本来必要のない緊急速報メール、深夜に20回。共通テスト2日目の受験生は眠れなかっただろう。カワセミの素敵な写真、見てください。

昨日のことだ。

夜中に二つのスマホが素っ頓狂な音を立てて緊急速報をがなり立てた。数えてはいなかったけれど、報道によると20回ほど。ほとんど中身は同じ。

「20㎝の津波が来たって何度も何度も。こんな内陸に住んでいる人にそんなこと言ったって仕方がないのに」とMさん。トンガの海底火山の爆発。高知県などでは船舶が転覆する被害があったということだ。

トンガ現地とは連絡が取れておらず、被害状況は把握できていない。

 

緊急速報、あれだけ続けて鳴らされると、感じなくなる。

速報の意味もなし。共通テストの受験生、眠れなかっただろうな。

 

何度も目が覚めたせいか、寝足りない。かといって高齢は寝ていられない。

食事をしてから、いつものように散歩に出かける。

 

夏場は6時半ごろに出かけるのだが、この時期、6時半はようやく明るくなり始める時刻だ。

今年は平年に比べ1月の気温が低い。

少し風があるだけで体感温度は低くなる。

必然的に出かけるのが遅くなる。7時過ぎから7時半ごろだ。

 

厚手のグレーのダウンにやはり厚手のコーデユロイのズボン、革の黒キャップに白い手袋という、鏡で見るとかなり怪しく見える。マスク代わりのネックウオーマーが怪しい。まるで覆面だ。

Mさんはやはりダウンにジーンズ、毛糸の帽子という格好。

 

境川河畔に向かう。途中の畑にはまっしろに霜が降りている。遠くに富士山の頂上。朝日を浴びた丹沢山塊。深呼吸をしたくなる。

 

夏とは反対に日の当たる大和市側の遊歩道を歩く。

ここ数日は風がなく、出がけは寒いと感じるが、オレンジ橋(とMさんが名付けた)までの20分ほどでからだが温まり始める。冷たかった手袋の中の指も温まってくる。外してポケットの中に。30分を過ぎるとネックウオーマーも外したくなる。マスクに代える。冬の散歩は忙しい。

 

藤沢に向かって左側、つまり東側の町田市側は大規模マンションの建設で日の当たる時間がずいぶん遅くなった。

カワセミの見えるスポットは町田市側に多い。カメラを持っている人や犬の散歩をする人たちは町田市側を歩く。

 

カメラマン宮本さんもほとんどが町田市側を歩いている。

新年にお会いしたときに、

「写真を上げたいんだけど、なかなかうまく行き会わないねえ。最近は寒いから遅めに出てくるんだけどさ」

以前にも素敵な写真をいただいた。

 

それ以来のことだ、宮本さんを見かけたのは。

「やっと会えたね」

と言いながら、布の袋からA4サイズの額縁を取り出す。

目を引き付けられるカワセミの写真。

動きのある川の水の表情と濃い青、それと静止したカワセミコントラストが素晴らしい。

「額まですみません。また、飾らせていただきます」とMさん。

「いいんだ、そんなのたいしたもんじゃないから」

 

f:id:keisuke42001:20220117154143j:plain

 

写真をスマホで撮っているから画質は落ちている。本物はもっと鮮やか。カワセミのくちばしの先の白いものは魚のうろこらしい。

 

目の保養とはこういうのを言うのだろう。肉眼と、せいぜいが双眼鏡でしか見られないカワセミをこんなに至近でみられるのは幸せ。

宮本さん、これは「たいしたもの」です。

 

さっそく、Mさんが廊下の壁に飾ったくれた。

 

今朝の新聞のベタ記事。

f:id:keisuke42001:20220117160622j:plain

神奈川県の設定ミス。業者へ丸投げの仕事。

本来は、一度も配信されないはずの速報だったとか。もっとしっかり「警戒」してほしい。