6月のあれこれ⓶東北の旅その4 Yさんに田沢湖を案内してもらう。盛岡冷麺、でんでんむしで探索、観光。はやぶさで一ノ関、千厩でSさんに会い、ホールを見せてもらう。

6月24日、

旅も4日目。疲れが出る頃に温泉を配置したのは正解。

早朝、5時過ぎ、一人で傘をさして本館の風呂に向かう。

50m程だが、サンダルが濡れる。

施設案内によれば、大浴場の脇の遊歩道を登ると田沢湖が一望できる展望台があるそうだ。次、があればぜひ行ってみたいもの。

 

本館の玄関は一晩中開いているようだ。

誰にも会わず、30分ゆっくりとお湯に浸かる。

湯船は大きいのが一つ、小さいのが二つ。大きい方は幅2m長さ7mほど。

湯量はたっぷり。もちろん沸かし湯ではなく源泉掛け流し。

温泉

ホテルのH Pから

7時半朝食。おはようごございますと20近くも囲炉裏が並ぶ暗がりに声をかけると、どこからともなく給仕の方が姿を見せる。夕食の時と同じで女性。

味噌汁ととろろがうまい。

雨脚が強くなっている。

モロビのYさん、8時15分に迎えに来てくださった。

来たばかりという大きいクルマに乗せていただいて出発。

 

田沢湖の周りを走ってくださる。

運転をするYさんをみるのは初めて。こちらに移住してからのあれこれを伺う。

田沢湖の周辺を30分ほど。

そのまま駅近くのYさんのご自宅へ。

数年前に購入したという平家のお宅の中を見せてもらう。部屋がいくつもあり、それぞれかなり広い。キッチンもダイニング、ご自分の作業部屋などもYさん風にカスタマイズされていて素敵だ。琴や近所の方からいただいたという骨董品のような黒い箪笥も収まるべきところに収まっている。佇まいという言葉が浮かぶ。

「冬は寒くて大変なんですよ」とコロコロと笑うYさん。8年の間には、コロナの4年間があり、飲食業としてはただならぬ苦労があったはず。しかし次々と伺う話に苦労の色はなく、しっかりとこの地に根づいた生活をされていることが伝わってくる。

 

おしゃべりしながら、Yさんはたち働きながらコーヒーと手作りのクリームブリュレ、それに煎茶を用意してくださる。私たちはお客さまで何にもしない。これではお店に伺った時と同じ。恐縮。

 

11時9分田沢湖発こまち18号。またまた駅までクルマで送っていただく。

お世話になった。

 

盛岡までは40分ほど。

あれほどひどかった雨、小岩井あたりで上がり、盛岡に着いた時にはピーカン照り。

昼食はわんこそばかもりおか冷麺あるいはジャージャー麺が順当なところだが、この歳で歳でわんこそばはないだろう。

駅ビルには何軒か冷麺の店がある。どこも昼時で並んでいる。

並ばずに入れる店を見つける。

ネットから

盛岡冷麺にはスイカが必ず入っている。夏だけだと思うが、相性がいいようだ。

 

晴れ上がって真夏のような日差し。

観光案内所で、市街地循環バス”でんでんむし”について質問。

担当の女性、毎日同じ質問に答えているせいか、矢のような速さでペラペラペラと説明してくれる。老人のアタマには簡単には入ってこない。

乗り放題のパスを買うより、その都度買った方が得、ということはわかった。

とりあえず乗り場まで。

でんでんむし、右回りと左回りがあって、9時から16時までそれぞれ20分おきに運行。

バスは普通の大きさ。でんでんむしのイメージよりずっと大きい。

 

 

「でんでんむし」車両

まず、中心部のバスセンターに向かう。

覗いたところ。

*旧岩手銀行 赤れんが館

案内の男性が、私たちが手に持っていたパンフレット「盛岡観光マップ」の表紙の写真を指差し、そのまま天井を見上げると・・・。盛岡マップ表紙

 

*もりおか啄木・賢治青春館

企画展「啄木・賢治と歩く盛岡」

客は私たち二人だけ。監視係?の女性が一人坐っている。

じっくり見学。

 

盛岡城址公園

 暑いので歩くのを諦める。

*もりおか歴史文化館

城址公園にある立派な建物。盛岡藩の歴史。近代の盛岡の映像など。

 

再びでんでんむしで盛岡駅。二人とも疲労気味。駅のエアコンの効いた待合室でしばし休憩。

 

16時08分発、はやぶさ110号。

16時48分、一ノ関着。

改札口でSさんが待っていてくれる。

Sさんは大学時代のサークルの仲間。Mさんとアパートが一緒だった人。18歳の時に出会っているから長い付き合いになる。

 

一ノ関の駅前にホテルをとったのだが、Mさんが連絡をしたら「自宅に泊まってほしい」

とのことで、そうすることにしたのだった。

 

彼女が住む町、千厩までクルマを走らせる。

話したいことがたくさんあるという通り、彼女はずっと話し続ける。

 

千厩は名前からもわかるが、古くから馬の産地。戦前は軍馬の供給が盛んだったそうだ。

 

Sさんは、大学を出たあとこちらに戻り、小学校の教員となり、校長を長く務めたあと

保育園の園長も6年ほど務めた。

結婚はせず、実家でのお母様との生活が長かったが、今では自分の家も建て、その隣に去年、小さな音楽ホールを建てた。今回、そのホールを見せてもらうのを楽しみにしていた。

街中で夕食を済ませたあと、泊めてもらう家に向かう。

平家のホールは教室ほどの広さ。

琴が2棹に真新しいグランドピアノが置いてある。

目立つのはこれも新しい卓球台。

トイレ、キッチンに浴室、宿泊ができる8畳ほどの部屋。

 

すごい。こういうのを一人でつくってしまう。

室内合唱団というサークルを一緒にやっていたのだが、どちらかといえば目立つ方ではなかったSさん。

近所の人たちに使ってもらえれば、とこんなすごいものをつくってしまう人だったとは。

久しぶりに歌をうたう。