8月12日(金)明け方、深夜東名を350㌔走り続けて長女のダンナTさん、横浜着。
岐阜から4時間半。空いていたとはいえ、深夜の運転は大変。
家には入らずクルマで仮眠を取る。孫2人、久しぶりのパパとの対面。照れくさそうな嬉しそうな表情。
帰省のラッシュがないとは限らないので、6時すぎに出発。
出て5分後、用意した朝食のおにぎりを取りに戻る。
ここから東名横浜インターは、すいていれば5分で入れる。よく気がついてくれた。
11時過ぎには岐阜到着。帰りも4時間半ほど。三列シートを使って車内分離。3人はもう陰性になっているはずなので、感染の可能性はないと思うが。
どこも渋滞しなかったという。よかった。
さて、18日間の滞在だった。5人の生活からまた2人の生活に。まずは掃除。
いつも思うことだが、老人2人の生活はいたってシンプル。
Mさんは発症(のどがかゆい、というのをドクターが発症と判断。発熱はその3日後だったのだが、県の担当者にそう伝えても、ドクターの判断が優先ということで、変わらなかった)から今日で10日目。あす待機解禁に。
風邪のような症状。鼻声。くしゃみが出ている。咳も少し。
私は6日が発症なので、まだ6日目。解禁まではまだまだ。
何度か書いたが、私の症状は発症日の数時間の発熱とその後2日間ほどの肌のピリピリ感だけ。その症状がなくなってからは、体調は通常通り。だるくもない。少し違うのは、1日に2,3回痰が出るぐらい。
いろいろ見聞きしていると、やはり、
BA5などのオミクロン株は一般的に感染力は強いが、症状は軽いというのが大方の評価。
専門家によると、2年前のアルファ株と比べてBA5は4倍程度の感染力だそうだ。
では症状が軽いのは?
攻撃力が低下し、弱毒化しているのかというと、どうもそうではないらしい。
弱毒化はウイルスの性格だが、重症化は宿主の問題という。
高齢者や基礎疾患のある人は重症化リスクは依然あるのだそうだ。
その意味で、私が重症化せずに済んでいるのは4回目のワクチン、とりわけファイザー社のワクチンによるという説がある。
重症化率は、第五波の時は3%、それに対し今回の第七波では0.37%。
ワクチンを接種しても感染はするが、
「ファイザー社のワクチン重症化予防効果は4回目接種後、6週間は減らなかった」
と厚労省は言っている。我田引水?
最近よくテレビに出るコロナ後遺症外来の「ヒラハタクリニック」の院長が云うには、
第七波の症状の特徴として、
「咳やのどの痛みが多い。味覚、嗅覚障害は少ない。強い倦怠感を覚える人が多く、準寝たきりになる人が老若男女を問わず多い」
「鼻うがい」も有効だという。
平畑院長、テレビで「昨日は明け方3時までオンライン診療をやっていました。それでも断らなければならない患者さんがたくさんいます」。平畑院長
政府は医療機関の負担を軽減するために第七波終息後に、全数把握などが必要となる感染症法の「二類」から、インフルなどと同じ5類への引き下げを検討しているという。
素人考えでも、これは危険に思える。
また新たな変異株が出てきたとき、対応がとれるのかどうか。
実際に感染してみて驚いたのは、ドクターが処方したのが解熱剤と咳止め、それと効果不明(とドクターは言った)の新薬のみだったこと。
要するにまともな治療薬はまだできていないということだ。
8月13日。台風襲来とのこと。朝から降雨激し。
待機明けのMさん、明日まで返却の本を返しに図書館、宅配便、買い物とクルマで動く。大荷物を抱えて帰宅。
友人、Kさんから本のお礼にとアップルクーヘンというお菓子を送ってもらう。
林檎が丸ごとバウムクーヘンで包んである。珍しい。類菓多しだが、これは福島・会津若松の菓子舗”太郎庵”のお菓子。美味。
桂望実の新刊『残された人が編む物語』が面白いという。図書館で43番目。
中古で文庫を1冊購入『手の中の天秤』(PHP文芸文庫2016年 単行本2013年)
びっくりした。
執行猶予付きの判決を言い渡された被告を、執行猶予期間が終わったときに服役させることができる権限を遺族がもつというシステムを仮構した物語。そのための調査係官が主人公。何人もの被害者、加害者に会う。
へ?と思ったが、引き込まれた。急がずにじっくり読ませるし、ディテールがよくできている。人物の造形も素晴らしい。こういう作家を手練れというのだろう。見ていないが『県庁の星』の原作を書いた人。