ここ数日、早朝の気温は14~15度。日が出ているとシャツ一枚でも寒くない。
境川は雨が降っていないせいで水量が少なく、いつにも増して川面が澄んでいる。鯉は全身、上から見えてしまう。カモの足ひれのオレンジも鮮やかだ。
すぐ近くを国道246号線と16号線(八王子街道)が通り、その向こうには東名高速が走り、出口入口でよく渋滞する横浜町田ICがある。そんなところなのに、不思議にこの境川両岸の遊歩道はクルマの音がしない。
聴こえるのはさまざまな鳥の啼き声。
セキレイ、シジュウカラ、スズメ、カワセミ、カモ、カワウ、カラスなど。
ただ静寂なだけでなく、この啼き声の微細な違いに気付く時がある。
きのう見かけなかったカワセミ、今日はホバリングをしているところをMさんが目撃。一瞬のことだったので、私は見逃した。
昨日、市のがん検診の結果を瀬谷駅近くのクリニックに二人で聞きに行った。
PSA(前立腺検査)は問題なかったが、大腸がん検診で便潜血との結果に。
要精密検査である。
善は急げと(善かな?)通いなれた昭和大学藤が丘病院へ向かう。
時間が止まったような藤が丘駅に降りて3分。
病院エントランスは簡単な問診に消毒と検温。検温は固定式の検査機の前に立つもの。初めて見た。
受付へ。はて、これは再診なのか初診なのか。
クリニックからもらってきた書類を渡すと若い女性の事務員が
「紹介状がないので5500円かかりますがよろしいですか?」
検査をするだけなのに5500円はないだろう。私はまだ消化器内科にかかっていて終わっていない。
奥から少し年配に女性が出てきて、「クリニックに確認してみます」
すぐに連絡がついたらしく、
「こちらのシステムをお話して、紹介状をこれからファックスで送ってもらうことになりましたので」
対応によどみがない。
一つ空きの椅子に所在なく坐っていると、その女性、視線を合わせて「申し訳ありません。もう少しお待ちください」
ファックスが届き、消化器内科の窓口に到達するのに1時間15分ほど。
中待合で1時間待ってドクターに会う。
若い男性。30歳前後。助教とある。ほとんどこちらを見ない。
検査の説明と日程決め。5分で終わる。このドクターの枠での検査日程は、なんと12月半ば。ずいぶん先のことだ。
サポートセンターで検査の細かい説明と下剤などのグッズをもらい終了。
またまた検査、だ。胃カメラなら確か手術もいれてもう6度も飲んだ。今度はしかし入れる場所が違う。かなり?厳しい箇所だ。40日以上先のことというのがいいことなのかそうではないのか。
時計は14時をとうに回っている。
駅の自動販売機で飲み物を買う。喉がかわいて、はらがへる。
少しだけ気が重いが、まあなるようになるだけと思いなす。この気分は慣れている。
今日は継母の44回目の命日。
しっかり診てもらいなさいということだったのかもしれない。