2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「オスロ、3つの愛の風景」から残り2作『 DREAM』と『SEX』を見た。

2025年10月の映画寸評(7・8) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 「オセロ、3つの愛の風景」から 『 DREAM』『SEX』 2024年製作/110分/G/ノルウェー/原題または英題:Drømmer/監督・脚本:ダ ーグ・ヨハン・ハウゲルード/出演:エラ・…

『揺さぶられる正義』・・・医療現場の曖昧な医学的基準によって、ある日突然逮捕、起訴され被告となってしまった方々にしっかりと向き合おうとする誠実さが、この作品のいちばんの長所だ。 取材する側がこの方々と真摯に向き合えば向き合うほど、揺さぶられ症候群をめぐる社会的な危うさがスクリーンに浮かび上がってくる。

2025年10月の映画寸評(6) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『揺さぶられる正義』 2025年製作/129分/日本/プロデューサー:宮田輝美/監督:上田大輔/劇場公開日: 2025年9月20日 10月23日 横浜シネマリン 星星⭐️⭐️⭐️⭐️ 解説 多くの冤…

『スターレット』凡庸なストーリー。退屈してしまった。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の驚き、刺激を期待したのだが。

2025年10月の映画寸評(5) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『スターレット』 2012年製作/103分/R18+/アメリカ・イギリス合作/原題または英題:Starlet 監督:ショーン・ベイカー/出演・ドリー・ヘミングウエイ ペセドカ・ジョンソン…

『ワン バトル アフター アナーザー』・・・・壮大なる逃走活劇?いやこれは現在のアメリカの闘争劇だ。優れた作家は、自分のストーリーを紡ぎながら、知らず知らずのうちにそこに社会を投影してしまうものか。そして批評性までをしっかり付加する。

2025年10月の映画寸評(4) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『ワン バトル アフター アナザー』 2025年製作/162分/PG12/アメリカ/原題または英題:One Battle After Another/ 監督:ポール・トーマス・アンダーソン/出演:レオナルド・…

富士山、ようやく初冠雪。

旗持ちが終わり、木曜日のゴミ出し、段ボール類を出して、散歩に向かうとたいてい8時。 エントランス前の鉄工所”横浜ステンレス”では、ちょうど始業のラジオ体操が始まっている。顔見知りの年配の女性もしっかりジャンプしている。 邪魔をしないようにその…

高市首相の出現は、この国を新たな分断のるつぼに落とし込むことになるのではないか?

今朝、16℃。湿度83%。雨もよい。長袖のシャツにベスト。傘をさしての散歩、境川河畔には時々薄日がさすもぼんやりとした時間が流れている。 水面にコサギが群れている。ついこの間までポツリポツリとしかいなかったのが10数羽が群れつどい、近くには共生関…

『宝島』・・・本線はラブストーリーなのか?

2025年10月の映画寸評(3) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『宝島 』 2025年製作/191分/PG12/原作: 真藤順丈/脚本:高田亮 大浦光太 大友啓史/監 督: 大友啓史/出演:妻夫木聡 窪田正孝 広瀬すず 永山瑛太 ほか/劇場公開日: 2025…

4月にクリーブランド音楽院コンチェルトコンペで優勝した松本さん、10月18日8時半からコルンゴルトの協奏曲をライブ配信。

4月12日のこのブログで、卒業生の松本絋佳さんが、クリーブランド音楽院が主催するコンチェルトコンペで優勝したことをお伝えした。 あれから半年、今日、次のようなメールが届いた。 先生 こんにちは。私はコルンゴルトの協奏曲を日本時間10月18日(土)朝8時…

『タンゴの後で』・・・・『あのこと』のアナマリア・バルトロメイは、母子家庭での母親との相剋や学生との同性愛も含め、等身大の若い女性の弱さと勁さを表現、終始見る方を引きつけてやまない。

2025年10月の映画寸評(2) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『タンゴの後で 』 2024年製作/102分/PG12/フランス/原題または英題:Maria/原作:バネッサ・シ ュナイダー/監督:ジェシカ・パルー/出演:アナマリア・バルトロメイ/マ…

