雨の昼上がり。長津田のそば屋“惣左衛門”へ。いい時間を過ごすことができた。

4月24日

 いつもは明るくなっている時間なのに、外は薄暗い。5時。つれあいがとってきた新聞はビニールの袋に入っている。予報は雨。庭の敷石にぽつりぽつりと雨が落ちている。気温20℃。今季最高。


    シャツ一枚での散歩。今朝は境川でなく、海軍道路方面へ。大塚さんのところの野菜がそろそろ出てくるころ。

 

   ツバメが飛んでいる。毎年巣をつくる家が通りにある。そういえば石垣島では2月末にツバメが飛んでいた。

   と、ケーンケーンの声。キジの声だ。姿は見えない。海軍道路の周囲は米軍の通信基地に接収されていたため住宅は建てらず、広大な畑地が広がっている。そこによくキジが来ている。以前もよく見かけた。


 大塚さんの販売所、と云っても畳2畳ほどの掘立小屋なのだが、張り紙がしている。「販売はゴゴから」。

 水曜と土曜が大塚さんの販売日。時間は朝7時半から?と決まっているのだが、これがいつの間にか早まってしまう。買い逃したくない客がすこしずつ早めに足を運ぶようになるからだ。何時とは書かずに「ゴゴ」というのがいい。
 

 ぽつぽつと登校する中学生を見る。まだ7時過ぎ。部活動の朝練か。

 大塚さんのところの次は森さんのところの販売所へ廻る。

 小学校の前で何人かに挨拶される。小学校の先生たちだ。近くに借りている駐車場から校門に向かうのだ。校内無断駐車はけしからんということで、公用に使われる車以外は、通勤のためのクルマは民間の駐車場を利用する。校内にどれほど敷地が空いていても、だ。嫌がらせ。どの公的機関もそうしていると。学校は不便なところにある。今までも問題なく駐車してきているのだからと、10数年前に組合で裁判を起こしたことがある。それ以後、規制はやや緩くはなったのだが、この小学校は厳しいようだ。
 

 7時過ぎに出勤する先生たち。何時に家を出て来るのだろう。見知らぬ私たちに明るく挨拶をしてくれる。

 

 ほどなく森さんの家。目のまえが小さな公園。曇天なのだが、公園の真ん中でピンクの濃い八重桜が咲き誇っている。そのとなりに柿の木。なんとも輝くような黄緑の新葉!息を呑むよう。冬の公園から一変。
 

 ほうれん草、かぶ、レタスを買う。どれもスーパーのものとは違う。ほうれん草は背丈は短いが重さは倍ほど。かぶも量が多め。レタスに至っては青い部分がしっかり巻いていて大きく重い。みな100円。
 

 帰り、学童の集団登校にぶつかる。狭い歩道なので、反対側を歩く。歩き始めてそろそろ40分ほど。「サンポ!」という音声は大好きだけれど、散歩そのものはあまり得意でないライをスリングの中へ。おとなしく首だけを出している。

 

 図書館から予約の本が入ったとのメールが来ていたので、ついでにTSUTAYAで見逃し映画を探しに行くことに。シャトレーゼの生ワインも。
 

 思いついて昼食は、長津田のそば屋“惣左衛門”へ。行きたいと思い始めてからどれだけ経ったことか。

 この店、営業時間が11時30分~14時30分、土日は15時30分まで。商売っ気がない。
 

 駐車場は一台。ちょうど空いている。店内はやや薄暗い。口開けの客のよう。接客は店主のお連れ合いか。坐ったテーブルから見える厨房にラグビーシャツを着た店主。そば屋らしい作務衣でないところが可笑しい。小さくジャズがかかっている。最近はこういうそば屋が多い。
 

 口コミを見ると、そば膳がCPもよく、おいしいとのこと。蕎麦は天せいろなどいろいろ選べる。つれあいに勧める。ちなみに今日は私のおごり。主導権は私に。

 その私は、山形県大吟醸「冽」にニシンの甘煮をあわせようと考えたのだが、今日はないとのこと。鳥の塩焼きを注文。

f:id:keisuke42001:20190424182255j:plain           今だ写真の向きを変える技術がありません。


 

 すぐにお猪口が山盛りになったざると備前風の片口に入った酒、そしてお通しのきんぴらごぼう。やや重めの大吟醸。コクがある。
 

 つれあいの前には5つの小鉢。遅れててんぷらに二色そば。一枚は桜切り、一枚は普通のそば。あとで私も二色せいろの大盛を食べるのだが、桜切りからはほんのりと甘い香りがした。

f:id:keisuke42001:20190424182318j:plain              ここに天せいろがつきます。首を横にしてみてください。

 

 2杯目は岐阜の酒“小左衛門”、こちらも大吟醸。こっちはすっきりした淡麗系。

 鳥の塩焼きが供される。これは美味い。そば膳の小鉢も賞味させてもらったが、みな品のいい味わい。そばもかなりの細身、そばつゆは甘くなくしっかりした重厚なもの。

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 雨の昼上がり。久しぶりにそば屋を堪能。夜に来てみたいものだが、かなわぬ願いのようだ。