『ブラックボックス』独特の聴覚をもつマチューの対人的な困難と苦悩をピエール・ニネが好演している。

映画備忘録 4月12日,kikiの二本目。

ブラックボックス(2021年製作/129分/G/フランス/原題:Boite noire/脚本:ヤン・ゴズラン シモン・ムタイルー/監督:ヤン・ゴズラン/出演:ピエール・ニネ ルードゥ・ラージュ/日本公開:2022年1月21日)

イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ主演で、旅客機墜落事故の真相究明にあたる音声分析官が航空機業界の闇を暴くサスペンススリラー。ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客乗務員316人全員が死亡。さらに、事故機のフライトレコーダー、通称「ブラックボックス」を開いた航空事故調査局の音声分析官ポロックが、謎の失踪を遂げる。ポロックから調査を引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表。乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明したことで、マチューの分析は高く評価される。ポロックに代わる責任者としてさらなる調査を続けるマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞く。しかし、その音がブラックボックスに残された音と違う事実にマチューは愕然とする。監督は「パーフェクトマン 完全犯罪」のヤン・ゴズラン。(映画ドットコムから)

 

途中ちょっと気を失ったが、細部までよく作りこまれていて、面白かった。

映画ドットコムのあらすじは少し違っていて、マチューは音声分析官として初めは高評価を受けるも、発表する原因を次々に外し、追いつめられる。

ポロックが残した資料を分析して最後にたどり着いた墜落の原因とは?

ネタバレになるから明かさないが、ぞっとするようなそして意外な原因。

 

激しい競争を勝ち抜くための虚々実々の駆け引きとうそ。フランス航空業界の暗部。多かれ少なかれどこの業界も同じようなものだろうけれど。

独特の聴覚をもつマチューの対人的な困難と苦悩をピエール・ニネが好演している。

 

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