『キオクノカケラ2025』朝日小学生新聞全89回連載終了。「記録をひらく 記憶をつむぐ」(東京国立近代美術館)と土手の伊勢屋の天丼。

7月から続いていた朝日小学生新聞の連載『キオクノカケラ2025』(中澤晶子)が9月30日で終了した。全89回。こどもの読み物としては異例の長さ。 都合4回ほど地元の図書館に出かけ、コピーを取って読んだ。 毎回原稿用紙にして約3枚、1200字ほど。連載物の常…

『LOVE』・・・・「オスロ 3つの愛の風景」の1作目。オスロの風景がたっぷりと描きこまれ、非ヨーロッパ的な?独特の情感を醸し出している。人物の演技がゆったりしていて雰囲気がある。ゲイの二人が距離を詰めるやりとりが男女のそれよりも緊密で引き込まれた。

2025年10月の映画寸評(1) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『LOVE 』(オスロ、3つの愛の風景) 2024年製作/120分/G/ノルウェー/原題:Kjærlighet(愛)/監督・脚本:ダーグ・ ヨハン・ハウゲルート/出演:アンドレア・ブライン・…

戦後80年《明日の神話》次世代につなぐ原爆✖️芸術

気になっていた岡本太郎美術館に行ってきた。 台風22号が接近していて、不安定な天気との予報だったが、出かけてみれば日傘を持って来ればよかったと思うような空模様。 美術館のある川崎・生田緑地への行き方はいくつもある。 シルバーパスが使えるのは田園…

『国宝』・・・原作を支えて、というより原作を食ってしまうほどに圧倒的に魅力的な映画。

2025年9月の映画寸評(12) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『国宝』 2025年製作/175分/PG12/日本/原作:吉田修一/脚本:奥寺佐渡子/監督:李相日/ 出演:吉沢亮 横浜流星 高畑充希 寺島しのぶ 渡辺謙 滝内久美 中村鴈治郎 田中 泯 ほ…

この夏最大のイベント? 終幕を迎える。

10月に入って1週間。 彼岸はとっくに過ぎたが、最近は「彼岸を過ぎれば」は通用しない。 気温がぐっと下がる日はあっても、すぐに元に戻ってしまう。気がつけばいまだ半袖の生活が続いている。 昭和医科大学藤が丘病院から退院して3週間。本調子とはいえない…

『ふつうの子ども』・・・大人はいつも「役割」を演じるが、子どもは役割ではなく、自分の中の二面性を生きる。大人は役割を合理化して適度にそこから抜け出せるが、子どもは二面性の間を行き来し、うろうろしながらそこで生きる。

2025年9月の映画寸評(11) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『ふつうの子ども』 2025年製作/96分/G/日本/脚本:高田亮/監督:呉美保/出演:嶋田鉄太 瑠璃 味元耀大 瀧内公美 蒼井優 風間俊介劇場公開日:2025年9月5日 シネマリン ⭐️⭐️…

『ピアノフォルテ』・・・優れた演奏をするひとが豊かな言葉を発するとは限らないけれど、若いファイナリストたちの姿は、時に過保護に身を任せきりだったり、高慢であったり、鍵盤の上でゲームするなどどこまでも子どもじみていたり・・・。それはそれで面白くないわけではないけれど、それならばなおのこと、彼らが一旦ピアノを前にした時にどんなふうに変身するのか、その変化を見たいと思ったのだが・・・。

2025年9月の映画寸評(10) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『ピアノフォルテ』 2023年製作/89分/G/ポーランド/原題または英題:Pianoforte/監督:ヤクブ・ピ ョンテック/出演;アレクサンダー・ガジェブ レオノーラ・アルメリーニ …

『アイム・スティル・ヒア』・・・全編を通してフェルナンダ・トーレスの抑制された演技が強い存在感を生んでいる

2025年9月の映画寸評(9) 面白かった映画を⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から⭐︎まで勝手に評価。 『アイム・スティル・ヒア』 2024年製作/137分/PG12/ブラジル・フランス合作/原題または英題:Ainda estou aqui/原作:マルセロ・ルーベンス・パイバ/監督:ウオルター・サ…