『茲山魚譜 チャサンオボ』じっくりいいものをつくろうとしているのはわかるのだが‥‥。

映画備忘録。3月1日。若葉町のシネマジャック&ベテイで2本。

 

茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年製作/126分/G/韓国/原題:The Book of Fish/監督:イ・ジュニク/出演:ソル・ギョング ピョン・ヨハン イ・ジョンウン/日本公開2021年11月)

19世紀朝鮮王朝時代、熱心なキリスト者であった学者のチョン・ヤクチュンは、最果ての島へ流刑となる。そこで出会う漁夫チャンデは、海の生物については島のだれよりも詳しい。はじめ反発しあう二人だが、魚譜をつくろうとするヤク・チュンと学問を学びたいチャンデは意気投合し互いの知識をわかあい、高め合う。原作はヤク・チュンが書いた。

ラストシーン以外はモノクロ。126分。正直長かった。

丁寧につくっているのはわかるが、いかんせん起伏がなさすぎる。画像1

チャンデがヤクチュンのもとを離れ、科挙をうけ役人となっていくのだが、民衆を圧迫する官僚の腐敗に幻滅して・・・といったあたりも時間もお金もかけてつくられているのだが、正直退屈してしまった。監督のイ・ジニュクは『金子文子と朴烈』を撮った人。ヤクチュンの子を産む島の女はイ・ジョンウン。『焼肉ドラゴン』にも出た達者な役者。

じっくりいいものをつくろうとしているのはわかるのだが‥‥。