ロシアのウクライナへの無差別攻撃が続いている。
停戦は見えてこない。互いにクリミア橋への攻撃は相手方によるものと主張している。自分がやりおおせたことの原因はすべて相手にある。
無差別攻撃に対しG7は、新たにウクライナに対する武器支援を決めている。
冬に向かうこの時期、お互いのしっぽをつかんで離さないような状況は、結局民衆の生活を追い込むことになる。部分動員の命令を受けて数万人のロシア人が国外に脱出したと言われるが、この人たちのどれくらいが難民化するものか。
わずかに経験したことのある東欧の冬の厳しさ。状況の膠着化をみるにつけ暗澹たる思いは去らない。
ウクライナは降伏しないし、かたちの上でも実質的にも西側諸国の代理戦争になっているからすることはあり得ない。
プーチンが辞めなければ、プーチン的な人々がいなくならなければ、この戦争は終わらない。
政教分離というのは、政治と宗教の分離ではなく、政権と宗教の関係を表す言葉。
あれほど多くの政権党の議員が旧統一教会と昵懇の関係にあったことが明らかになったのだから(まだごまかしている議員はたくさんいるが)、これはもう政教合体状態が長く続いてきているということ。そのまんま憲法違反。
政権の支持率はじり貧なのだから、政権は国会解散、総選挙で信を問うべきだが、それはしない。首をすくめて風が吹きすぎるのを待っている。選挙が3年間ないことを背景に、こすからい人たちは、このままだらだらと事態がフェードアウトしていくことを狙っているのだろう。
「今、辞めてはいけない」
自民党の議員は顔を合わすたびに、あるいは電話で話すたびに、こう合言葉を交わしているのだろう。
万が一、だれか一人が「責任取って辞めます」と言えば、「ほうらやっぱり悪いことをしたと思ってんじゃん」ということになる。
ひたすら「謝らない」「辞めない」を貫くことが、元首相の立場を守ることでもある、なんていう理屈もこねられているのだろう。国葬までやってしまったんだから、今更御免浅いなんて言えるわけがない、といったところか。
山口県と韓国の地政学的近さ同様、安倍と統一教会の関係の親密ぶりを洗いざらい表に出せば、日本会議など日本の右派勢力のがらんどうの実体、実態が明らかになるはず。
政治的には反韓、うらでは親韓。票以上の好物はない。
「こんな人たち」と安倍は言ったが、振り向けば自分を先頭に「こんな人たち」・・・。
自民党の「こんな人たち」が、国の政治を動かしていることを考えると、眠れなくなる。
小川さゆりさん(仮名)の日本外国特派員協会での記者会見を、彼らは見たのだろうか。
会見途中でなされた世界平和統一家庭連合からの卑劣なファックスの中身をどう感じたのだろうか。
さまざまな会合に出て挨拶「安倍首相にも申し伝えます」などと発言したり、教会員の支援を受けて選挙を行い、韓鶴子に歯が浮くようなおべっかを使ってきた人々。
今はよけいなことは言わないで、我慢の時、くらいに考えているのだろう。
公明党も何も言わない。言えば政権の一端を担ってきた責任が問われる。
公明党の議員も旧統一教会と関係があったというのだから、黙っているに限る。創価学会会員からの突き上げも激しいものがあるのではないか。
こんな人たち、気持ちがあるのならだれか一人まず辞めてほしい。
あとから誰もついてこなくても。