『アレックス straigt cut』見なくてもよかったかな。

映画備忘録

3週間ほど前に見た映画2本。

『アレックス straigt cut』(2020年製作/90分/R18+/フランス/原題:Irreversible - Inversion Integrale/監督・脚本:ギャスパー・ノエ/出演:モニカ・ベルッチ バンサン・カッセル アルベール・デュポンテル/日本公開2021年10月29日)

 

フランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督が2002年に発表し、過激な描写で賛否両論を巻き起こした問題作「アレックス」を再編集。エンディングテロップから始まり時系列を逆のぼるという挑戦的な構成で描いたオリジナル版を、ノエ監督自らが時間軸に沿った物語へと再構築した。恋人マルキュスと幸せな毎日を送るアレックスは、元恋人でマルキュスとの共通の友人でもあるピエールと3人でパーティへ出かける。パーティでハメを外すマルキュスと口論になったアレックスは、心配するピエールを振り切って1人で帰路へつくが、地下道で男に襲われ激しく暴行されてしまう。変わり果てたアレックスの姿に絶望したマルキュスは、怒りのままに犯人を探し出すべく夜の街をさまよい、ピエールはそんな彼を落ち着かせようと同行する。モニカ・ベルッチが主演を務め、恋人マルキュスをバンサン・カッセルが演じた。

 

この紹介を読み予告編を見たが、どういう映画かよくわからず、わからんもんはとりあえず見てみようとでかけたが、正直に書くとかなり早い時間に席を立ちたくなった。なにより暴行場面がリアルすぎてみるに堪えない。年のせいか最近は特に凄惨なシーンが苦手になった。さらに物語の進行について行けない。これを逆回しにしたことがどういう意味があったのか。20年を経てそれをまともに治すことに意味もよくわからない。かろうじて最後まで見たが、見なくてもよかったなと思った。つくりが雑ということではない。カット一つひとつが照度も含めていいなと思うし、手持ちカメラがそれに加わって印象的な画面をつくりだしている。ところどころに配される寓話的なセリフもいいのだが、面白くはない。

たまにはこういう映画もある。画像11