映画備忘録。
3月17日、グランベリーシネマ。
『THE BATMAN-ザ・バットマン』(2022年製作/176分/G/アメリカ/原題:The Batman/監督:マット・リーブス/出演:ロバート・パティンソン ゾーイ・クラビッツ ジェフリーライト ポール・ダノ/日本公開2022年3月11日)
クリストファー・ノーランが手がけた「ダークナイト」トリロジーなどで知られる人気キャラクターのバットマンを主役に描くサスペンスアクション。青年ブルース・ウェインがバットマンになろうとしていく姿と、社会に蔓延する嘘を暴いていく知能犯リドラーによってブルースの人間としての本性がむき出しにされていく様を描く。両親を殺された過去を持つ青年ブルースは復讐を誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじ伏せる「バットマン」となった。ブルースがバットマンとして悪と対峙するようになって2年目になったある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。史上最狂の知能犯リドラーが犯人として名乗りを上げる。リドラーは犯行の際、必ず「なぞなぞ」を残し、警察やブルースを挑発する。やがて権力者たちの陰謀やブルースにまつわる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴かれていく。「TENET テネット」のロバート・パティンソンが新たにブルース・ウェイン/バットマンを演じ、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のマット・リーブス監督がメガホンをとった。(映画ドットコム)
176分、内容的にも画面的にもひたすら陰鬱。
それなのに、バットマン、どこか素直で子どもっぽい。
妹を殺された女バットマン?のようなキャットウーマン、セリーナ・カイルが、アグレッシブに悪に立ち向かおうとすると「もっと自分を大切に」なんて言ってしまう。
史上最狂の知能犯リドラーもなんだか今一つ。『ダークナイト』(2008)のジョーカーのほうがはるかに狂っていて怖い。
つまらなくはない。まあ楽しめた。
でもあれほど陰鬱なのになぜか深みに欠けるのはどうしてだ?