12月11日
久しぶりに映画をみる。
『アイリッシュマン』(2019年/アメリカ/209分・監督マーティン・スコセッシ)
3時間を超える長尺。60年代から90年代に到るアメリカのマフィアと全米トラック労組のからみをアル・パチーノとロバートデニーロ他が演じている。2回居眠りしてしまった。が、居眠りしなくても登場人物の相関関係は理解できないだろう。一人の人生は3時間かかっても描き切れない。
ただただ役者の凄みに引きずられた3時間余。デニーロ30代から80代まで。CGも使っているというが、若者の視線のきつさはCGをもってしても表現できないなと思った。
マフィアにはシチリア人しかないれない。デニーロ演じるフランクはアイルランド人。マフィアに気に入られてヒットマンとなって、全米トラック労組の支部長にまで上り詰める。
最後の20分。デニーロはフランクの人生のこもごもを言葉少なに見事に演じきっている。
12月12日
散歩に出かけようと玄関のドアを開ける。微かな湿気。地面が濡れているのが見える。夜中に雨が降ったようだ。
境川河畔にでると、水面に川霧が立ち込めている。珍しい。長いこと散歩しているが、ほとんど記憶にないくらい。
調べてみたら、川霧は水温と気温の差が8度以上あるとあらわれる現象なのだとか。
はてどっちが高くて低いのか。気温は今朝は8℃。水温がかなり高いということか。
上って来た太陽の光が水面にはじけ、川霧がその風景をにじませる。
Mさんに写真を撮ってもらったのだが、この淡い川霧はなかなか捉えることができない。
代わりと云っては何だが、最近話題になっている奥会津の霧幻侠の写真を拝借する。
ぼんやり見えるのは渡し船。霧幻侠は金山町と三島町にまたがる只見川沿いの渓谷のこと。太古の昔からこの光景はあり続けてきたのだろうが、 人口に膾炙する ようになったのはごく最近のようだ。
誰となくこのあたりのことを霧幻侠と呼ぶようになったという。だから地図上にその名はない。
私の生まれた町から2,30㌔奥に入ったあたり。まだ、実際にこの風景を目にしたことはない。
写真はLINEトラベルhttps://www.travel.co.jp/guide/article/33974/から拝借しました。