久しぶりに箱根に1泊。なんの問題もなく満足して帰ってきた。しかし・・・

きのうも今朝も、散歩は雨の中。

早朝は風が強かったので、すこし弱まった9時ごろに出かけた。

 

傘をさしての散歩も、風がなければそれほど悪いものじゃない。

 

いつもは水量が少なく透明度の高い境川が、上流の雨を大量に運んできて濁流となる。年に何度か見せる厳しい川の表情。これもたまにはいいものだ。

 

雨が降ると、鳥がほとんど姿を見せない。

きのうはスズメを見かけただけ。今朝はムクドリムクドリは飛びたつ時にピピッと啼くが、今朝は金網のフェンスに留まってぎーぎーと啼いていた。群れておらず、一羽だったから仲間を呼ぶ合図だったろうか。

ツバメの水浴びも見た。スピードを落とさずに滑空してきて、水面に主観的に接触するのを繰り返していた。寄生虫や体の汚れを落とすのだそうだ。

 

 

月曜日から火曜にかけて箱根の温泉に一泊した。

昨年の秋から、温泉宿を予約をしてはキャンセルするということを三度繰り返した。

その都度、感染の収まりを予測しての予約だったがいつも「まだまだ」にはねかえされた。

ここにきて若干増えて増加傾向にあるが、いっときと比べればかなり収まっている。

たまには出かけてみようということになった。4月半ばの予約だった。

 

月曜の雨降り。どこも込んではいない。早めに芦ノ湖畔に着いた。宿のチェックインの時間には少し早かったので、通りすがりに小田急の山のホテルに寄る。

わたしたちには手が出ない高級ホテル。たたずまいが落ち着いている。

写真 3左の奥がつつじ園。まだ咲いていない時期の写真。右のスロープでラウンジへ。写真は春かな?

 

観光バスが数台入っている。路線バスの停留所もある。

 

一般車の駐車場へ向かうと係員に止められ「どちらへ」と訊かれる。

「つつじを見に」というと、駐車場所を示してくれる。

観光バスの目的は、ホテル下に広がる広大なつつじ園の見学のようだ。

 

観光客の後ろについて歩いていると、周りに色とりどりのつつじが見えてくる。上の写真はホテルのHPからいただいたもの。まだツツジが咲く前の庭。見える植栽のほとんどがつつじ。

 

歩きながら「ここ、もうつつじ園に入っているの?」などと言いあう。それほど満開のつつじがぎっしりと。

入園口が見えてくる。

              
入園料1000円、とある。

そうか、中に入るともっときれいなつつじが見えるのか。

顔を見合わせ「入らない?」・・・ではなく互いにきっぱりと「入らなくていい」。意思一致が早い。

スロープからラウンジへ入る。

天井が高い。客も少ない。

 

Mさんはコーヒーにケーキ、私は、山のホテル特製のクラフトビール

写真 6ホテルのHPから

 

ホテルだだからそれなりの価格だが、たたずまいと景観、それに接客を考えると高いわけではない。ビールはクラフトビールらしいクセのあるもの。濃い。

 

おしゃべりしながら3~40分を過ごしただろうか。

 

雨の降りしきるなか、宿へ。

この時期だけのことを一つだけ書いておこう。

チェックインの時のことだ。

 

書類に必要事項を書き込み、キーを渡された。

用意しておいたひとこと。

「つかぬことを聞きますが、神奈川県民割というのは適用されませんか」

意表を突かれたようなスタッフの表情。

 

この間、ひたちなか海浜公園のバスツアーの時には「いば割」が適用されていた。

ただの一泊の宿泊だけど、神奈川県でもなにか割引のようなものがあるという話を耳にしたので、出かける前にネットで調べてみた。

 

旅行業者が主催する旅行に対して、神奈川県が補助を行うというもので、対象業者の一覧がHPに出ていた。

 

宿泊は、この旅館のHPから申し込んだ。業者は通していない。けげんな表情のスタッフの反応に「ああ、やっぱり駄目なんだ」と思っていたら、

「それでしたら、これに記入をしていただいて」と書類を出してくる。さらに「ワクチン3回目接種証」と神奈川県民であることを証明するものを提示してほしい、と。

 

隣りにいたもう一人のスタッフが

「それでは、○○様は当館のHPから申し込みしていただいたので、それをいったんキャンセルして、再度申し込みをされたということで処理いたしましたので」。

 

どういう仕組みになっているかよくわからない。旅館のHPから宿泊を申し込むと神奈川県民割は適用されないのか。それとも、申し込みの期日があるのか。

 

スタッフはそのあたりのシステムには触れず、

「宿泊についてはお一人様5000円の補助があります。それから食事の時の飲み物や売店での買い物に使えるクーポンがお一人様2000円分あります」

合計14000円の補助が出るということだ。なんだなんだ、これは!

Mさん、びっくりしている。「すごいね」。

うれしくないわけがない。しかし・・・。

 

温泉もよかった。最近では、深夜早朝には浴場を閉めてしまう旅館が多いが、ここは夜通し入れる。早起きの身にはうれしい。

夕食はお食事処でではあるが、そこそこの懐石料理。これも満足。

部屋は和洋室。昨年に改装したそうで、以前に泊ったときとはガラッと違ってきれいになっている。

 

何の文句もない。いい小旅行だった。

 

でも、ひとつだけもやもやしたものが残る。しかし・・・、だ。

 

私は「つかぬことを聞きますが‥‥」と訊いたが、同じように旅館のHPで予約をして、県民割のことを知らなかった人たちはどうだったろうか。なにも訊かなければ、そのままスルーで適用はなしということにならないか。

 

情報を知らなかったばかりに、神奈川県民なら受けられる補助が受けられない人たちがいるとすればおかしな話だ。

 

チェックインするときに、スタッフのほうから

「このたびの宿泊には・・・」という説明が、ひとことあれば何の問題もないのだが、そう切り出せないわけがあるのだろうか。

そのあたりのシステムについてちゃんと訊けばよかったかなと思っている。

 

ラウンジへ上がる階段からの眺め