『人質 韓国トップスター誘拐事件』どうしてこんな本格的なエンタテインメント性満載のアクション映画が、韓国ではできるのか。

10月25日~27日、Mさん、友達と小旅行。お土産は🐡にまつわるものが多かった。

 

28日(金)、こうほく・街を耕す会で「コロナ禍の学校はどこに向かうのか」という話をする。高齢の方に交じって中学生のお母さんも。『あなたのブツがここに』(NHKドラマ)や高橋伴明監督の『夜明けまでバス停で』(2022年)『サンドラの終末』(ダルデンヌ兄弟2016年)『家族を想うとき』(ケン・ローチ2019年)などから、コロナ禍の労働現場、そして学校について考えてみたが、いつものように話は散らかって終わる。

 

30日(日)マンションの夏祭り『マークフェスタ』が2年続きで中止になったが、今年は秋に規模を縮小してということで、『マークオータムフェスタ』開催。次女と孫のA君H君が遊びに来る。

Mさんは、横浜居の子育て支援の事業所で出店?大きなシャボン玉づくり。

ハワイアンバンドの生演奏が聴こえてきたので、聴きに行く。なかなかたのしめた。

 

フェスタは時期が時期なので、ハロウインがテーマ、仮装の子ども、大人がたくさん出ている。仮装大賞?が選ばれるそうだ。

 

テレビではソウルの150人を超える人々の圧死事件が繰り返し報道されている。渋谷も厳戒態勢だった。

 

仮装してくりだすというのが、私には正直よくわからない。

 

広島女学院大学では、この2年文化祭もできなかったので、今年は学生、教職員全員が仮装をして授業を受け、講義をし、業務もするのだそうだ。学生はともかく先生も職員もというのが何ともすごいが、考えてしまうのは「やりたくない」という小さな声。

大学全体がハロウインになれば、そういう学生は身の置き場がなくなる。休むしかない。仮装をしない教員、たぶん自分はそうなるが、ノリが悪いねなんて言われながら針の筵・・・だろうか。

 

今日から11月。二十四節季は霜降から立冬に向かう時期だが、まだそこまで気温は下がらない。とはいえ、関東でも群馬や山梨ではすでに零下を記録したところも。七十二候は、楓蔦黄(ふうかつきなり)、紅葉の時期である。

 

映画備忘録

10月の映画、10月21日。

『人質 韓国トップスター誘拐事件』(2021年製作/94分/G/韓国原題:Hostage: Missing Celebrity/脚本・監督:ピル・カムソン/出演:ファン・ジョンミン イ・ユミほか/日本公開2022年9月9日)

記者会見から帰宅の途についた国民的スター俳優ファン・ジョンミンが、ひと気のない路地で何者かに連れ去られた。警察や関係者は必死で行方を捜すが、証拠も目撃情報もない。一方、パイプ椅子に縛りつけられた状態で意識を取り戻したファン・ジョンミンは、自分が身代金目的で誘拐されたことを知る。まるでゲームのように犯行を楽しむ若者たちは、ソウルを震撼させている猟奇殺人事件の犯人だった。唯一の武器である卓越した演技力で犯人たちに対峙するファン・ジョンミンだったが……。

ファンジョンミンが、そのままファン・ジョンミンで出る。ストーリーはフィクションだが、実在のファン・ジョンミンがどんな人で、世間でどんなふうに見られているのかはたぶん現実そのまま。本物がそのまま演じるフィクションという発想、秀逸。

何といってもファン・ジョンミンという役者は魅力的だ。最初に見たのは忘れられない映画『国際市場で会いましょう』だったか。基本的にアクションスターだが(たぶん)、軽妙な性格俳優ぶりもあって、『工作 黒金星と呼ばれた男』や『ベテラン』などもよかったし、『哭声』も。

 

とにかく息もつかせず、どんでん返しに次ぐどんでん返し。カーチェイスは日本の比ではなく、深みのある画面はすごい。楽しめた。

顔出し悪役のチェ・ギワンは若いが、『悪より救いたまえ』の顔出し悪役イ・ジョンジェに勝るとも劣らない迫力。韓国映画は悪役がいい。

どうしてこんな本格的なエンタテインメント性満載のアクション映画が、韓国ではできるのか。

監督のピル・カムソンは長編映画初監督とのことだが、最初から最後まで一定のトーンが流れていて、空気に途切れがない。それにカット一つひとつが生き生きしている。脚本の結構がしっかりしているから、勧善懲悪ドラマでも最後まで楽しめる。1977年生まれ、これからの人。次作が楽しみだ。