、というのは3.11のときにもいわれたことだが、むずかしい。
たしかに感染者は1000人を超えたようだが、安倍の「宣言」で状況がかなり悪くなっている印象が強まった。
危険性を煽ることより、検査体制を整えること、「休み」の根拠と見通しを明らかにすること。だいたい健康保険を使っても5000円を超える検査っておかしい。
卒業式を簡略化したり、出席者を制限する。
図書館、博物館は軒並み休館だし、ディズニーリゾートもUSJも休んでいる。
今朝、若葉町のジャック&ベテイで『レ・ミゼラブル』をみようと思い、少し気になってHPをのぞいてみたら、こう書いていあった。
「隔席での着席をお願いするため、チケットは半数しか販売いたしません」
封切りだから、1時間以上かけて出かけても坐れなかったらと思うと、出かける気も失せてしまった。
このままだと喫茶店やレストラン、呑み屋なども休業を選択するしかなくなるのではないか。
営業しても、客が来ないという状態も。
学校の休みの影響もそうだが、経済的に「体力」はない人たちにとっては、この休みはかなりしんどい。
子どもを学校に行かせてその間に働く人たち。
学校で働く非常勤講師の人たちも、入るべきお金が入らなくなる。
日銭で稼ぐ非正規の労働者はもちろんだが、毎月の家賃を稼ぎ、水光熱代を支払い、
仕入れ先に支払って初めて自分のもうけが出る飲食店も大変だ。
知り合い同士がお茶を飲んだり、酒を飲んだりするぶんには問題はない。
それなのに、今ではもう人と人が向き合ってしゃべるのさえダメということになりつつある。
ネットでのデマ情報も。
買占めも、まだ続いている。
いろいろなものが中止になったり、取りやめたりしているのに、どういうわけかIOCは、「選手諸君は東京へ向かう準備をしてほしい」と宣言。
何としても東京オリンピックだけはやりたいらしい。
安倍首相もホンネはそこにあるのだろう。相撲やゴルフやプロ野球が無観客や中止になってもオリンピックだけは死んでもやる!
早めに手を打っておけばオリンピックだけは何とか…というのが、専門家会議にも諮らず、内閣のお友達連中にも諮らず、数少ない側近だけで「休校要請」を決めてしまった理由だろう。
世界中から選手や観客が集まるオリンピックこそ、クラスターの発生やパンデミックの可能性が高まる一大イベント。
正しく怖がることを、どうとらえるか。
閉じこもってばかりいるのも気が滅入るので、明日は若葉町まで遠征?してみようと思う。