るるる*みどり館でなつかしい歌を唄う。

28日(日)散歩から帰ってほどなく、Mさんに誘われながら決心がつかなかった某所にクルマで向かう。

 

途中、友人のMK さん夫妻のマンションの駐車場へ。某所は駐車スペースが少ないらしく、ここでMKさんのクルマに乗り換え、夫のMKさんの運転で4人で某所へ向かう。

 

某所とは、十日市場にある福祉クラブ生協Dayみどり。ワーカーズコレクティブによる協同組合。事業内容は認知症対応型通所介護施設。いわゆるデイサービスの事業所。手作り夕食の配達の事業も。こちらは”W.Coなご味”。

この会館の通称が”るるる*みどり館”。「るるる*みどり館」の画像検索結果

これが正しい理解なのかどうかわからないが、ここで月に1回行われているのが、通所者以外にも門戸を開放している”るるるサロン”。これにMさんは、毎月MKさん、そしてもうお一人友人のSさんとともに参加している。

 

いったい何をするのか?

みんなで歌を唄うのだ。認知症予防ということなのかどうかはわからないが。

日曜日はデイサービスの営業日はお休み。そこで月に一度るるるサロンが開かれている。

 

受付で参加費100円を払い、検温、消毒をして、希望の座席を選ぶ。会場は学校の教室の三分の二ほどの広さ。椅子と椅子の間のスペースを確保して定員は10数人というところ。予約制。

前の方に、キーボード、ドラム、リードギターサイドギター、オカリナの5人の方が音を出している。

前面にスクリーンが張られ、プロジェクターから絵が映し出されている。ここに歌詞が

出るのだそうだ。ナマの演奏でみんなで歌う。歌本をもたないお酒を呑まない歌声喫茶のようなもの(新宿の「ともしび」にコロナの前だったか、高校の同級生3人で行ったことがある。よく歌いよく飲んでしまった(笑))。

 

会場は徐々に埋まり満席に。高齢の方、車いすで来られた方、老若男女から「若」をとった人たち。一番後ろの座席にMさんと並んで坐る。

10時開会。

リードギターの男性が司会をする。軽妙なおしゃべりで参加者を笑わせてくれる。周囲には職員の人たちが立って一緒に歌ったり、小道具を配ったりお世話をしてくれる。

かたちの上では「利用者さま」、いやかたちでなくとも。

 

今日のプログラムが配られている。

① ふるさと から ⑯思い出の渚 まで全16曲。これ全部歌うのか?けっこうハード。

プログラムにはそれぞれ曲のあとに番号がついている。今まで7年以上歌ってきた順番だそうだ。①の「ふるさと」の番号は「1」。つまりこの会で最初に歌われたのが「ふるさと」。一番新しいのは「406」。今回が初めての「ラジオ体操の歌」♫あ~たらしい~朝が来た~希望の朝だ~♪というあれ。

ふるさとを気持ちよく歌い、②の「花火」という歌、童謡、唱歌。知らなかった。いきなり知らない歌というのも、何だなあと適当に口を動かす。作詞の井上赳という人は知らないが、作曲の下総皖一は確か私の小学校の校歌をつくった人。学校はもうないが。

 

歌が終わると画面に花火の動画が映し出される。凝っている。しかし、なぜか音が出ない。すぐに画面に「工事中」の文字。これも凝っている。数分後、ドーンドーンという花火の音が再生される。

 

 

こうして歌い続けて約1時間10分ほど。歌った歌は、

   山のロザリア

   浜辺の歌

   われは海の子

   ラジオ体操の歌

   お座敷小唄

   精霊流し

   栄冠は君に輝く

   タッチ

   夏の日の想い出

   少年時代

   青春時代

   学生時代

   想い出の渚

 

司会の方が、曲の合間に曲にまつわるエピソードを話してくださる。これが当を得ていてすばらしい。

『夏の日の想い出』と『夏の思い出』を区別するのは、「日の」が入っているかいないか。入っているほうは日野てる子がうたったほう・・・なるほど。

 

生バンドの伴奏で歌が歌えるなんて機会はまずないし、とにかく曲は知っていてもちゃんと歌ったことのない曲を、思い出すように歌えるというのがいい。その歌がはやったときのことに思いを馳せる。老境そのものだが、なかなか心地の良いもの。

地声が大きすぎるので、周りの方に嫌な思いをさせるのではないか?というのがいままでMさんの誘いに応えなかった理由だが、マスクがちょうどよい弱音器になってさほど迷惑ではなかったようだ(たぶん・・・)。

 

近くの蕎麦屋福寿庵で早い昼食。ここは入ったことのない老舗。

蕎麦屋なのに?そばの量が多いのがいい。

 

 


次の日、月曜日の散歩、境川河畔の小さな公園に小さな池がある。

Mさん「ちょっと待って」と池のはたへ。何かみつけたらしい。

 

Mさん、「これ、なんていうんだっけ?」

即座に瞬時に私のアタマに浮かん言葉が、「ホテイアオイ」。

いきなり口を突いて出てきた。たぶん何十年も口しなかった言葉。

正しいかどうかもわからない。とにかく「ホテイアオイ」。

植物の名前などほとんど知らないのに。

調べたら間違いなかった。

こういうこともある。たぶん小学校の時に覚えたのだと思う。

ヒトのアタマの中というのはどうなっているのだろう。

 

もしかしたら、なつかしい歌をたくさんうたったせいだろうか。

 

認知症予防?ははは。